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Wa☆Daフォトギャラリー

 感動写真集

2008年4月6日改訂

今 日

昨 日

♪rise"Mahadeva"/anoushka shankar

夏の空タージ・マハルの白真珠   北舟

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Summer sky,
Taj Mahal the
white pearl.

2008年3月16日制作

タージ・マハルの美女

タージ・マハルの美女(タージ・マハル/インド・アグラ)

タージ・マハル探訪記

アグラ

 廟の上から、ゲート方向を眺め返しています。チャハール・バーグというペルシャ様式の庭園です。イスラム教独特のコントラストの世界。チャは、4という意味ですが、この庭園も、天国の4つの川を象徴して、中央の池を中心に4つの水路が東西南北に伸びています。左右対称のイスラム建築を眺めると、落ち着きを感じることが出来ます。廟から正面に見えるゲートまで、約300メートルあります。

チャハール・バーグ庭園

チャハール・バーグ庭園

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 4本ある尖塔のうちの一つ。昔は、上に昇れるように開放していたようですが、外国人観光客の飛び降り自殺があったため、現在、尖塔の入り口がロックされています。

タージ・マハルの尖塔

タージ・マハルの尖塔

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 廟の北側は、ヒマラヤ山脈が源流のヤムナ河が流れています。向こうに見えるのが、世界遺産のアグラ城です。妹尾河童さんの本に、「河童が覗いたインド」というインド好きなら誰でも一度は読む名著がありますが、河童さんの本には、ヤムナ河を隔てて対岸に建てられる予定だった黒大理石による黒タージ・マハルを、想像図ですが独特のタッチで描いて呉れています。白タージに続き、黒タージでは金が掛かり過ぎ、このままではムガール帝国が傾いてしまうと危惧した王子(アウラングゼーブ帝)に、シャー・ジャハーン皇帝は、晩年はアグラ城に幽閉。黒タージは幻に終わりました。シャー・ジャハーン帝の幽閉は8年間に及び、アグラ城から、毎日、タージ・マハルを眺めてムムターズとの日々に思いを馳せていたという伝説が残っています。

タージ・マハルとヤムナ河

タージ・マハルとヤムナ河

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 廟の左(西)側にあるモスクです。モスクを正面から。小階段のところで裸足になってから中に入ることが出来ます。靴はだめです。異教徒の小生も同じように中に入れて貰いました。

廟の左(西)側にあるモスク

廟の左(西)側にあるモスク

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 これがモスクの内部です。そんなに奥行きがある建物ではありません。奥に座って祈っている女性の方向が西で、メッカの方向です。手前の女性は昼寝していましたが、モスクでは昼寝はよく見ることが出来る光景です。私も倣いホールを流れる風を感じながら、リュックを枕に少し目をつぶって休ませて貰いました。モスクでの昼寝の時間は、至福の時!。

モスクの昼寝

モスクの昼寝

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 こちらは、モスクの逆の側にある、ジャワブと名づけられたペルシャ語で「答え」を意味する建物です。廟とモスクとのバランスを取るためだけ東の側に建設された建物ですが、後世は宿泊者用のゲストハウスとしても使われていたようです。

ジャワブと名づけられた東側のモスク

ジャワブと名づけられた東側のモスク

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 タージ・マハル正廟の正面を入ると、すぐに、このような光景が。赤いサリーの女性と、もう一人男性が覗きこんでいますが、ここから地下に降りると、正式なお墓があります。昭和40年代頃に日本人にて書かれた旅行記を読んでいますと、皆さん、当時はまだこの地下に入れたように書かれています。今は、1階のこの位置から、覗き込むことしか出来ません。

正面ゲート(南面)

 これは、1階部のダミーの墓棺です。右の小さいほうが、ムムターズ・マハルの墓。ムムターズの墓が、廟の中心に位置します。左の大きいほうが、シャー・ジャハーン皇帝のものです。この墓棺の丁度真下の地下1階の石室に、二人のお墓が同じように並んであるそうです。墓棺の象嵌細工は、1階と地下1階とで若干違うようですが、墓棺のサイズは全く同じだそうです。
あくまで、この建物はムムターズ・マハルの墓であり、シャー・ジャハーン帝は、8年後に亡くなった後、御妃の横に埋葬されるような扱いを息子のアウラングゼーブ帝から受けていたと考えてよいでしょう。シャー・ジャハーン帝の本意としては、白いタージ・マハルの対岸に、黒い大理石をふんだんに使った廟を建て、そこに自分は眠ろうと計画していたのかもしれません。

ダミーの墓棺

ダミーの墓棺

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 廟の中は、照明もなく、暗いですが、大空間ですので、空気はひんやりしています。墓棺は、大理石のスクリーン(柵)で囲まれて、このスクリーンにも見事な透かし彫りが施されています。

タージ・マハルの内部

タージ・マハルの内部

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 家族写真を一枚、パチリ。インドは、最近、景気もよく、国内旅行ブームなのかもしれません。こうした家族連れを、沢山目にしました。

インド人の家族

インド人の家族

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タージ・マハルをバックに記念撮影

タージ・マハルをバックに記念撮影

 タージ・マハルの見学も終わり、西門から、出ましたが、午後には、もうこれだけの行列でした。ちなみに、インド人は10ルピー(約30円)で入れますが、外国人の私たちは、750ルピー(約2千円)。この料金差制度は、インドの観光地では多いですが、タージ・マハルが一番差が激しいのではないでしょうか。 ここから、アグラ城までは、車で、5分程度で、もちろん、歩いても、十分行ける距離です。

「タージ・マハル」の巨大なドーム

 アグラ城を入り口付近で撮影。中央の門が、入場ゲートで、ここで、入場券を購入して入ります。タージ・マハルと同年、1983年に世界遺産(文化遺産)に認定されています。ムガール帝国3代皇帝アクバルが、デリーから遷都した際に、居城として建設されています。外敵に攻められた際にも大丈夫なように、頑丈な造りになっていて、籠城用の城と言えるでしょう。
 城の周辺には堀が廻らされ、簡単に攻め込まれないようになっています。アグラ城は1573年に完成していますが、日本では室町幕府が滅び安土桃山時代が開始された年です。織田信長や豊臣秀吉が大活躍していた頃ですから、日本もインドも、戦国争乱の世の中だったわけです。この時代にはもう火薬が使われていて、大砲も攻城用で利用されていたようです。また、象が主要な戦闘兵器であり、象には鎧を着せ数頭の象で突撃していたようです。戦車の走りですね。

世界文化遺産のアグラ城

世界文化遺産のアグラ城

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 アグラ城から、タージ・マハルを眺めています。シャー・ジャハーン帝は、タージ・マハル建設の指揮で、艀(はしけ)でアグラ城から通っていたそうです。アグラ城の楼閣から、タージ・マハルを望遠で撮影。

アグラ城から見たタージ・マハル

アグラ城から見たタージ・マハル

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 アグラ城でインド人アベックに声をかけ、ムムターズ妃をイメージして、彼女だけで一枚撮らせて貰いました。インドは大地が広大で、原色が映える土地だと思います。ピンクの衣装にも全く違和感がありません。

タージ・マハルの美女

タージ・マハルの美女

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  夏の空タージ・マハルの白真珠  北舟 

なつのそら たーじまはるの しろしんじゅ

Summer sky, Taj Mahal the white pearl.

 帰路もアグラ駅から、夜20時30分発のボパル・シャタビー号でデリーに戻りました。アグラ駅でも一枚。床に寝るのはごくごく普通で、インドはほんとのんびりしていていいもんです。復路はジャスト2時間の旅でした。
 ニューデリー駅で、オートリキシャを拾い、宿舎に戻りました。もちろん車夫たちと交渉して、一番安かったリキシャに決め、降りる時にチップをはずんでおきました。

夜のアグラ駅

夜のアグラ駅

プロフィール

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撮影・原作 : 
 

丹下誠司たんげせいじ

 

職業:大成建設(株)勤務

住居:東京都国分寺市
趣味:インドの神像収集
  (前任地のインドネシアの絣(イカット)も100枚ほどのコレクションがあります)

あとがき

 この翌月、日本に帰国しましたので、思い出深いタージ・マハル日帰り旅行となりました。人間の記憶とは不思議なもので、画像から湧き出るイメージが、視覚面だけでなく、聴覚、嗅覚、味覚、触覚へと広がり、脳味噌にしっかりと残っているものです。2回もタージ・マハルを訪れたせいで、もうインドに仕事で戻れることはないかもしれませんが、また、新しい海外工事に挑めとばかりに、最近ケツがむずむずして来ているのも事実です。アグラに眠るムムターズ・マハルが呼んでいるのかも・・・・。

【参考文献】

      岩波書店:タージ・マハル アミーナ・オカダ著  中尾ハジメ訳
      岩波文庫:ムガル帝国誌(上)(下)  フランコス・ベルニエ著    関美奈子、倉田信子訳
      朝日選書:タージ・マハル 渡辺建夫著
      現地購入(和文):タージ・マハル  シャリニ・サラン著    訳者不明
      新紀元社:インドのムガル帝国軍  火器と戦象の王朝誌   デヴィド・ニコル著  桂令夫訳

★☆★彡

感動写真集第97集/特集!旅紀行第70集  「タージ・マハル探訪記」

撮影・原作 : 丹下誠司  監修:和田義男

  平成19年(2008)4月4日 作品:第13作 画像:(大26+小8) 頁数:2 ファイル数:66 ファイル容量:14.6MB
  平成12年(2000)〜平成20年(2008) 作品数:284 頁数:984 ファイル数:33,611 ファイル容量:4,815MB

【編集子が選ぶ名作】

「タージ・マハル」正面の景観

「タージ・マハル」正面の景観

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アヌーシュカ・シャンカール Anoushka Shankar

 BGMに流れる曲はビートルズとも交流のあったインド古典音楽の巨匠でシタール奏者のラヴィ・シャンカールの愛娘・アヌーシュカ・シャンカールの演奏。1981年ロンドン生まれ、現在27歳の美貌のシタール奏者。
 「ニューデリー」のページに流れる曲「ネイキッド Naked 」は古典的なシタールの魅力一杯の曲。「アグラ」のページに流れる曲「マハデヴァ Mahadeva 」はパンチの効いた伴奏と男性ヴォーカルのコラボ作品。インド古典音楽と西洋のエレクトロ音楽とが見事に融合した名曲。

【編集子が選ぶ名作】

タージ・マハルの美女

タージ・マハルの美女

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タージ・マハルの決定版!
 久々の丹下作品が完成した。この「タージ・マハル探訪記」は絶好の晴天に恵まれ、高精細の美しい写真と丹下節による紀行文で、日本に居ながらにしてインドが誇る世界遺産の醍醐味を味わうことが出来る至宝の作品であり、タージ・マハルの決定版である。
 「タージ・マハル」は、誰でも知っている世界遺産であるが、これほど巨大で美しいフォルムと白大理石の繊細な芸術品だったとは思いもよらず、とても感動した。
和田義男
 丹下さんにお聞きすると、制作期間は 2007.9.24 〜 2008.2.10 とのことで、激務の間を縫って文献を丹念に調べ、休日返上で書き上げた正確で明快な解説は、大変な労力がかかっている。和田フォトでは、すべて解説は「である調」で統一しているが、丹下作品だけは「ですます調」の丹下節で、原稿は無修正である。
 丹下作品は9作目を数え、これまでに、インド通信の29頁404枚をはじめ、総計59頁689枚という大量の画像を発表している。質量ともにインドに関する世界一の写真資料であると評価しても過言ではないと思う。
 素晴らしい作品をお寄せ頂いた丹下さんには心よりお礼申し上げたい。待望の第10作も既に準備中とのことなので、さらなる名作の登場を鶴首している。丹下さん、有り難う! 〈 完 〉 2008.4.4  監修 和田義男
「お便りコーナー」より抜粋
2008年4月5日(土)晴  丹下誠司   様より  感動写真集/丹下誠司

Re: 「タージ・マハル探訪記」完成! おはようございます。タージ・マハルの編集作業、ありがとうございました。原稿をまとめる際に、画像も多く、文章もだらだらと長かったので、ちょっとくどいかな?・・と思っておりましたので、和田理事にコンパクトな見やすい作品に仕上げて頂き、感謝しています。

インド音楽も、現地に居る時は、シタール演奏などをホテルで耳にするぐらいで、そう意識もしなかったのですが、こうして画像のバックに組み込んで頂くと、インドはやはりこれだ!という感じで、時間と空気のゆっくりとした流れを演出してくれていると思います。

最近は、学生の採用活動も担当していますので、海外勤務希望の若者たちに、入社を勧める際の資料で、使ってみたいと思っています。タージ・マハルのようなどでかい建物を一緒に作ろうぜ!と、口説いてみたいと思います(^^)。

今回も、Wa☆Daフォトギャラリーへの掲載ありがとうございました。
 
おはようございます。お便り有り難うございました。丹下さんの場合は、原稿がしっかりできあがっており、あとは画像を選んで貼り付けていくだけですので、非常に早く編集が進み、楽をさせていただいてます。これから溜まっている海外編を完成させて行く予定で、感動写真集もあと3本で100集になります。凄いことですね!

この機会に丹下作品の写真を数えました。大変でしたが、次のコメントを加えています。

丹下作品は9作目を数え、これまでに、インド通信の29頁404枚をはじめ、総計59頁689枚という大量の画像を発表している。質量ともにインドに関する世界一の写真資料であると評価しても過言ではないと思う。

誰もできなかった偉業だと思います。これからもこの記録を伸ばして下さい。名実ともにインドの権威者は丹下さんですから!(^^ 有り難うございました。
2008年4月5日(土)晴  小池淳二 様より  感動写真集/小池淳二

Re: 「タージ・マハル探訪記」完成! お早うございます。丹下さんの「タージ・マハル探訪記」拝見いたしました。いつも思うのですが、丹下作品は足が地に付いているという感じです。私もタージ・マハルを訪ねましたが、整然としすぎていて、これは写真に
ならないなと思いました。でも、丹下作品は正面から取り組んでおられ素晴らしい。有難うございました。
 
おはようございます。早々に「タージ・マハル探訪記」をご覧いただき、有り難うございました。丹下さんの行動力はインドで更に鍛えられたと感じます。写真のセンスも抜群で、たのもしい限りです。美女をスカウトして、ちゃっかり名作をものにしちゃうなんて、私にはできません。心臓が強いんでしょうね。(^^; 有り難うございました。
2008年4月6日(日)晴  松井公代   様より  感動写真集/松井公代

タージ・マハル すばらしいですね! 丹下様 すばらしい タージ・マハル 拝見いたしました。以前 テレビの映像で見て、とても興味のあった タージ・マハルですので、すばらしいお写真で ゆっくり 細部の装飾まで拝見出来、堪能させていただきました。

それにしても 優雅で美しく、均整のとれた建物ですね!そして インドのおおらかさが よく伝わってくる お住まいになられた方ならではの 名解説文も楽しく読ませていただきました。 自分ではとても 出掛けて行く 自信のないところですので、拝見できて うれしく思います。ありがとうございました。
 
松井様 ご覧になって頂けたとのこと、ありがとうございます。タージ・マハルに関しては、すでに何冊も、素晴らしい写真集が出ておりまして、プロの写真家の方が一年に亘って季節ごとに撮り続けたものとかを見ておりますと、タージ・マハルが、朝昼晩で表情を変え、そして、季節ごとににも表情を変えと、撮る対象としては、大変に取り組みがいがあるものであることがわかります。最近は、インド政府観光局が、Incredible India(信じられないくらい素晴らしいインド)のキャッチフレーズの下、タージ・マハルを、『無垢の白亜』として、新聞の一面広告で紹介したりもしております。

インド駐在の4年余で、2回、タージ・マハルには行けましたが、今回の画像は、帰任前の限られた時間のばたばたの中で撮影しましたので、廟に眠るシャー・ジャハーン王とムムターズ妃に失礼な撮影の仕方だったかもと思っております。お墓の中から、『おい、そこの日本人(丹下)、せこせこ動かず、ゆっくり見ていきな!』とでも、言われそうです。
 
インド画像、私のハードディスクには、あと、エローラ遺跡だけが未編集で残っており、こちらも、現在、まとめ作業中ですので、完成次第、和田さんに、掲載をお願いするつもりです。ご期待下さい!  丹下 4月6日(日) 07:30
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