2010年8月25日改訂 |
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♪フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314 第3楽章/モーツアルト |
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2001年2月18日制作 |
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01 |
ウィーン滞在中の1997年3月27日、オーストリアの若者でステファンという英語ガイドによる日帰りツァーに参加した。参加者は5名。日本人2名(私と同僚)、韓国人1名(サムスン社員)、アメリカ人2名(夫妻)。日本語ガイドのツァーもあったのだが、つまらないという評判を聞き、ステファンのツァーに参加した。天気にも恵まれ、楽しい旅だった。 ザルツブルクは、モーツァルトを生んだ音楽の都として、その名は世界中に知られている。また、ジュリー・アンドリュース主演のミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台としても有名である。オーストリアはドイツ語圏。ザルツブルクとは塩(ザルツ)の城(ブルク)という意味だ。 ザルツブルクが世界で最も美しい町のひとつとして名高いのは、市街に散らばる多くの寺院、イタリア風の美しい建物や広場、中心を流れるザルツァッハ川とホーエンザルツブルク城塞の調和など、市内の魅力もさることながら、郊外の山や湖にみられるさわやかな景色があるからだ。 ウィーンから途中、ザルツカンマーグートと呼ばれる風光明媚な湖水地方を訪問した。 |
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02 |
ザルツカンマーグートで2番目に大きいトラウン湖 Traunsee は、南北12km、東西3km、水深191mの深い湖だ。湖の北端にあるグムンデンの町は、ザルツカンマーグートの湖岸にある町の中で一番エレガントだといわれている。写真のフランツ・ヨーゼフ広場 Franz-Josef-Plazs が町の中心。写真左の市庁舎 Rathaus には、町のシンボル・グムンデン焼のグロッケンシュピール(組鐘)が取り付けられていて、冬場を除き、2時間おきに時の鐘が鳴り響く。白鳥の泳ぐ湖は、市民の憩いのオアシスだ。老人と孫の姿が微笑ましい。 グムンデンは、グムンデン焼という陶器で有名だ。ウィーンのデパートにもグムンデン焼は必ず置いている。(尤も筆者は、皇室御用達のアウガルテン本店で、2階に展示してあったデミタスタイプの珈琲カップを購入したのだが。) |
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03 |
ザルツカンマーグートの湖で一番ザルツブルクに近い湖で、周囲10kmの小さな湖だ。森に囲まれた湖は、もうすぐ4月に入るという季節だが、目の前に雪をかぶった岩山が見える。まだまだ春は浅い。 シーズンになるとザルツブルクから多くの市民が訪れる。バスを利用してもザルツブルクから40分ほどと近い。一周10kmは手頃なハイキングコースとなる。 写真左の小さな半島状の丘の上に建つフシュル城 Schloss Fuschl は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」のはじめの方の場面にも出てきた。今は古城ホテルとなっているとか。 |
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04 |
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ザルツブルクのシンボルとなっているホーエンザルツブルク城塞は、ドイツ皇帝とローマ法王の叙任権闘争のさなかの1077年に大司教ゲープハルトによって建築が開始されたが、完成したのはようやく17世紀になってから。現存する城塞のなかでは最もよく保存されている中世の城塞建築である。 内部は歴代司教の居室や拷問部屋などをガイドツアーで見学することになる。ガイドツアーで見学する部分以外に、城塞の外郭部とライナー博物館 Rainer Museum だけ見学できるチケットもある。ライナー博物館には昔の武器や拷問具、工芸品などが展示されている。城塞へ上る時は、ケーブルカー Festungsbahn を利用する。歩いても登れるが、運動不足の人には少々きつい。下りはのんびり歩いてノンベルク修道院のほうへ出てみるのもよい。 |
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05 |
旧市街で最も大きい広揚であるレジデンツ広場。中央には1659〜1661年にかけて作られた、バロック様式の大噴水がある。この広場を囲むように建っているのが、ザルツブルクを約1,000年にわたって支配してきた歴代の大司教達の宮殿であるレジデンツだ。 現在見られる建物は、大司教ヴオルフ・デイートリヒの時代の計画で、1619年に完成した。約180もの華麗な部屋からなる。内部の見学はガイドツアーで、ストッコ(漆喰)飾りが見事な白の間、ハプスブルク家の人々の肖像画が飾られた皇帝の間、そしてフランツイスカーナー教会へと続く内部通路などを見てまわる。 |
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