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 感動写真集

2014年8月22日改訂

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♪山伏・篠笛
旅と写真は元気の泉

感動の裸祭CD完成!

あら玉の水散り走る玉せせり   北舟

 

Scrambling for the ball, Splash of the water in the New Year.

2014年1月30日制作

大人の競り子による玉せせり/筥崎八幡宮(福岡県福岡市)

拡大写真(2400X1600)838KB

大人の競り子による玉せせり/筥崎八幡宮(福岡県福岡市)
筥崎八幡宮

撮影原作・辻竜二

はじめに
 平成26年(2014)1月3(金)、福岡市東区箱崎(はこざき)に鎮座する筥崎八幡宮(はこざきはちまんぐう)(筥崎宮)で玉せせり(玉取祭)が開かれた。玉せせりの解説は前作 筥崎宮玉せせり に詳しいので、詳細を知りたい方は、そちらを参照願いたい。
 

 
【凡例】
 
▲:上の画像の説明文 ▼:下の画像の説明文 ●:筆者の私見 〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示

筥崎八幡宮はこざきはちまんぐう

(筥崎宮)の位置 / 福岡県福岡市

筥崎八幡宮(筥崎宮)の位置 / 福岡県福岡市

拡大写真(1060X940)299KB Google Earth

玉せゝり出発点 2014.1.3 12:18

玉せゝり出発点 2014.1.3 12:18

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褌一丁になった子供の

競り子せりこ

たち 12:50

褌一丁になった子供たち 12:50

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たま せせりの概要
▼ 玉せせりは、筥崎宮にて清め洗いを行った陰陽二つの宝珠が筥崎宮の北方約300mの玉せせりの開始地点である玉取恵比寿神社へ運ばれ、神事が執り行われた後、片方の陽玉を褌一丁の競り子(せりこ)たちが奪い合う玉取祭(たまとりさい)である。陸組(おかぐみ)と浜組(はまぐみ)とに分かれた競り子たちは、筥崎宮の楼門まで競り合いながら進み、最終的に楼門へ宝珠を収めるのが陸組であれば豊作、浜組であれば豊漁の年になるという。

筥崎宮から陰陽一対の宝珠を玉取恵美須神社へ運ぶ 13:14

筥崎宮から陰陽一対の宝珠を玉取恵美須神社へ運ぶ 13:14

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  ▲▼ 筥崎宮における神事の開始が午後1時なので、宝珠が玉取恵美須神社に運ばれて、実際に玉せせりが始まるのは、午後1時半過ぎになる。  
玉櫃たまひつ に入った陰陽一対の宝珠

玉櫃に入った陰陽一対の宝珠

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子供の競り子たちによる玉せせりの開始 13:42

子供の競り子たちによる玉せせりの開始 13:42

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子供たちの玉せせり

子供たちの玉せせり

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2005.1.3.撮影:ちばあきお

  ▲▼ 玉取恵比寿の開始地点では、子供の競り子に宝珠が渡されて玉せせりが始まる。大人も子供も宝珠を掴んだ競り子は、頭上へ持ち上げ、そうすることで幸運を授かるという。宝珠を掴んだ競り子は次の競り子と入れ替わり、どんどん新しい競り子が宝珠に触れてゆく。  
力水の洗礼!

力水の洗礼!

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2005.1.3.撮影:ちばあきお

  ▼ 子供の競り子といっても大人と同様に競り合っているが、陽玉は、直径28cm、重さ8kgもあり、さすがに頭上まで抱え上げるのはつらいようだった。  
宝珠をかざす子

宝珠をかざす子

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2005.1.3.撮影:ちばあきお

肩車の争奪戦

肩車の争奪戦

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2005.1.3.撮影:ちばあきお

宝珠を奪い合う子供たち

宝珠を奪い合う子供たち

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2005.1.3.撮影:ちばあきお

 

▼ 50mほど進んだ交差点で待ち構えていた大人の競り子に宝珠が渡ると、いよいよ本格的な玉せせりとなる。

 
子供たちの玉せせりを見守る大人の競り子たち 13:45

子供たちの玉せせりを見守る大人の競り子たち 13:45

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筥崎宮玉せせり【壱】 〜大人の玉せせりの開始〜 13:46

筥崎宮玉せせり【壱】 〜大人の玉せせりの開始〜 13:46

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筥崎宮玉せせり【弐】 13:47

筥崎宮玉せせり【弐】 13:47

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筥崎宮玉せせり【参】

筥崎宮玉せせり【参】

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筥崎宮玉せせり【四】 〜水しぶき〜 13:49

筥崎宮玉せせり【四】 〜水しぶき〜 13:49

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筥崎宮玉せせり【五】 〜水しぶき〜

筥崎宮玉せせり【五】 〜水しぶき〜

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筥崎宮玉せせり【六】

筥崎宮玉せせり【六】

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筥崎宮玉せせり【七】

筥崎宮玉せせり【七】

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筥崎宮玉せせり【八】

筥崎宮玉せせり【八】

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あら玉の水散り走る玉せせり  北舟

みあぐれば  かんじんちょうの  かざりやま

Scrambling for the ball, Splash of the water in the New Year.

筥崎宮玉せせり【九】

筥崎宮玉せせり【九】

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2005.1.3.撮影:ちばあきお

 

▼ 何とか最終地点まで追って行こうと思ったが、大勢の観客で身動きの取れる状態ではなく、途中の曲がり角で撮影を断念した。

 
筥崎宮玉せせり【拾】 13:51

筥崎宮玉せせり【拾】 13:51

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筥崎宮玉せせり【拾壱】 〜万歳〜 14:05

筥崎宮玉せせり【拾壱】 〜万歳〜 14:05

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▲▼ 帰っていく競り子を見ればどちらが宝珠を納めたのかがわかるかと思い、最後まで待機していると、ちょうど目の前に陸組の競り子が集まり、手締めと万歳をして解散した。今年は豊作のようである。

 
筥崎宮玉せせり【拾弐】 〜解散〜 14:06

筥崎宮玉せせり【拾弐】 〜解散〜 14:06

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撮影・原作:  竜二  つじ りゅうじ 
出生:昭和44年(1969)長崎県佐世保市
住居:長崎県佐世保市
職業:水道工事 
趣味:写真、車、野鳥(観察・撮影)

おわりに

● 時代とともに変化していく世の中でこれほど忠実に伝えられている文化は貴重であると思います。地域的なものもあるでしょうが、小さいころから慣れ親しんでいる子供達も大人に負けじと元気に競り合っており、子供は風の子などと言われますが、玉せせりが始まる直前まで上着を着込んでいる大人をよそ目に早くから裸で走り回っている子供達の元気がうらやましく思えました。
 

 なお、私事ですが、撮影中にカメラごと頭から勢い水を被りましたので、今年も(?)いい写真が撮れればと淡い期待をして帰路に着きました。

感動写真集〈 第191集 〉/日本の裸祭り〈第175集/98種〉「玉せせり寸描」

撮影・原作:辻 竜二    監修:和田義男

  平成26年(2014)1月30日 作品:第2作 画像:(大23+小1) 頁数:1 ファイル数:53 ファイル容量:22MB
  平成12年(2000)〜平成26年(2014) 作品数:465 頁数:1,892 ファイル数:86,162 ファイル容量:17,204MB

【編集子が選ぶ名作】                  名作アニメーション

名作アニメーション

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博多っ子の心意気!
● 平成26年(2014)1月30日(木)、長年にわたって博多祗園山笠を追い続けておられる感動写真集同人・辻竜二さんの裸祭シリーズ第6作「玉せせり寸描」が完成した。
 
 正月早々の勇壮な裸祭は、全国各地で行われているが、正月休みを返上して取材するのは大変なことで、仕事でもないのでサボっていたところ、辻さんから筥崎宮玉せせりのビビッドな映像が送られてきたので、驚いた。
 毎年、博多祇園山笠を追い続けておられる辻さんは、福岡市に土地勘があり、博多山笠と共に知られる玉せせりが気になっておられたのだと思う。
 辻さんからお年玉を頂いたようで大変有り難く、昨年末に取材した「冬至水行祭」の完成を待って、本日、ここに発表することができた。今年の第2作ではあるが、実質的には、第1作である。短編のためベストショットを抽出する作業も簡単で、あっという間に編集が終わった。
 観客が多く、身動きが取れない状況での撮影だったらしく、子供たちの玉せせりが撮れていなかったため、平成17年(2005)にちばあきおさんが撮影した原画を書庫から取り出し、補完させてもらった。
 
 
● 日本の冬は裸祭りの季節で、寒いときに褌一丁の裸形になって勇壮な祭を繰り広げる文化は、世界に誇る日本のお家芸である。その中でも玉せせりは単純素朴な玉取祭で、この500年もの伝統ある祭は、まったく変質することなく現在に継承され、今年も無事に終わったことは誠に喜ばしい。氏子の方々も玉せせりに参加することで新年を祝い、新たな年の始まりを実感されるのだろう。本当に素晴らしい文化で、羨ましく思う。
 玉せせりは、子供たちが前半を受け持ち、大人と対等の役割を演じる祭はとても珍しい。子供たちが大人たちの肩車というスキンシップを受けながら、ともに裸体を寒風に晒し、寒の水を浴びながら身をもって困難に立ち向かう社会教育の現場でもある。これ以上の体験学習は存在しないだろう。博多っ子に栄光あれ!〈 完 〉
                                                2014年1月30日 監修 和田義男

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