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平成19年(2007年)1月7日(日)、大漁旗や日の丸、五色の紙をつけた笹竹、吹き流しなどで飾られた満船飾の宝来船(ほうらいせん)が桂川(かつらがわ)を遡(さかのぼ)る新年恒例の裸祭り「ホーランエンヤ」が大分県豊後高田市で開かれた。 |
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桂川の宝来船 |
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大分県無形民俗文化財のホーランエンヤは、豊後高田市が島原藩(長崎県)の領地であった江戸時代中期から島原や大坂の蔵屋敷に年貢米を送る廻送船の航海の安全と豊漁を祈願する行事として行われてきた。 |
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カラフルな大漁旗 |
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かつては元旦の行事だったが、現在は日中に満潮となる時間にあわせて日程が決められる。ホーランエンヤの語源は諸説あるが、「宝来栄弥(ほうらいえいや)」「蓬莱*(ほうらい)へ、蓬莱へ」という掛け声からきたといわれている。 |
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*蓬莱(ほうらい):三神山の一。中国の伝説で、東海中にあって仙人が住み、不老不死の地とされる霊山。 |
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大勢の観客 |
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ホーランエンヤ保存会が主催するこの祭りは、ふんどし姿の若者たち13名など関係者が金毘羅宮に参拝した後宝来船(ほうらいせん)に乗り込み、磯町(いそまち)を出発、「ホーランエンヤ エンヤサノサッサ」の掛け声とともに、一旦河口に下った後、川上の豊後高田市役所前まで満潮(まんちょう)の上げ潮(あげしお)に乗って漕ぎあげる。 |
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宝来船に乗り込む主役の裸たち |
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川岸を埋める大勢の観客が見守るなか、裸の若者たちが厳寒の桂川に飛び込み、岸辺まで泳いで祝儀を取りに行く。両岸を巡りながら市役所そばの若宮八幡宮に向かう宝来船からは、紅白の祝い餅が大量に撒かれる。 |
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磯町を発航する宝来船 |
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祭りに使用される宝来船は、浅いところでも通れるように特別に設計した全長20m、幅5mの平底の木造和船である。市や県の補助を受けて平成13年ころに代替建造されたもので、ホーランエンヤ保存会が管理している。 |
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太鼓に合わせて櫂を漕ぐ |
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普段は磯町に係留保存されており、ホーランエンヤのときにだけに使用される専用船である。両舷に6本ずつ、地元では櫓(ろ)と呼ぶ12本の櫂(かい)と青竹の棹(さお)を使って操船するが、ときに推進機関も使っている。 |
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宝来船を力漕する男たち |
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