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 感動写真集

2012年1月24日改訂

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♪海に帰る〜水の都〜精霊

 

初春や舟で米とぐふどし衆   北舟

 

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The beginning of spring, guys of loincloth washing rice on a boat.

2012年1月23日制作

舟上で米を研ぐ褌衆

舟上で米を研ぐ褌衆/今之浦川(静岡県磐田市)

 
十六八重菊   八王子神社   橘

米とぎ祭

米研舟

  ▼ 1月8日(日)正午前、純白の六尺褌とピンクの後ろ鉢巻をキリリと締め、白い地下足袋を履いた裸たちが各々担当の道具を持ち、大勢のカメラマンたちが待機する下太公民館前に現れた。  
觸鈴ふれすず を持つ元気な子 2012.01.08 11:59

觸鈴を持つ元気な子 2012.01.08 11:59

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  ▲▼ 神々のご加護によるものかこの日は風のない快晴に恵まれ真冬ではあるが、燦々(さんさん)たる陽光が裸たちの全身に降りそそぎ、寒そうな格好をする人は一人もいなかった。子供たちも笑顔で走り回っている。  
下太公民館前で出発準備

下太公民館前で出発準備

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  ▼ 正午きっかりになると、背の高い青竹でできた御幣を持つ袴田孝子宮司を先頭に「八王子御祭禮」の裸行列が下太公民館前を出発し、今之浦川の祭会場に向かった。  
裸行列の出発 12:00

裸行列の出発 12:00

今之浦川いまのうらがわ に向かう行列 12:01

今之浦川に向かう行列 12:01

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水桶、釜、

ざる

を運ぶ 12:02

水桶、釜、笊を運ぶ 12:02

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  ▲▼ 袴田宮司の後に続くふんどし一丁の裸衆は約30人ほど下太地区に住む全ての男衆であるという手頃な丸太に水桶(みずおけ)を吊し、前後二人で運ぶグループ二組と米の入ったお釜をネットに入れ、棒に吊して運ぶグループ一組のほか、金笊(かなざる)を持つ人もいる。ハンドベル(当たり鐘)担当の人は、終始鳴らし続けていた。  
町内を通過する裸行列 12:04

町内を通過する裸行列 12:04

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  子供たちのグループは最後尾に付き見付天神裸祭で使われる觸鈴(ふれすず)と同じものを持って行進したハンドベルと觸鈴による鳴り物入りの賑やかな裸行列である。  
元気な子供たち 12:06

元気な子供たち 12:06

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今之浦川いまのうらがわ の土手に至る 12:08

今之浦川の土手に至る 12:08

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▲▼ 裸行列は、八王子神社の南側の道路を西に進み、出発して僅か10分ほどで、今之浦川の土手に着いた。

 
土手を駆け上る裸たち 12:09

土手を駆け上る裸たち 12:09

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  ▲▼ 今之浦川の土手にはコンクリートでできた石段があり、それを上ると川に下りる石段がありその先に簡素な舟着場が設けられており、竹竿で舟を操る舟人(ふなびと)二人が乗ったFRP製の小舟が待機していた。  
舟に乗り込む 12:09

舟に乗り込む 12:09

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  ▲▼ 舟に乗り込む人は、事前に決められており、袴田宮司と8人の褌衆(ふどししゅう)が手際よく乗舟すると、船長(ふなおさ)が舫索(もやいさく)を解いて、舟を沖出しした。  
舫索もやいさく を解く船長 12:10

舫索を解く船長 12:10

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  ▼ 無動力のYAMAHA製ボートの後部舷側に「八王子神社」と書かれておりこの舟は、「米とぎ祭」に使われる神社所有の専用舟であることが分かった。筆者は、この舟を米研舟(こめとぎぶね)と名付けた。  
米研舟こめとぎぶね (八王子神社のYAMAHAボート)の出発! 12:10

米とぎ舟(八王子神社のYAMAHAボート)の出発! 12:10

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土手の上で見送る人たち

土手の上で見送る人たち

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  ▼ 米研舟は、土手に立つ大勢の観客からよく見えるように、船着場のすぐ沖合で船首を南に向けて土手と平行になりその位置を保ったまま、裸褌八人衆による「米とぎ神事」が始まった。  
裸褌八人衆による「米とぎ神事」の開始 12:10

裸褌八人衆による「米とぎ神事」の開始 12:10

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  ▲▼ お釜の中には下太公民館で用意した餅米が入っており舟が定位置につくと、直ぐに川水を入れて米を研ぐ作業が始まった。公民館を出発して僅か10分後の早業である。  
舟の上で米を研ぐ

舟の上で米を研ぐ

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研いだ米を

ざる

に移す

研いだ米を笊に移す

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ざる

で水を切る 12:11

を笊で水を切る 12:11

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水を切った米を再度釜に移す

水を切った米を再度釜に移す

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釜に川の水を入れる

釜に川の水を入れる

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  初春や舟で米とぐふどし衆  北舟 

はつはるや ふねでこめとぐ ふどししゅう

The beginning of spring, guys of loincloth washing rice on a boat.

再度米を研ぐ

再度米を研ぐ

  ▲▼ 氏子たちは今之浦川の舟上で「米の入った釜に川水を入れる」「米を研ぐ」「研いだ米を笊に移す」「笊で水を切る」「水を切った米を再度釜に移す」という一連の動作を三回繰り返し、「米とぎ神事」は約二分で完了した。  
三度米を研いで完了! 12:12

三度米を研いで完了! 12:12

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舟を岸に寄せる 12:13

舟を岸に寄せる 12:13

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