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 旅紀行日本の裸祭り

2014年7月11日改訂

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♪篠 笛

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2002年10月22日制作

宇佐崎屋台(灘のけんか祭り/姫路市)

宇佐崎屋台(灘のけんか祭り/姫路市)

   前作を見てからご覧下さい。

  なだ のけんか祭
兵庫県姫路市白浜町   松原八幡神社まつばらはちまんじんじゃ   平成13年(2001)平成14年(2002)10月15日
 
 ・・・「ヨーイヤサー」の勇ましいかけ声と太鼓の音が抜けるような秋晴れの空に吸い込まれていく。上気した赤い肌に白い祭りまわしをキリリと締め込んだ男たち。神輿がぶつかり屋台が揺れる。21世紀最初の10月15日、「灘のけんか祭」と呼ばれる松原八幡神社秋季例祭の本宮が開かれ、15万人の大観衆が裸の男たちの熱い祭典を見守った・・・
 灘祭(なだまつり)とも呼ばれる灘のけんか祭は、神輿を荒々しくぶつけ合う特異な神事のため、天下の奇祭だとか、全国の数あるけんか祭の中で最大規模の祭りだといわれ、戦前から播州播磨を代表する祭りとして知られてきました。
 2001年、白衣の男がけんか神輿から転落し、横転した神輿の下敷きになって圧死した事故を目撃し、命がけで行われる勇壮な裸祭の素晴らしさに感動し男のロマンと感動を切り取るべく全国の裸祭を取材しようと思い立った記念すべき作品です。

 
スライドショーCD写真集「灘のけんか祭」

スライドショーCD写真集「灘のけんか祭」
  ▲ 収録画数390枚、上映時間34分の長編。今回、CD化するにあたり、既に二年にわたってinternetに発表した画像120枚に原画から再収録した200枚を加え、解説画像を再編しましたので、裸祭シリーズの原点にふさわしい貴重な記録作品です。(1枚2000円 リピーター価格:1枚1500円)  日本の祭りCD・DVD写真集
  
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灘のけんか祭(抜粋縮小版)
↓画像をクリックするとスライドショー動画が始まります。

01

東山屋台

東山屋台

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旧灘七村 松原八幡神社秋季例大祭である「灘のけんか祭り」に参加する町は旧灘七村である。現在の地名でいえば姫路市南東部海岸地域のうち東山(ひがしやま)(旧東山村)、八家(やか)(旧八家村)、木場(きば)(旧木場村)、白浜町(旧宇佐崎(うさざき)村・旧中村(なかむら)・旧松原(まつばら)村)及び飾磨区妻鹿(めが)(旧妻鹿村)を合わせた地域で、一般に灘地域とか灘地区などと呼ばれる。
練り番(年番) 神輿合わせを担当する錬り番は、旧灘七村が毎年交代で担当する決まりで、7年に一度回ってくる。去年の練り番は宇佐崎だったが、今年は中村だ。錬り番は本宮での屋台練りは行わない。
 2002年10月15日(火)、昨年に引き続き灘のけんか祭りの本宮に行った。午前10時頃、山陽電鉄・白浜の宮駅に到着。帰りの切符を購入後、駅の直ぐ南にある松原八幡神社で地元・東山の南澤さんと落ち合った。

 南澤さんは、昨年アップした灘のけんか祭りを見てお便りをいただき、メル友となった方で、今年の祭りでお会いする約束をし、私にとって初めてのオフ会となった。
 私と同世代の南澤さんは、終始にこやかで、文面から想像していたとおりのお人柄だった。奥様や友人の方々ともども大変お世話になった。

松原八幡神社

拡大写真(1200x157)196KB

 今年の本宮の宮入りは、東山・木場・松原・八家・妻鹿・宇佐崎・中村の順で、既に東山は屋台の宮入りを済ませ、本殿裏に待機していた。
 拝殿にまわると、丁度東山の獅子舞の奉納が行われている最中だった。笛や太鼓にあわせ、生きているが如く、獅子が舞っていた。
 獅子舞を見た後、楼門の南に出た。広い練り場があり、その周りに観覧席がある。

東山の長老

東山の長老

(1200x1230)165KB  撮影:ほ〜り〜

東山による獅子舞の奉納

東山獅子舞 A 東山獅子舞 B 東山獅子舞 C

A (1200x900)212KB

B (1200x900)253KB

C (1200x900)289KB

02

松原の宮入り

松原の宮入り

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 昨年もお世話頂いた友人の鈴木さんに観覧席を確保していただいていたので、楼門前の観覧席から宮入りの様子を撮影することができた。

宇佐崎の宮入り

宇佐崎の宮入り

拡大写真(1200x900)283KB

 宮入り順に次々と屋台が登場し、屋台練りを披露した後、楼門をくぐり、拝殿で御祓いを受ける。
 屋台が大型化してしまったため、そのままでは楼門を通過できないので、擬宝珠(ぎぼし)やそれを支える露盤(ろばん)を取り外してから宮入りする光景が見られた。
D  宇佐崎 E 宇佐崎 F 八家

D  宇佐崎 (1200x900)265KB

E 宇佐崎  (1200x900)205KB

F 八家 (1200x900)258KB

03
妻鹿の獅子壇尻と毛獅子 A

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妻鹿の獅子壇尻と毛獅子

妻鹿の獅子壇尻と毛獅子 B

拡大写真(800x600)137KB

 妻鹿の宮入りには、雌雄2頭の毛獅子を乗せた獅子壇尻が露払い役を務める。午後、広畑の御旅山にも毛獅子が登場する。
 八家と宇佐崎の屋台は宮入りの際オリンピックのウイニング・ランのように観覧席の前を特別に練り歩いてくれた。おかげで、練り子たちの姿を屋台の真上からのぞき込むように撮影することができた。
04

宇佐崎の屋台練り

宇佐崎の屋台練り

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八家の屋台練り

八家の屋台練り

拡大写真(1200x900)266KB

 昨年練り番で見ることができなかった宇佐崎は殿(しんがり)で登場。黄色のシデに黄色の鉢巻・法被と、黄金を表す黄で衣装を統一しており、会場は熱気に包まれた。
 秋本番の10月半ばではあるが、日中は夏のように気温が上がり、練り子たちの身体からは汗が噴き出ている。2トンもある屋台は想像以上に重い。歯を食いしばり、必死に支えるその姿に、播州の男衆の真骨頂を見る。感動した。(見出し写真ほか)
G 宇佐崎 H 宇佐崎 I 宇佐崎

G 宇佐崎 (1200x900)199KB

H 宇佐崎 (1200x900)242KB

I 宇佐崎 (1200x900)201KB

J 八家 K 八家 L 八家

J 八家 (1200x900)274KB

K 八家 (1200x900)201KB

L 八家 (1200x900)245KB

05

鈴緒に取り付く若者

鈴緒に取り付く若者

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 宮入りが終わった後、拝殿を覗いてみた。練り子が歯を食いしばりながら艫綱(ともづな)でつくられた太い鈴緒(すずお)に取り付いている。これは神事ではなく、各屋台が勇ましさを競い合っているものだという。

拝殿の神輿

 拝殿の中を覗くと、3台の神輿が並べられていた。午後広畑の練り場で行われる神輿合わせの出番を待ちわびているかのようである。鴨居(かもい)の上に旧灘七村から奉納された太鼓バチが見える。
拝殿の神輿

拡大写真(1024x830)147KB

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