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 旅紀行日本の裸祭り

2003年4月10日改訂

♪島の祭り KasedaMusicLabo

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2002年10月22日制作

灘のけんか祭り(松原八幡神社/姫路市)

灘のけんか祭り(松原八幡神社/姫路市)

   前作を見てからご覧下さい。

佳 境

 午後1時頃神社を後にし、国道250号線を西に向かい、15分ほどで広畑に着いた。南澤さんの桟敷席は北側中段にあった。去年は東側の観覧席に陣取ったので夕方の西日で逆光となったが、今年は大丈夫だった。途中で南澤さんの友人も来られ、色々と説明を受けながら高見の見物を楽しむことができた。
 間もなく練り番・中村の神輿が一の宮から順に入場、3台の神輿による練り合わせが始まった。けんか祭りの名がこの神輿合わせからついただけに今年も迫力満点で、とうとう神輿がさかさまになってしまった。巨大なスタジアムのような広畑の御旅山に歓声が湧き上がった。 
 去年は神輿の下敷きになり、心臓破裂で死亡するという事故があった。それだけに関係者が事故防止に注意している様子がうかがえた。大勢がケンゴーと呼ばれる竹製のつっかえ棒で危ない方向に倒れないように支えていた。お陰で無事に神輿合わせは終了した。
 続いて屋台練りが始まった。木場、松原、妻鹿、宇佐崎、東山、八家の順に練り場に入り、「ヨーイヤサー!」の掛け声が御旅山に轟き、祭りは佳境に入った。今年は東山・妻鹿・松原・八家による四台練りが実現した。殿(しんがり)の八家が最後の1台となり、何度もパフォーマンスを見せてくれたので、練り場に下りて撮影し、御旅山に上がってゆく姿を見送った。
楼門前の神輿
楼門前の神輿 1 楼門前の神輿 2 楼門前の神輿 3

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「楼門前の神輿」  撮影:鈴木勝義  調製:和田義男

神輿合わせ
神輿練り A 神輿練り B 神輿練り C

A (1200x900)256KB

B (1200x900)303KB

C (1200x900)247KB

神輿練り D 神輿練り E 神輿練り F

D (1200x900)254KB

E (1200x900)264KB

F (1200x900)262KB

屋台練り
G 広畑の練り場 H 木場 I 松原

G 広畑の練り場 (1200x900)306KB

H 木場 (1200x900)287KB

I 松原 (1200x900)247KB

J 八家 K 八家 L 妻鹿の毛獅子

J 八家 (1200x900)304KB

K 八家 (1200x900)272KB

L 妻鹿の毛獅子 (1200x900)237KB

M 妻鹿 N 妻鹿 O 妻鹿

M 妻鹿 (1200x900)267KB

N 妻鹿 (1200x900)266KB

O 妻鹿 (1200x900)262KB

P 宇佐崎 Q 松原・木場の二台練り R 東山・妻鹿・松原・八家の四台練り

P 宇佐崎 (1200x900)270KB

Q 松原・木場の二台練り (1200x900)294KB

R 東山・妻鹿・松原・八家 (1200x900)277KB

御旅山へ向かう八家
八家 S 八家 T 八家 U

S (1200x900)243KB

T (1200x900)270KB

U (1200x900)168KB

八家 V 八家 W 八家 X

V (1200x900)164KB

W (1200x900)197KB

X (1200x900)187KB

御旅山

 神輿は、御旅山の山頂にある御旅所に到着し、三柱の神は山上でひとときを過ごされる。屋台も山上で神のお供をする。神事が執り行われるほか獅子舞の奉納や巫女の舞などがある。夜、下山が始まり、何台かの屋台にはイルミネーションが輝き、お伽の国のような世界が広がり、祭りのフィナーレを迎える。
松原の傘鉾 御旅所に向かう神官ら 松原の獅子舞(幣舞) 1

松原の傘鉾 (1200x900)246KB

御旅所に向かう神官ら (1200x900)219KB

松原の獅子舞(幣舞) 1 (1200x900)233KB

松原の獅子舞(幣舞) 2 宮司の祝詞 巫女の舞

松原の獅子舞(幣舞) 2 (1200x900)231KB

宮司の祝詞 (1200x900)282KB

巫女の舞 (1200x900)130KB

中村の氏子たち 御旅山を登る木場屋台 御旅山を登る松原

中村の氏子たち (1200x900)229KB

御旅山を登る木場 (1200x900)214KB

御旅山を登る松原 (1200x900)281KB

御旅山を下る東山 東山の電飾 宇佐崎の電飾

御旅山を下る東山 (1200x900)196KB

東山の電飾 (1200x900)128KB

宇佐崎の電飾 (1200x900)190KB

「御旅山」  撮影:ほ〜り〜  調製:和田義男  ほ〜り〜のほ〜むぺ〜じ

《 撮影 2002年10月15日 》
 
オリンパス CAMEDIA E-20
500万画素 460枚  580MB
 
テレ&ワイド
エクステンションレンズ使用

 初対面にもかかわらず、南澤さんはじめ、奥様、友人の方々に大変お世話になった。桟敷席でご馳走になっただけでなく、素晴らしい話をお聞きした。生涯忘れられない思い出となることだろう。心より御礼申し上げたい。また、鈴木さんにも楼門前の観覧席を手配頂くなど、大変お世話になり、感謝申し上げる。

 御旅山は、ほ〜り〜さんから写真の提供を受けた。実はほ〜り〜さんとは、白浜の宮駅に到着して帰りの切符を買っているとき、偶然にも出会った。彼は私と同じ機種のカメラと同じ製品の脚立を手にしていたので、お互いに親しみを感じて挨拶をし、私は彼にホームページの名刺を渡して別れた。帰宅後、彼からmailがあり、以来、写真を提供してもらうまでになった。今回、素晴らしい写真で灘のけんか祭りを締めくくることができたのは、ほ〜り〜さんのお陰である。

 当サイトで一番人気の灘のけんか祭りは、1年間で万人の方々にご覧いただいた。それだけに第2作は、前作を超えるものでないと恥ずかしいという重圧があったが、幸い天候に恵まれ、また、多くの方々に支えられて、前作になかった宮入りや御旅山の様子なども収録し、82枚という大作となった。どうか大画面をダウンロードして、じっくりと鑑賞して頂きたい。そこには、小さな画面では分からない播州の人々の素晴らしい姿が躍動しているはずである。

 今年も本宮だけで15万人の観客が観戦した灘のけんか祭りは、私の祭りに対する関心を一気に燃え上がらせる原点となった。昨年、友人に勧められて初めてこの祭りに出会って以来、日本の祭りの素晴らしさにすっかり魅せられてしまった。これからも体力と気力の続く限り、全国の祭りを目指して旅に出かけたい。日本古来の伝統と多くの人々との出会いを期待しながら...。

結  語

 南澤さんにお礼のmailを出したところ、次のようなお便りをいただいた。

 素晴らしい祭り絵巻が再現されましたね。地元民として誇りに思います。昨年不幸な事故があり今年こそは事故のない祭りを願っていたのですが、不幸にも私の身内が事故にあってしまいました。幸いにも祭典関係の方々の事故処置が適切であったおかげで命は取り留めましたが、失明の危険と戦っています。
 灘の住民は祭りで死ねたら本望だと思う方も少なからずいます。親御さんも見舞いに来られる方々に、息子も好きなことを力一杯やった事で満足していますと言っています。祭りにかける灘の氏子の執念は生半可な事では有りません。意識も戻り来年も頑張ると言っています。

 私は次の返事を出した。

 南澤さんの身内の方が失明の危機に瀕するほどの重傷を負われたとのこと、心からお見舞い申し上げます。一日も早く全快されることを祈念しております。重傷を受けたにもかかわらず、誰を恨むでもなく、また、ひるむこともなく、来年も参加するということをお聞きし、灘の氏子の皆様の祭りへの熱い思いは私の想像を超えるもので、感動しました。

《 完 》

片山さんの写真

Kさん
はじめまして、山本と申します。僕は灘の七か村の『中村』に住んでおります。昨年の神輿の鳳凰を据える役目をされた片山さんという方がおられるのですが、その方がその時の勇姿の写真を欲しがっておられます。年寄りの死に土産にぜひ欲しいとまで言っておられます。
地元の白浜電機さんのビデオに映っているのを見て、この一瞬を写真にできないものかと相談を受けました。できないこともないとはおもいますが、画質的に満足はいかないと考えております。そこで、誰かその時の写真を撮っていないものかと思い、和田さんのホームページのことを思い出しました。めぼしいところは大体探してみましたが見つかりませんでした。
そこでお願いなのですが昨年の10月15日の拝殿前の神輿の神事の際の写真を撮っておられたら、ぜひお譲り願いたいのですがいかがでしょうか?片山さんは『中村の氏子たち』(nada731.jpg)の最前列左から2人目の方です。(2003年3月28日)
山本 様お便り有り難うございました。全ての写真をチェックしたところ、片山さんが写っておられる写真は二枚ありました。しかし、拝殿前の神輿神事の写真はありませんでした。いずれも御旅山で撮った写真ですが、原画をお送りします。376万画素で撮影していますので、A4サイズまで綺麗に印刷できます。よろしければお使い下さい。  和田
和田様、中村の片山さん、写真で見る限りかなりお年を召された方のようですね。本来なら現役をはなれ隠居されているのが普通なんですが、凄くお祭りに思いがあるのでしょうし、又周りの氏子さんらの片山さんに対する思いが伝わってきます。荒々しい祭りの中で氏子住民との暖かさを感じた気持ちで嬉しくなります。和田様の素晴しい写真が片山さんにとって大きな支えになってくれると思います。此方まで嬉しくなりました。灘の住民として有難うございました。  南澤誠美 (2003年3月29日)

この間の写真、今日写真プリントしてきました。思ってたよりも数段キレイな仕上がりです。ありがとうございました。片山さんの生年月日は昭和2年9月21日で現在75歳です。関西電力のOBで、現在『関電みつる会(関電のOBの会)』の会長をされています。
中村の自治会にはかかせない人物で昨年の神輿の儀式の他、神官渡御の先導役、一昨年の屋台新調時の太鼓打ちもされました。ふつうであれば太鼓打ちのOBで務めるのですが、その経験がないにもかかわらず村から推挙されました。ただ、本人様の希望で屋台蔵出発からお宮の手前までで後は他の太鼓OBの人と交代しましたが・・・
その他、中村自治振興交流会やウエルカム21の盆踊り大会、地元の市会議員山田敏夫の決起大会などで司会をされています。高年者クラブの会長も数年前にされていました。
聞いた話ですが、片山さんのおじいさんにあたる方が昔の中村の屋台の大工だったそうで、今の屋台大工の宮本さんの師匠筋にあたるらしいです。祭りで使う中村の『中』の字も元はそのおじいさんの書らしいです。ただこの話は正確な話ではないので、おじいさんではなくお父さんか曾祖父かもしれません。  山本 (2003年4月8日)
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