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▼ 平成25年(2013)6月1日(土)、一泊二日の日程で第11回とやま山王市(さんのういち)のイベントのひとつである黒褌御輿(くろふんみこし)を密着取材した。 とやま山王市公式サイト |
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昨年参加した長岡さんという愛読者から取材勧告を受け、初めてこの祭の存在を知り、事前にとやま山王市(さんのういち)運営委員会に密着取材を申し込んだところ快諾していただき、この裸祭を全国に紹介する機会を得た。愛機オリンパスE-5で撮影した1230万画素の枚数は3700枚9.5ギガ。曇空のため、柔らかい光が最高の画質をプレゼントしてくれた。 |
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商店街を渡御する男御輿【壱】 |
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東京駅から越後湯沢まで上越新幹線を利用し、金沢行きの特急はくたかに乗れば、午前中に富山駅に着く。駅から会場の西町平和通り歩行者天国まで歩いて15〜20分。市電(200円)だと富山駅前から西町(にしちょう)まで5〜6分で行ける。正午から本部テントで受付がはじまり、最後の直会が午後6時くらいに開かれたあと、お開きになる。午後7時頃の富山発特急はくたかに乗れば、東京には午後10時半頃着くので、余裕で日帰り参加が可能。北陸新幹線が開通すればもっと便利になる。 |
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商店街を渡御する男御輿 【弐】 |
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御輿の担ぎ手は、力者(りきしゃ)と呼ばれ、棒鼻で指揮を執る高柳さんは、20年以上も富山の飲食店に勤務し、現在は能登から駆けつけている。10回目の参加で、御輿運行の現場指揮として全てを取り仕切っている。 |
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商店街を渡御する男御輿 【参】 |
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富山県は、とやま山王市の黒褌御輿だけしか裸祭がない。10年ほど前に町興しの一環として始まったこの裸御輿は、初期の頃は黒褌一丁の裸形で二台の大御輿を担いでいたが、裸祭に偏見を持つ市長が法被を着させたために、最盛期には100人を超えた参加者から法被を羽織るなら止めたという人が続出し、11年目の今年は26人という凋落ぶり。名前も裸御輿から男御輿に変わってしまった。県庁所在地なので大口寄付もありそうだが、市の補助金に頼っているようで、市長の意向には従わざるを得ない状況にある。「法被を着るようになれば地元参加者が増えるのでは」という期待も空振りとなった。今年は土曜日なので増えるとの予想が、昨年よりも減ってしまい、運営委員会は危機感をつのらせている。 |
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商店街を渡御する男御輿 【四】 |
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現在、大御輿は担げないので、小型の御輿で渡御している。(参加者が増えれば、もとの大御輿の出番となる。)去年から浅草の三社祭に倣い、警察の要請で御輿の上に乗るのは禁止となった。厳密に言えば、神輿ではなく、(山王様が鎮座していない)御輿なので、不敬に当たることはないが、理由は事故防止だとか。子供じゃあるまいしと思わず失笑してしまった。(失礼) とやまっ子は褌が恥ずかしいのか、力者は5〜6人しかいないが、新聞記事にあるとおり、地元参加者たちは皆ガッツのある人ばかりで、町興しのために頑張っている。 |
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商店街を渡御する男御輿 【五】 |
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このような逆境に置かれているにもかかわらず、常連の力者たちは、着衣を工夫して全員法被の裾を短くし、博多山笠スタイルにしているので、格好良く、黒褌御輿(くろふん・みこし 私が命名)としてWa☆Daフォトギャラリーの全国区に登場すれば、来年はきっと力者が増えるに違いない。新規参加料は3500円、古株参加料は2500円。黒褌の裸祭は、私の知る限りでは富山だけ。京都・鞍馬の火祭は濃紺の褌で、黒ではない。主催者も他に例のないものということで、黒褌にしたという。法被は貸与品だが、褌と山王かぶりの手拭、御守は持ち帰れる。黒の地下足袋は各自で用意する。 |
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くろふんの りきしゃがかつぐ なつまつり |
Summer
festival, Rikisyas of black fundoshi carrying a mikoshi. |
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平和通りの歩行者天国を練り歩く男御輿と女御輿/富山市西町 |
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参加者には、黒法被・帯・黒褌・手拭・御守・入場許可証が支給される。黒と白のみの祭装束は、とてもセンスが良く、シンプルで美しい。直会には、おにぎり弁当・オードブル・御神酒・お茶などが用意されている。 |
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○ 法被:黒地の木綿布の長法被。両襟は「とやま山王市」、背は「山王」と白抜きされている。長すぎるので、裾を内側に
折り込み、帯を締めて下半身が見えるように着用する。
○ 黒褌:黒色の木綿布 長さ300cm×幅36cm 半幅に折り、前袋式六尺褌として締め込む。浴衣地(ゆかたじ)を黒く染め
た特製品。しっかりしており、持ち帰って長期使用に耐えるもので、褌愛好者にとっては垂涎の品といえる。
○ 手拭:黒地の木綿布に白く富山の名産品を染め抜いたもの 長さ116cm×幅35cm 山王被り(さんのうかぶり)として用
いる。
○ 御守:木製 表:「山桜の~紋・富山山王さん・日枝神社」の焼印 裏:「平成二十五年」の朱印 7cmx3cmx1.3cm |
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参加者に支給される黒褌・手拭・御守(各1点) |
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最後に御輿をバックに参加者全員が揃った記念写真を撮った。このあと、御輿を展示トラックに乗せ、着替えたあと、本部テント前の広場(駐車場)で直会があり、参加者と親しく歓談することができた。お陰で、私の名刺は全てソールドアウト。(笑) |
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御輿の前で記念撮影/歩行者天国 |
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パノラマ写真(3000X1300)895KB |
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来年の6月1日は、1日1万アクセスを誇るWa☆Daフォトギャラリー上で全国から参加者を募集し、和田グループとして参加・取材し、応援したいと石井隆信実行委員長に約束した。有り難いことに、来年は日曜に当たるので参加しやすく、都合のつく方は、是非和田グループに合流し、このユニークで貴重な越中富山の黒褌御輿に加勢して頂きたい!!和田グループ参加者には、全員、スライドショーCD「黒褌御輿」を謹呈しよう。 |
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本日から編集に着手し、「黒褌御輿」として発表したい。作品をご覧いただいて、法被着用のため去って行かれた方々が還ってこられることを念じつつ、全力で編集したい。乞うご期待! 6月3日(月)
17:00 和田義男 |
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