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■■■ 和田義男講演会感想文 ■■■
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このほど、磐田市立城山中学校の1学年主任・松本先生から生徒たちが書いた和田義男講演会の手書きの感想文(コピー)が郵送されてきたので、こゝに紹介したい。 |
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Aさん:今日はすぐにこれと決めるのではなく、いろいろと挑戦するといいということを知りました。今のじてんで、「私にはできることはない・・・」なんて言ってちゃいけませんでした。できることというか、やってて楽しくて、長く続けられそうだと思えることを選ぶのが一番大切だと思いました。野次馬根性でいろいろなものに興味をもって、可能性があるならチャレンジしてみる、これがとても大切だと教えていただきました。それが和田さんにとっては写真でした。あのくらいいきいきと語れるようなくらいになりたいです。 |
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Bさん:和田さんのお話しで進路というよりは、人生について教えていただいたと思います。心に残った言葉は、「遊ぶことが人生を豊かにする」ということです。後白河法皇や夏目漱石も遊びがよいと言っていたことを知りました。仕事はしっかりやりながらなので両立していたと分かりました。和田さんのとった写真は、外国の山はとても美しかったし、はだか祭りの写真は迫力があり、すばらしかったです。和田さんのカメラのように、自分もこの先自分にあったすてきな何かを見つけて、熱中できたらいいなと思いました。 |
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Cさん:私が和田義男さんのお話しを聞いて思ったことは、私が住んでいる磐田のすごさを感じることができました。正直、裸祭のことは、知りませんでした。それに、男性が裸になる祭りは、磐田だけかと思っていました。でも、日本のいろんな所にそれぞれの地域の特色をいかした祭りあることがすごいと思ったし、とてもほこりに思います。私もテルマエ・ロマエをみました。とてもおもしろかったです。今日、学んだことを活かしてがんばります。 |
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Dさん:私はまだ進路など決めていません。私の友達には、もう進路、行きたい学校とかを考えている人もいますが、まだ中1だしと思うとまだいいかと思ってしまいます。和田さんのお話にも出たように、人生は楽しまなきゃ損するという話を聞いて、これから私は何になりたいんだろう、どんな人生を歩んだ方が幸せなんだろうと思いました。和田さんは、写真家としてずっとまだまだ夢を追いかけています。私がなりたいものはまだ決まりませんが、和田さんのように写真のことに熱く語ってしまうぐらい楽しく、追い続けられるような夢を持ちたいです。たった1度きりの人生なので、とにかく楽しく生きようと思いました。 |
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Eさん:和田義男さんは、今日わざわざ東京からいらしてくれて、しかも勉強になる話しを聞かせてくれました。見付祭りの事、歴史の事。印象に残っていることは、マレーシアの人が仕事をするのは、日本と比べて全然少なかったのにびっくりです。あと、和田さんは、世界の良い所の写真をホームページに乗せて、1日5千〜1万件になったようにアクセス数がすごいと思いました。和田さんは人生はあそぶこと勉強も仕事も夢中でやること!がもうすごく良い考えだと思いました。貴重な話しを聞けて勉強になりました。私もやってみたい事を進んでやりたいと思いました。 |
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Fさん:私は、和田さんのお話しを聞いて見付の裸祭りの貴重さがよくわかりました。裸祭りの始めは、日本ではなく、ギリシャで、始まりが運動会のようなものからうまれたというのがすごくおもしろく、印象深かったです。私は、見付天神の裸祭りの衣装は、着たことはなく、見ているだけだったけど、少しはずかしそうだなと思いました。でも、祭りには神様も参加していて、世界的にもこの裸祭りは伝えられていると聞いて、あのふんどし姿がとてもほこらしく思えるようになりました。見付天神裸祭りをこれからも地域でもり上げて、この伝統ある祭りをこれからもつづけていきたいです。 |
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Gさん:私は、進路研修会は、高校などの話をするかと思いましたが、和田さんの話をきいて、裸祭りなどの祭りは、見付だけでなく、全国各地で行われているんだなということを初めて知りました。ふんどしをきて、ねるということは一流でかっこいいということが分かりました。裸祭りは、神が裸の姿だから裸で祭りを行っているんだなと思いました。勉強は学ぶだけではなく遊びもとても大切で両方で好きな道をみつけていきたいと思いました。和田さんのように道楽を見つけて、将来自分が好きな道を歩けるようにしたいと思いました。 |
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Hくん:和田さんの写真を見て、他の人とはちがうはく力に感動しました。また、写真に俳句をつけるという発そうがすばらしいと思いました。見付の裸祭りは日本の5つに入る有名な裸祭りだと知り、すごくほこりに思いました。ぼくは小学校1年生から6年生まで参加していたので、「よく学びよく遊べ」遊ぶことが人生を豊かにするということを聞き、遊び心、子供のように夢中になれる楽しみをみつけることが大切だと思いました。自分の将来についてあまりしんけんに考えたことがありませんでしたが、自分の長所を持って人生を将来を考えていきたいです。和田さんの写真を今度インターネットでさがしてみたいと思いました。 |
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I さん:世界にあるすばらしい場所の写真を自分で行ってとっていると聞いてすごいなあと思いました。特に、私はナイアガラのたきが個人的に好きです。ほかにも、日本の裸祭りは私は静岡だけだと思っていました。だけど全国にはいろいろな裸祭りがあっておどろきました。命とりになる危険ととなり合わせでやる人たちの写真をみてかっこいいな!と思いました。今日は、世界のすばらしい写真と日本の裸祭りについてお話してくださりありがとうございました! |
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Jさん:私は、大人になったら仕事が大切だと思っていました。でも今日の講話を聞いて、遊ぶことが人生を豊かにするという言葉がとても印象に残りました。将来、自分が楽しいと思える人生を送るためには好きなことを見つけることが大切だとあらためて思いました。子どものように何事も楽しむことは、今はよく分からなくても、大人になってあっと思い出していたらいいなと思います。 |
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十人十色の感想文は、私にとってとても有り難く新鮮で感動した。男子生徒の感想文が一通だけというのは、裸祭がテーマだけに少し寂しい気もしたが、将来お母さんとなって日本の裸祭を支援する立場から理解者が出ることがとても大事だと思っているので、多くの女生徒に関心を寄せてもらって嬉しかった。「ふんどしは格好悪く、恥ずかしい」と無垢のこどもに洗脳するのが母親なので、ふんどしを見直してくれた女子もいて、私の講演は、日本の裸褌文化の存続に少しは役立てたのではないかと、意を強くした次第。(笑)
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磐田市立城山中学校で和田義男講演会を実施! ■■■
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▼ このたび、過去5年間にわたる見附天神裸祭の参加と取材の縁で見付天神裸祭保存会・鈴木亨司(すずき・きょうじ)会長の御推薦により、静岡県磐田市立城山中学校の招請を受け、去る12月13日(金)、同校体育館で行われた第1回進路研修会で一年生と保護者、職員ら550名を前に「日本の裸祭」と題する講演を約1時間行った。城山中学校は、見附天神裸祭の4梯団28町会に暮らす中学生が通う学校である。 |
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静岡県磐田市立城山中学校 |
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一年生の進路研修会は、「これからの人生をどう生きるか」というのが大きなテーマで、レンズ(写真)を通して感じたこと、学んだこと、世界を廻って見た日本はどういう国であるか、感動した写真の紹介
と見付の裸祭について話して欲しいという依頼だった。 |
和田義男講演会全景/城山中学校体育館 |
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そこで、この日のために約二週間を費やして280枚の電子紙芝居を用意し、学校側で用意して頂いたパソコンとプロジェクターを使って大型スクリーンに映し出された画像を1枚づつめくりながら世界の旅や日本の裸祭を紹介し、日本という国と先人が築き上げた伝統文化の素晴らしさに触れ、これからの生き方の参考となる話をさせて頂いた。 |
パソコンとプロジェクターを使う |
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マイク片手に講演 |
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電子紙芝居「日本の裸祭」の始まり |
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電子紙芝居「日本の裸祭」の表紙 |
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講演では、「人は遊び戯れるために生まれてきた」と看破した後白河法皇の梁塵秘抄を紹介し、「学び働くこと」と「遊ぶこと」が車の両輪の如く大事であるが、むしろ遊ぶことこそが人生を最も豊かにするものであり、ガリ勉だけでは駄目、仕事人間だけでは寂しいことだと説いた。 |
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遊ぶことが人生を豊かにする |
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人と神とが一緒に遊ぶのが日本の祭である。勇壮な裸祭はその頂点で、それを撮影し世界に紹介することが私の道楽となった。道楽は、子供のように熱中できる楽しみであり、人生に喜びと彩りをもたらすものである。夏目漱石は、「仕事も余暇も道楽が理想」と言ったが、けだし名言である。自分が熱中できる道楽を見つけるには野次馬根性(知的好奇心)をフルに働かせることが肝心で、何事にも無関心な人は、空しい人生しか送れない。道楽を見つけてバラ色の人生を楽しもう! |
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道楽と野次馬根性が大切! |
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2020年のオリンピックが東京に決まった今年、「裸祭の元祖は、なんと古代オリンピックだった!」という話から日本の裸祭の話を始めた。日本では縄文時代末期から弥生時代のころ、ギリシアでは全知全能の神ゼウスに奉納するために裸祭が開催されていた。最初はゾマと呼ばれる褌一丁で競技が行われていたが、あるときたまたま褌が外れた人が優勝したことから他の選手も褌を外し、全裸で競技をするようになった。当時の地層から出土した壺絵にはその様子が描かれている。フリチンの彼らは恥ずかしくないのだろうかと女性のギリシャ人ガイドに尋ねたところ、彼女はすました顔で「人は神(ゼウス)が自らに似せて創ったもので、鍛えられた肉体は誇るべきものとされていたので、恥ずかしくなかったのです。」と説明してくれた。 |
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裸祭の元祖は古代オリンピック! |
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続いて、2012年に漫画が映画化されたローマの裸文化であるテルマエ・ロマエ(ローマ公衆浴場)の話をしたあと、ハワイの先住民が日本の褌とそっくりのマロ一丁で生活していたこと、戦争も褌一丁だったこと、秋にはマカヒキ祭という裸祭をロノ神に奉納していたことを話した。これらの裸文化は全て絶滅してしまったが、日本の銭湯や裸祭は未だに続いている。 |
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そして本論に入り、裸祭取材のきっかけとなった「灘のけんか祭」や「国府宮はだか祭」、「西大寺会陽」「黒石寺蘇民祭」「四天王寺どやどや」の日本三大奇祭、女の子も褌を締める「博多祇園山笠」など日本全国の主要な裸祭を次々と紹介(略)。最後に裸祭の頂点である大相撲が明治維新後に裸褌丁髷が蛮風だとして廃止されそうになったが、かろうじて難をのがれたことを話し、現在は、国技として世界中から注目され、フランスのシラク前大統領は相撲の大ファンで、愛犬にスモウという名をつけたほど。 |
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▼ ここで相撲文化に貢献されている磐田市福田にお住まいの杉浦弘さんがご友人と来場して下さったので、紹介した。 |
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磐田市の凄い人・杉浦弘さんの紹介 |
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続いて杉浦さん所蔵の平安朝相撲絵巻を紹介し、相撲が貴族社会の相撲節会から出発し、その季語が秋となっている訳を説明した。今もその装束を再現した「重陽の烏相撲」が京都市上賀茂神社で奉納されている(略)。 |
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次に見附天神裸祭の説明に入ろうとしたところでタイムアップとなったため、最後にスキップし、結語として次の4点を話した。(見附天神裸祭については、既に保存会の鈴木会長が1時間半かけて講演されていた。) |
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結語:4つの提言 |
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講演の中で4つのクイズを出し、最初に手を上げて正解した人にDVD写真集「見附天神裸祭」を進呈。講演の終わりには、今年の裸祭に参加した生徒約10人にこのDVDをプレゼントした。 |
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クイズの正解者に進呈したDVD写真集「見附天神裸祭」
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講演が終わると、生徒代表から御礼の言葉を頂いた。私にとってはサプライズであり、これからの学生生活についての決意と抱負を述べたもので、はきはきとした立派な挨拶に、とても感動した。 |
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生徒代表から御礼の言葉を頂く |
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講演終了後、校長室で歓談したあと記念写真を撮った。写真は、私の愛機オリンパスE-5を腕に自信のある先生に託し、講演会の模様を全て撮影して貰ったもので、お名前を聞かなかったが、ご労苦に対し、厚く御礼申し上げたい。 |
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校長室にて |
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城山中学校・村松啓至校長 |
講師・和田義男 |
保存会・鈴木亨司会長 |
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