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   旅紀行日本の花
2007年7月8日改訂

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2003年6月22日制作

紫陽花と本土寺

紫陽花と本土寺(千葉県松戸市)

長谷山本土寺

 2003年6月21日(土)、晴天に恵まれ、前日の梅雨空から一転して真夏のように暑くなったこの日、internetを検索して、紫陽花(あじさい)で有名な寺を訪れた。

 

 長谷山・本土寺(はせさん・ほんどじ)は、千葉県松戸市平賀にあり、鎌倉時代の建治3年(1277)に建立された日蓮宗の本山で、「あじさい寺」として知られる。 本土寺の公式ホームページ
 「あじさい寺」と呼ばれる寺院は全国にあるが、河上日順貫首(住職)が50年にわたり、12,000坪(約4万u)の境内の半分に毎年1,000株の紫陽花を植え続けた結果、今では25種30,000株の紫陽花の咲く全国屈指のあじさい寺となった。同じあじさい寺として知られる鎌倉の明月院ですら3,000株程度なので、その数に圧倒される。
 常磐線・北小金駅から商店街を通り、それに続く参道を歩けば、10〜15分ほどで朱塗りの山門に着く。山門の石段を下ると大欅のある入口に至る。春には参道・両側に桜が咲き、6月初旬には花菖蒲と紫陽花が開花し、秋には紅葉と、本土寺が別名「花の寺」とも呼ばれる所以となっている。

紫陽花の道

毎年梅雨時期になると、参道の両側には、色とりどりの紫陽花(アジサイ)が咲き乱れる。

紫陽花の道

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玉紫陽花

玉紫陽花(タマアジサイ)は、花の周囲に少数の装飾花が並ぶ。つぼみが苞に包まれて球形なのでタマアジサイと呼ばれる。山地の渓流の岸・崖などに自生している。

青い額紫陽花

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 紫陽花の末一色となりにけり 小林一茶 

あじさいの すえひといろと なりにけり

花 園

紫陽花に囲まれた菖蒲池には、5,000株の花菖蒲が咲き乱れ、花園の中の散策は、詩情をそそる。

花園

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紫陽花と菖蒲池

紫陽花と菖蒲池

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アジサイ(紫陽花)

Hydrangea macrophylla

 アジサイは、日本原産のユキノシタ科アジサイ属の落葉低木である。高さ約1.5mで、6〜7月ころに花を咲かせる。花に見える部分は、萼(がく)片で、花弁はごく小さい。花色は生息する土壌に影響を受け、アルカリ性には赤色系、酸性土には青色系が咲く。
 アジサイは、万葉集にも名が見えるほど古くから知られ、鎌倉時代以降は園芸品種としても栽培された。しかしこれらは素朴な山紫陽花(ヤマアジサイ)や額紫陽花(ガクアジサイ)が主であったためか、これを特別に観賞する名所は江戸時代を通じても現れず、鎌倉の紫陽花寺・明月院などが観光の対象となったのは、第2次大戦後のことである。
 シーボルトはアジサイを Hydrangea otaksa と名づけたが、このオタクサは彼の愛人だった長崎丸山の遊女・お滝さん(本名楠本滝)に由来するという。学名はその後、Hydrangea macrophylla になり、今では「オタクサ」の名がなくなっているのが残念だ。
 アジサイの語源には諸説あるが、大言海にある「集(あづ)(さ)(あい)の意」という説が有力視されている。花言葉は「高慢」「美しいが香も実もない」。女性への贈物にはふさわしくない。

紫陽花と像師堂

紫陽花と像師堂

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本土寺は、芭蕉も寺の行事で招かれて句を残し、一茶も翁を偲んで句を残している。

 御命講油のような酒五升 松尾芭蕉 
  影ぼうし翁に似たり初時雨 小林一茶 

明治天皇御製

小林一茶の句

明治天皇御製 小林一茶の句

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 うるはしき 色は匂へど 何んとなく さびしく見ゆる あちさゐの花 明治天皇 

紫陽花と五重塔

平成2年に建築された五重塔をバックに映る紫陽花の風景は、絶景である。

紫陽花と五重塔

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個性を主張する紫陽花

本土寺は、バラエティ溢れる紫陽花が咲いている。
紫陽花 A 紫陽花 B

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紫陽花 C 紫陽花 D

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白い紫陽花のアナベル

白い紫陽花のアナベル

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 紫陽花や色移り気の恋心 北舟 

hydrangeas, inconstant in love

額紫陽花

額紫陽花(ガクアジサイ)は周辺の花びら(装飾花)だけが開く。それがちょうど額縁のように見えることから、額紫陽花と呼ばれる。ちょうど満開の状態で、美しい。

額紫陽花

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 【 友情出展 】

額紫陽花の接写

小さい中に独自の世界が広がり、また違った趣がある。

写真提供:KIYOちゃん KIYO'S HOME PAGE

額紫陽花の接写

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 紫陽花は、人にたとえれば、美人ではないが、感じが良く、安らぎを覚える人だと思う。日本原産の紫陽花は、どこにでも自生している庶民の花で、気取らず、どこか親しげで、昔から和歌や俳句に詠まれてきたのも頷ける。

和田義男

 
《 撮影 2003年6月21日 》
 
オリンパス
 CAMEDIA E-20 500万画素
ワイドエクステンション
レンズ使用

 230枚  300MB
 

 紫陽花は、あじさい・あぢさい・あちさゐなど、色々な表記があるが、本土寺のパンフレットに「あぢさい寺」とあったので、タイトルに使った。
 紫陽花は、雨の花だと思う。撮影に最適な条件は、柔らかな光に包まれた雨上がりの曇り空だろう。本土寺の場合は立地条件から午前中がベストだ。
 来年、最高のコンディションで再度紫陽花を切り取ってみたいと思う。 〈 完 〉
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