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2010年3月28日改訂

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2006年8月9日作成

ランドヴァッサー橋を渡る氷河特急

ランドヴァッサー橋を渡る氷河特急(スイス夏の旅)

スイス国旗
 

 スイス夏の旅 〈前編〉

氷河特急

 
鉄道の旅

 ツアー3日目の7月9日(日)、ホテルからツアー・バスでレーティッシュ鉄道 Rhätische Bahn (RhB)サンモリッツ駅に行き、午前11時2分発の氷河特急ファーストクラスのパノラマ車両に乗り、アンデルマットまで5時間の鉄道の旅を楽しんだ。バスは、荷物を積んだまま、アンデルマットに先行した。

レーティッシュ鉄道サンモリッツ駅

レーティッシュ鉄道サンモリッツ駅

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氷河特急 Glacier Express
 いずれもスイスを代表するリゾートとして知られる東のサンモリッツと西のツェルマットを結ぶ東西280kmの鉄道を8時間で結ぶ氷河特急は、レーティッシュ鉄道 Rhätische Bahn (サンモリッツ〜ディセンティス)とマッターホルン・ゴッタルド鉄道 Matterhorn Gotthard Bahn (ディセンティス〜ツェルマット)の二つの私鉄の区間を走る。

出発を待つ氷河特急

出発を待つ氷河特急

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 全区間電化されているが、単線で、先頭の電気機関車が食堂車を含む客車14両を牽引する。宣伝のために機関車に描かれた COOP (コープ)はスイス生協で、ミグロスと共にとても安く買えるスーパーなので、旅行中は大変お世話になった。ブルーの花は、アルプス三大名花の一つ・エンツィアンで、リンドウ科の一種。

一等車パノラマ車両で景観を楽しむ

一等車パノラマ車両で景観を楽しむ

拡大写真(1600x1200)337KB

 氷河特急 グレイシャー・エクスプレス Glacier Express (英語)は、オリエント・エクスプレス Orient Express オリエント急行と呼ばれるように、かつては氷河急行と呼ばれていたが、いつの間にか氷河特急と呼ばれるようになった。

群生するアルペンローゼのそばを走る氷河特急

群生するアルペンローゼのそばを走る氷河特急

パノラマ写真(1875x900)295KB

 特急は Limited Express というので、氷河急行と訳しているサイトが散見されるが、運行会社の日本語版パンフレットには氷河特急と書かれているので、素直に氷河特急と呼ぶことにする。

氷河特急径路図

氷河特急径路図

資料

 氷河特急は、7つの谷を越え、291の橋を渡り、91のトンネルを抜けて走る。標高差1,400mの山間を走るため、平均時速は34km/hで、世界で最も遅い特急といえる。万年雪をかぶった名峰やお花畑、緑あざやかな牧草地、山間の急流や渓谷など、スイス・アルプスの絶景が緩やかに車窓を流れて行く。

峠を通過する氷河特急

峠を通過する氷河特急

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アルペンローゼ

資料

 
アルペンローゼ Alpenrose
 緑の山肌を赤く染めているのは、鮮やかな赤い花を咲かせ、「アルプスの花の女王」と呼ばれるアルプスの薔薇・アルペンローゼの群生である。
 バラと呼ばれているが、実はツツジ科に属する花で、日本の山に見られるシャクナゲやレンゲツツジの花によく似ている。
 スイス・アルプスでは何処にでも見られるポピュラーな花であるが、その群生は、他を圧倒する美しさがあり、エーデルワイスとエンツィアン(アルプス・リンドウ)と共にスイス三大名花の一つに数えられる。
 山炎ゆるアルペンローゼの川向かふ  北舟 

やまもゆる あるぺんろーぜの かわむこう

The mountain of alpine roses burning crimson, on the other side of the river.

山を赤く染めるアルペンローゼの群生

山を赤く染めるアルペンローゼの群生

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ラントヴァッサー橋 Landwasser Bridge
 氷河特急は、サンモリッツ駅から西に約40km、1時間ほど走った頃にラントヴァッサー(ランドヴァッサー)橋を渡る。スイスを紹介するパンフレットや氷河特急の宣伝に使われている有名なスポットで、緩やかなカーブを描くアーチ式石橋が美しい。窓が開く後寄りの二等車に移動して一瞬の光景を見事に切り取ることができた。

ラントヴァッサー橋を渡る氷河特急

ラントヴァッサー橋を渡る氷河特急

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 この橋が完成したのは100年近く前の1904年。高さ65mの6連のアーチ式石橋で、橋の長さは約130m。この難所に橋が架かったことで、東西の鉄道が結ばれることとなり、スイスにとって計り知れない経済効果をもたらした。

ラントヴァッサー橋を渡る後部車両

ラントヴァッサー橋を渡る後部車両

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 サンモリッツ駅では右側後向きの座席に座ると良い。途中でスイッチバックして、進行方向が逆になるので、ラントヴァッサー橋では左側前向きの席となる。フィリズール Filisur 駅を出発すると直ぐにトンネルに入り、トンネルを出ると直ぐにラントヴァッサー橋を渡るため、カメラを構えておかないと、間に合わない。

氷河特急と白い教会

氷河特急と白い教会

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スイス Confoederatio Helvetica

 スイスの正式名称はスイス連邦。永世中立国で、懲兵制を維持し、直接民主主義をとる連邦制国家。ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインに囲まれた内陸に位置し、九州ほどの国土4.1万km2に737万人が住む。

 国土の7割が山岳地帯で酪農と観光のイメージがあるが、一人当たりの国内総生産(GDP)が世界第5位(日本は11位)と豊かな国である。ただし、日本以上に物価が高い。

ラフティングを楽しむ人たち

ラフティングを楽しむ人たち

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多国語国家

 スイスは、ドイツ系65%、フランス系18%、イタリア系10%、ロマンシュ系1%、その他6%の人々が住み、国語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4種がある。

 スイスの国名は、ドイツ語でシュヴァイツ Schweiz 、フランス語でスイス Suisse 、イタリア語でシュヴィツェーラ
 Svizzera 、ロマンシュ語でシュヴィズラ
Svizra というが、一つの言語では片手落ちになるため、正式名称はラテン語でコンフェデラチオ・ヘルヴェティカ Confoederatio Helvetica としている。
スイス言語地図
 案内や標識などは複数の国語が使われ、ドイツ語圏ではドイツ語、フランス語圏ではフランス語が最初に来る。更に外国人用に英語も加わるので、どうしても長くなってしまう。
 また、ドイツ語といってもスイスドイツ語なので、ドイツドイツ語とは別の言語だと理解した方が良い。なお、英語でスイスはスイッツァランド Switzerland 日本語ではスイス(瑞西)。

カウベルをつけた牛

斜面を器用に歩く羊たち

カウベルをつけた牛 斜面を器用に歩く羊たち

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 カウベルのやはらかき音夏山路  北舟 

かうべるの やわらかきおと なつやまじ

A mountain path in summer, gentle sounds of  cow bells.

 

食堂車で舌鼓

 
 昼食は、食堂車を借り切り、飽きることのないアルプスの景観を満喫しながら、メイン・ディッシュの仔牛のクリーム煮に舌鼓を打った。お代わりもあり、ボリュームタップリのスイス料理だった。
   ウエイトレスが「アチチッ」と云いながら皿を配ってくれた。なるほど、触ると火傷するほどに熱い。日本人は異口同音に「アチチッ」というので、ふざけているのではなく、注意を促していることがわかり、一同大笑い。  

食堂車を借り切った昼食

食堂車を借り切った昼食

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 スイス・アルプスを背景に走る真っ赤な氷河特急は、どこから写しても一幅の美しい絵になるので、線路脇でカメラを構える写真愛好者が散見され、旅客との交歓風景が見られた。

アルプスの岩山と氷河特急

アルプスの岩山と氷河特急

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 途中の駅で、2006年5月から登場した新型車両の一等車とすれ違った。スイス国旗をデザインしたプレミアム車両で、座席は3列と日本のグリーン車並み。ヘッドホンで日本語を含む6ヵ国語の沿線案内が聞けるという。

スイス国旗をデザインした新型車両の一等車

スイス国旗をデザインした新型車両の一等車

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 一等車は、エアコンが効いているので窓が開かない。二等車はエアコンがないので窓を開けることができる。私には、スイス・アルプスのフレッシュな空気を胸一杯に吸い込みながら、美しい写真が撮れる二等車の方が良い。

陽気な農夫たち

牧草の刈り取り作業

陽気な農夫たち 牧草の刈り取り作業

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 アルプスのお花畑の中を走った氷河特急は、急な下り坂に入り、しばらくしてアンデルマットの村が見えてきた。

お花畑を走る氷河特急

お花畑を走る氷河特急

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