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 旅紀行日本の裸祭り

2014710日改訂

 

 

 

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♪篠 笛
旅と写真は元気の泉

感動の裸祭CD完成!

村相撲化粧褌赤襦袢  北舟

 

Village sumo, the ornamental loincloths and red under-kimonos.

2012年10月4日制作

襦袢を着て準備完了! 13:35

拡大写真(2400x2300)981KB

襦袢を着て準備完了!/笹久保公民館(埼玉県さいたま市岩槻区笹久保)

国指定重要無形民俗文化財

神紋:中輪に五三根笹   篠岡八幡大神社   神紋:中輪に五三根笹

笹久保古式子供土俵入

化粧廻

岩槻の古式土俵入り

さいたま市 篠岡八幡大神社・釣上神明社 2012年9月15日 国指定重要無形民俗文化財


 さいたま市岩槻区(旧岩槻市)の古式子供相撲土俵入りは釣上(かぎあげ)地区と笹久保(ささくぼ)地区で行われておりこの双方が平成17年(2005)2月21日に「岩槻の古式土俵入り」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 
スライドショーCD写真集「岩槻の古式土俵入り」

スライドショーCD写真集「岩槻の古式土俵入り」
▲ スライドショーCD写真集「岩槻の古式土俵入り」は、両地区の土俵入りが納められており、貴重な記録となっています。179枚、上映時間17分。(1枚2000円 リピーター価格:1枚1500円)) 日本の祭りCD・DVD写真集
  
YouTube 岩槻の古式土俵入り
(抜粋縮小版)
↓画像をクリックするとスライドショー動画が始まります。
 

はじめに

 
 平成24年(2012)9月15日(土)、埼玉県さいたま市岩槻区笹久保(いわつきく・ささくぼ)810に鎮座する篠岡八幡大神社(しのおかはちまん・だいじんじゃ)(久伊豆神社馬場裕彦宮司)において、平成17年(2005)2月21日に国の重要無形民俗文化財に指定された「笹久保の古式子ども土俵入り」が行われたので、密着取材した。

 

【凡例】  ▲:上の画像の説明文  ▼:下の画像の説明文  〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示

篠岡八幡大神社しのおかはちまん・だいじんじゃ

の位置

篠岡八幡大神社の位置

資料:笹久保の古式子ども土俵入り保存会

▼ さいたま市教育委員会を介して保存会から取材許可を取り、埼玉高速鉄道・浦和美園(うらわみその)駅からタクシーに乗り、子供たちが午後1時から準備を始める笹久保公民館に行った。

笹久保公民館ささくぼこうみんかん

の位置

笹久保公民館の位置

Googleマップ

▲▼ 笹久保公民館は埼玉高速鉄道・浦和美園駅北方2kmに位置し、観音院吉祥寺の中にある。集合時刻の30分前に到着したが、誰も来ておらず、開催日を間違えたのではないかと不安になったほど。浦和美園駅はサッカーJリーグが開催される埼玉スタジアム2002(さいたますたじあむ・にまるまるに)への最寄り駅である。
笹久保公民館 2012.09.15 12:30

笹久保公民館 2012.09.15 12:30

岩槻いわつき

の古式土俵入り
さいたま市岩槻区(旧岩槻市)の古式子ども相撲土俵入りは釣上(かぎあげ)地区と笹久保(ささくぼ)地区双方が平成17年(2005)2月21日に「岩槻(いわつき)の古式土俵入り」として国の重要無形民俗文化財に指定された。
 釣上(かぎあげ)地区は毎年行われ、平成21年(2009)10月18日(日)に取材し、釣上古式子供相撲土俵入 として発表した。笹久保地区は隔年開催で敬老の日(9月第三月曜日)の前日に行われることになっており、2012年は前々日の9月15日(土)に行われた。
教育委員会による「

岩槻いわつき

の古式土俵入り」( 釣上かぎあげ 区)の説明

教育委員会による「岩槻の古式土俵入り」(釣上区)の説明

拡大写真(1600X1080)308KB
 同じ「岩槻の古式土俵入り」だが釣上地区は「釣上の子ども相撲土俵入り」笹久保地区は「笹久保の古式子ども土俵入り」と称しているそれにあわせて両者の保持団体の名称も「釣上の子ども相撲土俵入り保存会(橋本勇会長)」「笹久保の古式子ども土俵入り保存会(遊馬甫(あそま・はじめ)会長)」と微妙に表現が違っているまた衣装や所作の細部においても違いがあり、それぞれ独自性を固持している。
子供たちが一斉に集合 13:08

子供たちが一斉に集合 13:08

▲▼ 教育委員会の説明どおり、子供たちや父母、役員などが午後1時前後に現れ、衣装箱などが公民館に搬入され、間違いなくこの日に土俵祭が開かれることが分かり、安堵した。(笑)
搬入された土俵入の装束

搬入された土俵入の装束

拡大写真(1200X1500))381KB

畚褌もっこふんどし

(いっちょうふんどし)
▼ 子供たちが用意するのは褌(ふんどし)だけで、そのほかの装束は、保存会が用意したものを用いる。写真下がお母さんが手縫いで用意した褌で、遊馬(あそま)会長によると、地元では「いっちょうふんどし」と呼ばれる畚褌(もっこふんどし)である。
 畚褌は土石を運ぶ畚(もっこ)に似ているために名付けられた褌で、前垂れのない越中褌である。前垂れ部に紐通しを設け、そこに紐を通し、体側で紐を結ぶ。最小の布でできるので、最も経済的な褌である。
母親手縫いの

もっこ

ふんどし

母親手縫いの畚褌

拡大写真(1600X1050)250KB
▼ 今年の土俵祭(どひょうまつり)に参加する子供たちは、小学6年生以下22名で、最年少は、年中組園児の中村さとしくん(5歳)。遊馬(あそま)会長の第一声は、「みんなふんどしを締めてきたか!」だった。
総勢22人の点呼を取る 遊馬甫あそまはじめ 会長(行司役) 13:14

総勢22人の点呼を取る遊馬甫会長(行司役) 13:14

拡大写真(2000X1440)440KB
▲▼ 点呼の後、更衣が始まった。子供たちが身につける褌は、赤・紫・白の三色に色分けされている。化粧廻しの色に合わせたもので、赤が子役(コヤク)の初級者(定員21名)、紫が手合(テアイ)の中級者(定員8名)、白が亀能(カメノウ)の上級者(三役)(定員3名)を表す。定員は合計32名なので、子役が10名不足している。

更衣をはじめる

更衣をはじめる

拡大写真(2000x1400)437KB

▼ 褌は自宅で締めて来るようにと云われていたようだがこの場でお母さんに締めてもらう子もいた。写真下のように畚褌は紐が縫い付けてある方が後部だが、前後を間違っている子も散見された。

お母さんに子役(コヤク)の赤いふんどしを締めてもらう/初級者

お母さんに子役(コヤク)の赤いふんどしを締めてもらう/初級者

紫のふんどしを締めた手合(テアイ)/中級者

紫のふんどしを締めた手合(テアイ)/中級者

拡大写真(2400x1800)612KB

仲良し三人組

仲良し三人組

サポートする六年生

サポートする六年生

白いふんどしを締めた亀能(カメノウ)の三役/上級者

白いふんどしを締めた亀能(カメノウ)の三役/上級者

拡大写真(2000X1800)443KB
 

化粧廻し

 
▼ 化粧廻しは、紐の付いた前垂れの内側上端部に細長い褌を縫いつけたもので、前垂れと褌とが一本の帯(おび)になっている大相撲の化粧廻しとは違って着脱に便利なように工夫されている。前垂れの裾に鈴がつけられているので、動くと鈴の音が響く。

子役の赤い化粧廻し

子役の赤い化粧廻し

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▲▼ 大相撲でも力士たちが化粧廻し(化粧相撲褌)を締めるときは、汚れないように白晒木綿の六尺褌か越中褌を締め、その上に化粧廻しを締めている。 越中褌の場合は、両端の紐を一重に結び、立褌(たてみつ)を少し捩(よじ)って六尺褌と同じようにT字形にして、化粧廻しの褌の下に隠れるようにしている。

紐で化粧廻しの位置を固定する 13:26

紐で化粧廻しの位置を固定する 13:26

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▲▼ しかし、岩槻(いわつき)の古式土俵入りでは、釣上(かぎあげ)地区では越中褌、ここ笹久保地区では畚褌の上にそのまま化粧廻しを締めている。
立褌たてみつ を後ろで結んでできあがり

立褌を後ろで結んでできあがり

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最年少5歳の幼児も小さな化粧廻しを締める

最年少5歳の幼児も小さな化粧廻しを締める

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化粧廻しをつけてはしゃぐ子役たち

化粧廻しをつけてはしゃぐ子役たち

拡大写真(2000x2000)604KB

紫の化粧廻しを締める手合

紫の化粧廻しを締める手合

拡大写真(2000x1500)402KB

▼ 化粧廻しのあと、赤い襦袢(じゅばん)を羽織る。衣装箱には、「共用襦袢」と表示されている。その横には、「フンドシ、タビ、袴」と表示された衣装箱もあり、かつては褌も共用されていたのだろう。
衣装箱から襦袢を取り出す亀能

衣装箱から襦袢を取り出す亀能

拡大写真(2000x2000)564KB

▼ 襦袢は、役柄に関係なく、どれも同じような赤い花柄地で、黒い襟に白く小若と表示されている。背中には、大きな神紋(中輪に五三根笹)が刺繍されている。笹久保の笹がモチーフになった神紋である。
艶やかな襦袢を羽織った亀能たち

艶やかな襦袢を羽織った亀能たち

拡大写真(2000x1800)776KB

  村相撲化粧褌赤襦袢 北舟 

むらずもう けしょうふんどし あかじゅばん

Village sumo, the ornamental loincloths and red under-kimonos.

襦袢じゅばん

を着て準備完了! 13:35

襦袢を着て準備完了! 13:35

拡大写真(2400x2300)981KB

役員たちの身支度

役員たちの身支度

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神紋(中輪に五三根笹)を刺繍した襦袢

神紋(中輪に五三根笹)を刺繍した襦袢

拡大写真(2400x1500)869KB

▼ 子供たちは、着替えの手荷物を持ち、玄関で草履(ぞうり)を履いて外に出た。草履は、どれも赤い鼻緒がついており、亀能(カメノウ)の三役だけが大人と同じ白い鼻緒の草履を履く。
赤い鼻緒の

草履ぞうり

を履く 13:40

赤い鼻緒の草履を履く 13:40

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