残雪の立山 |
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2003年7月11日制作 |
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2003年7月8日(火)、立山黒部(たてやまくろべ)アルペンルートを旅した。
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資料 |
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7月8日の朝10:00、立山黒部アルペンルート
の玄関口・扇沢(おうぎさわ)発のトロリーバスで黒部ダムへ向かった。この時、雨が今にも降りだしそうだった。黒部平、大観峰(だいかんぼう)、室堂(むろどう)、美女平を経由して16:00頃立山駅に到着した。 |
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黒部ダム |
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立山(たてやま)連峰と後立山(うしろたてやま)連峰に挟まれた日本最大の峡谷が黒部峡谷。ここを流れる黒部川は、その豊かな水量と大きな落差が早くから水力発電の適地と注目され、昭和31年「世紀の大事業」とうたわれた通称くろよんダム(黒部川第四発電所、黒部ダム)の建設に関西電力が挑み、7年の歳月と当時の金額で513億円の工費、1,000万人を超える人手により、昭和38年6月に完成した。このときの難工事を描いた石原裕次郎の「黒部の太陽」は、多くの人々にロマンと感動を与えてくれた。 映画「黒部の太陽」 |
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黒部ダムは、日本最大のアーチ式ドーム越流型ダムである。トロリーバスの駅から220段の地中階段を上った展望台から見る放水と、人間が蟻のように見える巨大なダムには、ただただ圧倒されるばかりだ。 |
黒部ダムから下流への放水は、黒部川の自然景観を保ち、動植物を保護するため、毎年6月26日から10月15日まで行われる。(流量: 6/26〜8/15 毎秒15ton, 8/16〜10/15 毎秒10ton) |
黒部ダムでは、天然の湧水を飲むこともできる。 |
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立山ロープウェイ |
黒部平からロープウェイで一気に約500mの高低差を上って、約7分で大観峰に至る。1,700mの間に支柱が1本もないワンスパン方式としては日本最長のロープウェイである。ゴンドラからのパノラマは、雄大で素晴らしい。 |
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黒部平より大観峰を望む |
標高2,316mの大観峰(だいかんぼう)は、眼下に黒部湖を、その背後に後立山連峰を望む、大パノラマが楽しめる。 |
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富山県南東部立山町東部にあり北アルプス北部を占める。 |
奈良時代、越中(えっちゅう
富山)の国司・大伴家持(おおとものやかもち)に詠われた〈たちやま〉《万葉集》は、劔岳(つるぎだけ)を含めた連峰の総称である。 |
一般に立山というときは、最高峰の大汝(おおなんじ)山(3,015m)と雄山(おやま)(3,003m)を指すが、これに南側の浄土山(2,887m)と北側の別山(べつさん)(2,882m)とを加えた立山三山を指す場合もある。 |
立山の西側には、室堂平(むろどうだいら)、天狗平、弥陀ヶ原(みだがはら)等の溶岩台地が広がり、これらの緩斜面の南側に位置する国見岳(2,621m)や天狗山(2,600m)は立山旧火山のカルデラ壁である。 |
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雄山(おやま)山頂には雄山神社峰本社がある。東側は黒部峡谷を隔てて後立山(うしろたてやま)連峰へと続く。 |
後立山連峰は、飛舞山脈の北東部、黒部川中流部(黒部峡谷)の東側を南北にはしる連峰で、主稜線が長野県と富山県の県境をなす。 |
後立山という名称は富山県側からみて立山のうしろにあることによる。最高峰の白馬岳(しろうまだけ)(2,933m)から南へ、五竜岳、鹿島槍ヶ岳を経て針ノ木岳までを指すことが多いが、朝日岳を北限とすることもある。東側の山麓をフォッサマグナ西縁の断層がはしり、東斜面に急崖が連なっている。 |
立山の開山は8世紀初め、佐伯有頼(さえきありより)が白鷹と阿弥陀如来の化身であった熊に導かれて岩窟に入り、そこで如来のお告げに従ったのが始まりとされている。 |
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室堂より立山を望む |
大観峰よりトンネルバスで立山の西側に至る。室堂(むろどう)である。立山が手に取るように見える。右端の山が雄山(おやま)で、山頂の雄山神社立山頂上社務所がハッキリと見える。
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富山県南東部、中新川郡立山町にある溶岩台地。室堂平(むろどうだいら)ともいう。立山の直下、標高2,450m前後にあり、古立山火山の第3期に流出した玉殿溶岩でつくられた。 |
地獄谷、みくりが池、みどりが池など自然景観に富み、古くから立山登拝の拠点であった。玉殿(たまどの)岩屋、虚空蔵(こくぞう)岩屋などの古い立山信仰の遺跡がある。 |
1715年(正徳5)加賀藩は立山禅定者(ぜんじょうしゃ)の宿所として室堂をつくったが、今の室堂は1752年(宝暦2)奥山回りの小屋として藩費で再興したものである。現在、高原バスと黒4ダムに通じる立山ルートの起点として各種の施設があり、立山登山の一大拠点となっている。
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みくりが池の氷 |
みくりが池は青く澄んだ水面に3,015mの立山を映し出す湖として名高い。7月になってやっと湖面の氷が溶け始めた。 |
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みくりが池 |
立山は約5万年前の火山活動による溶岩台地である。立山にある火口湖の中で最も大きな湖が、標高2,450mに位置するみくりが池で、周囲約600m、水深約15m。日本アルプスの湖沼の中では最も深い。 |
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立山玉殿の湧水は、中部山岳国立公園立山連峰の雄山(おやま)(2,992m)の直下から湧出する地下水である。この地下水は、立山開山の故事*に見られる「玉殿(たまどの)の岩屋」がある室堂一帯に潤いをもたらしてきたが、昭和43年、立山トンネルの開通により、その一部が湧出したものである。 |
その水量は、1日約2トンで、水温も2〜5度と極めて冷たく、霊峰立山の清水として多くの登山者に愛飲されている。昭和60年3月、環境庁(現環境省)の「名水百選」に選ばれた。 |
*玉殿の岩屋伝説では、熊と白鷹に導かれた佐伯有頼(さえきありより)が、 この岩屋で熊から変身した阿弥陀如来とそこに現れた慈朝上人に立山を
開くように告げられたという。 江戸時代までは、修行者の聖地であり、 のちには登拝者の宿泊所にもなっていた。 |
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みくりが池と残雪の立山 |
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2003年10月12日、ふたたび立山黒部アルペンルートを旅した。好天に恵まれ、見事な紅葉を見ることができた。 |
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黒部平に着いた頃から梅雨時とは思えない良い天気になった。この晴天が室堂まで続いたが、室堂を出発してから10分でガスの中へ。山の気候は急変することを実感したが、その後再度立山連峰が見えたときには奇跡に近いと皆で喜び合った。 〈 完 〉 |
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大森
保武
(おおもり やすたけ) |
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住居:岡山県英田あいだ郡美作みまさか町 |
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私は標高342mの山頂付近に住んでおり、猪、狸、狐、鹿などと一緒に日の出・日の入り・雲海などの自然を見、心を癒しています。 |
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