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和田義男

 旅紀行ジャパン

2005年4月24日改訂

♪映し鏡 MIDI for Long Term version

拡大写真(1200x900)234KB

迸る袋田の滝霧立ちぬ

2005年1月22日作成

四度の滝

袋田の滝(茨城県久慈郡大子町)

奥久慈雨情

袋田の滝

袋田ふくろだ 

の滝 

   大子町(だいごちょう)の最大の誇りは、和歌山県那智勝浦町の「那智の滝」と栃木県日光市の「華厳滝」とともに日本三大瀑布(ばくふ)(日本三大名瀑)に数えられる「袋田の滝」である。  
 

 Wa☆Daフォトギャラリー  那智の滝:早春の熊野三山(那智) 華厳滝:晩秋の日光路

 

久慈川の支流・滝川

久慈川の支流・滝川

 

袋田瀧ふくろだたき 

 
   奥久慈県立自然公園最大の景勝地・袋田の滝は、標高404mの月居山(つきおりさん)の中腹にあり、久慈川の支流・滝川に注ぐ。正式には袋田瀧といい、昭和15年(1940)茨城県指定文化財「名勝」となり、大子町(だいごちょう)が管理する。  

袋田の滝入口

袋田の滝トンネル

袋田の滝入口 袋田の滝トンネル

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四度 し ど 

の滝 

 
   袋田の滝は、岩壁を四段に落下するところから、あるいは弘法大師四度護摩修行の伝説から、別名「四度の滝」と呼ばれる。その昔、西行法師が訪れた際、「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」と絶賛したことからともいわれる。  

四度瀧不動尊

四度瀧不動尊

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袋田の滝トンネル
 
   昭和54年(1979)に完成したトンネルは、長さ276m、高さ3m、幅4mあり、袋田の滝の真正面に設けられた観瀑台(かんばくだい)につながり、安全に滝見を楽しむことができるようになった。  

観瀑台と袋田の滝

観瀑台と袋田の滝

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観瀑台かんばくだい 

からの眺望 

 
   トンネルから観瀑台に出ると、高さ120m、幅73mの袋田の滝が眼前に迫っている。これほど近くで滝を見ることができるとは思わなかった。連日の大雨で、水量は非常に多く、その凄い迫力に圧倒されてしまった。  

滝 口

滝 口

パノラマ写真(2000X1000)346KB

迸る袋田の滝霧立ちぬ 北舟 

迸るほとばしる 

名瀑 

   轟音とすさましい飛沫! 防水性能のあるオリンパスE-1のお陰で、迫力ある画像を撮影することができた。  

迸る名瀑

パノラマ写真(1400X1300)357KB

 

瀧を詠む

 
 

 花もみち経緯にして山姫の錦織出す袋田の瀧   西行法師

 
 

はなもみち よこたてにして やまひめの にしきおりだす ふくろだのたき さいぎょうほうし

 
 

いつの世につゝみこめけむ袋田の布引出すしら糸の瀧   徳川光圀(水戸黄門)

 
 

いつのよに つつみこめけん ふくろだの ぬのひきいだす しらいとのたき  とくがわみつくに(みとこうもん)

 
 

 御空より巌を傅ひて飛落ちてすべりて散りて四度の大瀧   大町圭月

 
 

みそらより いわおをつたいて とびおちて すべりてちりて しどのおおたき  おおまちけいげつ

 

大滝と吊り橋

大滝と吊り橋

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袋田の滝の凍結

 
   2005年1月14日朝、連日の冷え込みで袋田の滝が凍結した。午前8時半の気温は零下4度。長ければ2月中頃まで凍結が見られるという。「氷瀑(ひょうばく)まつり」は1月30日までで、期間中、土日の夜はライトアップされる。  

四度の滝の威容

四度の滝の威容

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名瀑遠望

 
   観瀑台の脇の階段を下ると吊橋に至る。袋田の滝が川となってくだってゆく。深山幽谷の地と日本一の大滝。  
   水戸黄門も滝見に訪れ、布引の滝と詠んだ。短歌の発想は平凡だが後世に残った。明治の文豪・大町圭月は名句を残した。この大自然の景観は、これからも変わることなく多くの人々の心を惹きつけることだろう。  

名瀑遠望

拡大写真(900X1200)303KB

 

野口雨情 のぐち うじょう 

 
   茨城県は詩人・野口雨情のふるさと。北原白秋・西条八十とともに童謡の近代化に貢献したことで知られる。
代表作は「十五夜お月さん」「七つの子」「青い目の人形」「船頭小唄」「波浮の港」など。
 
 北原白秋は「城ヶ島の雨」の中で「利休ねずみの雨が降る」と詠ったが、利休鼠は抹茶のような緑色を帯びた鼠色のことだそうで、現代風にいえばモスグリーンである。
   雨情のことや、雨に色があるのだろうかと考えながら久慈川の支流・滝川を散策した。紅葉が雨に濡れて一段と艶(つや)やかで、はじめて訪れた奥久慈路は豊かな山村だった。  
しつとりと色艶やかに谷紅葉 北舟 

しつとりと色艶やかに谷紅葉

和田義男

 
和田義男

撮影 2004年11月14日
 

《 OLYMPUS E-1 》

 14-54mm
 

500万画素

 600枚  680MB
  

 今回の旅の目玉は、もちろん袋田の滝だった。関東では有名なこの滝も、西日本ではあまり知られていない。
 大雨のせいもあり、男性的な佇まいで眼前に迫るこの大滝は、日本三大名瀑にふさわしい素晴らしい滝だった。

 これまで茨城県とはあまり縁がなかったが、良いところが沢山ある。こんにゃくの里もよかったし、村おこし・町おこしで色々な試みがなされている。これを機にもっといばらきに関心を持ちたいと思った。〈 完 〉
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