2003年3月15日(土)、1泊2日の日程で熊野三山を巡った。JR三ノ宮駅から新快速で25分の新大阪駅から紀伊勝浦まで特急オーシャンアローで3時間半。那智山行きのバスに乗って約30分、滝前で下車。 |
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熊野詣 |
中世、皇室をはじめ公卿、武士、庶民に至るまで熊野三山を巡る熊野詣(くまのもうで)が流行し、熊野街道は蟻の行列のように往来の人々で賑わったので、「蟻の熊野詣(ありのくまのもうで)」といわれた。
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熊野三山とは、熊野本宮(ほんぐう)大社・熊野速玉(はやたま)大社・熊野那智大社を指し、全国三千有余の熊野神社の総本宮である。 |
熊野信仰が起こって以来、三社は一体として扱われているが、起源や主神、経営などは別個の神社である。熊野三山は、これら三社のジョイント・ベンチャー(JV)といえる。 |
熊野三山の一つ、那智山の信仰は、神武天皇東征の折りに那智の滝を大己貴命(おおなむちのみこと
大国主命)の御霊代として祀ったことに始まる。 |
仁徳天皇の頃、那智山中腹にその社殿を移し祀ったのが今の熊野那智大社の起源である。
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那智大瀧 |
那智山の入り口に日本三大名瀑/神滝に数えられる那智の滝がある。この大滝は熊野那智大社の別宮で、熊野那智大社の起源となった飛瀧神社(ひろうじんじゃ)のご神体である。 |
入口の岩に「飛瀧権現 那智大瀧」とある。石鳥居をくぐり473段の石段を下ると、滝の下の広場に至る。 |
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JR那智駅の北西約6kmの深い原生林に包まれた那智山は、古くから熊野信仰・観音信仰の聖地とされてきたところで、その山中を流れる渓流には48本の滝があり、那智四十八滝と呼ばれている。そのうちのひとつが那智の滝である。 |
那智の滝は、高さ133m、幅13mと日光・華厳の滝を上回る日本一の大滝である。 |
那智の滝の滝口は3本に分かれているが、大量の清水が一枚岩を一本になって一気に落下する光景は迫力満点である。 |
老杉の生い茂るお滝拝所に立って見上げると、岩壁に砕け散る滝水が飛散し、轟音が耳を圧していかにも霊域らしい荘厳な雰囲気がある。 |
那智の火祭り
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那智の火祭りは、熊野那智大社の例大祭で、扇祭りとも呼ばれ、毎年7月14日に行われる。
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この例大祭は、熊野那智大社から御滝前の飛瀧神社への年に一度の里帰りの様子を表したもので、12体の熊野の神々を御滝の姿を表した高さ6mの12体の扇神輿に移し、本社より御滝へ渡御をなし、御滝の参道にて重さ50s〜60sの12本の大松明(おおたいまつ)で迎え、その炎で清める神事である。
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那智の火祭り(WebNanki) 那智の火祭り
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