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 旅紀行ジャパン
2002年6月28日改訂
BGM
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神戸の中心部
六甲山麓に細長く広がる神戸の中心部
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神戸夢風船

布引ハーブ園

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布引ハーブ園

 新幹線・新神戸駅のすぐそばにあるロープウェー「神戸夢風船」に乗車する。よほどのラッシュでない限り、6人乗りの車内に2人だけで乗車できる気配りが嬉しい。車窓から神戸の風景を楽しんでいるうちに10分ほどで山頂に到着する。

 神戸市が建設し、神戸市公園緑化協会が運営する布引ハーブ園は、六甲山の南側斜面にあり、緑豊かなハーブ畑には150種類ものハーブが育てられている。ハーブのある暮らしを体験できる「グラスハウス」、神戸市を一望できる「展望レストハウス」、 ハーブをふんだんにに使った香り豊かな料理が自慢の「レストランハーブガーデン」などの施設が充実している。 ハーブグッズも多数取り揃えられていて、ハーブのことなら何でもあるといえるほどの充実ぶりだ。週末は多くの家族連れやカップルで賑わいをみせていて、市民のオアシスになっている。

 布引ハーブ園に人気があるのは、そのまま斜面を下っていくと、布引渓流を散策でき、有名な布引の滝を眺めることができることだ。上から下まで、歩いても良し、夢風船を利用しても良しで、一日効率よく健康的に過ごすことができる。

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布引の滝 雄滝(おんたき)

摩耶山と再度山の水を集めて力強く落下する雄滝は、高さ43m。滝壺は430m²、深さ6.6m。水は6段に折れながら滝壷に落ちており、その段ごとに水がえぐった穴が開いている。ここには乙姫様が住んでいて、龍神となって海へ出かけ、多くの船を守ったという言い伝えが残されている。布引の滝が白く見えるのは、乙姫様の着る衣が水にさらされているからだと考えられ、多くの和歌にこのことが詠まれている。

雄滝(おんたき)

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在原業平(六歌仙の一人)

滝のしぶきが飛び散る様子を、緒で貫いた白玉(宝玉)をばらばらに散らしたように見立てたもの。そでは、散る白玉を受け止める自分の衣の袖のこと。

 
布引の滝

 布引の滝は、紀州・那智の滝と日光・華厳の滝と並び、三大神滝と呼ばれている。上流から雄滝(おんたき)、夫婦滝(めおとだき)、鼓滝(つづみだき)、雌滝(めんたき)の四つの滝をあわせて布引の滝と呼ぶ。10月上旬に訪れたときには、水量の関係か、雄滝と雌滝しか確認できなかった。

 滝の落ちる姿が白い布のように長く引いて流れるところから名づけられた布引の滝は、新神戸駅の裏山を10分ほど登れば最下流の雌滝に到着する。古くから神秘的な伝説があり、物語や詩歌に多く引用され、名瀑として知られている。大都市の中でこれほど美しい深山幽谷の景色を楽しむことができるところは他にはない。

 布引の滝は、平安の昔から景勝の地として知られ、多くの人が訪れた。京都に住む貴族も旧山陽道を通って滝見物に来ていたようで、伊勢物語にもその様子が描かれている。

 明治の初めになって、花園社という市民団体が布引の滝を詠んだ多くの和歌の中から36首を選び歌碑を建てた。その後散逸してしまったものが多いが、後にいくつかが復元され、現在も布引渓流に沿って点在しており、私も10点ほど確認した。

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藤原良清の歌碑

布引の滝は大変名高いが、その高名さよりなお滝が高いとその雄大さを詠っている。

布引の渓流

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布引渓流

 1985年(昭和60年)、当時の環境庁が全国名水百選に選定した布引渓流は、新神戸駅のすぐ裏を流れている渓流だ。雄滝から雌滝まで、布引渓流沿いの200mの山道を手軽に散策できる。

落差19mの上品な雌滝(めんたき)

藤原有家朝臣

滝を大空にさらす白布、即ち天女の夏衣と見立てた趣向のおもしろさがある。

 私が良く行く三宮駅のすぐ北にある二宮温泉は、布引の水を使った温泉だ。この渓流の下には浄水場があり、渓流の水が利用できるようになっている。

 昔から外国の船員達から KOBE WATER として世界的に評価が高いのも納得がいく。また、灘の生一本が全国的に名高いのも頷ける。

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布引展望台から見た神戸

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布引展望台から見た神戸

 布引の滝を見て、少し上って行くと、一般道に出る手前にちょっとした広場があり、展望台となっている。直ぐ下は新幹線の新神戸駅である。高さは若干低いが、神戸市全体がパノラマとなって見渡せる。神戸はどこに行っても海が見えるのが良い。

 この日は運良く視界が良好で、ポートアイランドや六甲アイランドはもとより、大阪湾の対岸まで見えた。近代的なビルの建つ神戸の街並を離れ、一歩六甲に足を踏み入れると、昔と全く変わらない自然がある。六甲はイノシシが良く出る。それほど自然が息づいている。自然と文明の調和が求められる現代。神戸の素晴らしさを満喫した旅だった。

 神戸の魅力は沢山ある。今回の旅紀行は、その一部を紹介したに過ぎず、全てを語れないのが残念だ。今度神戸に足を運んでいただければ、新たな出会いや意外な発見があることは間違いない。(完)

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