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▼ 鹿島神宮(かしまじんぐう)は、茨城県鹿嶋市にある常陸国(ひたちのくに)の一宮(いちのみや)で、旧社格は官幣大社。日本全国に約600社ある鹿島神社の総本社で、同県神栖(かみす)市にある息栖(いきす)神社、千葉県香取(かとり)市にある香取神宮と合わせて東国三社と呼ばれる。 |
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資料:鹿島神宮
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▼ 毎年、正月三が日に60万人以上が参拝し、初詣参拝者数では80万人を集める笠間稲荷神社(笠間市)に次いで茨城県2位を誇る。 鹿島神宮公式ホームページ |
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▲ 鹿島神宮の鳥居は、鹿島鳥居(かしまどりい)と呼ばれる形をしている。神明鳥居(しんめいとりい)の一つで、柱と笠木(かさぎ)は円形。貫(ぬき)と呼ばれる下部の水平材は角形で、その端は柱の外に貫き出ている。 |
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▼ 創建は、神武天皇1年、紀元前660年と伝えられているが、本当のところはよくわかっていない。平安時代に「神宮」の称号で呼ばれていたのは、延喜式神名帳(えんぎしき・じんみょうちょう)によると、伊勢神宮・鹿島神宮・香取神宮の3社だけだった。 |
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鹿島神宮の祭神は、『万葉集』にも詠われる「鹿島の神」という一般名称でも知られ、かつて地震は「地中に棲む大鯰(おおなまず)が起こすものと考えられていて、その大鯰を押さえつける要石(かなめいし)を鎮護する地震の守り神として現在に伝わっている。 |
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▲▼ 縦一列に並ぶ本殿、石の間、幣殿、拝殿の4棟は、元和4年(1618)に江戸幕府の二代将軍徳川秀忠により造営されたもの。拝殿は白木作りの簡素な意匠であるが、本殿は朱塗りに極彩色の鮮やかな意匠である。 |
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じんろくの かしまじんぐう はつもうで |
First visits of the year, Kashima Shrine of holy deer. |
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鹿島神宮の本殿は、神社には珍しく北を向いており、古くから国全体の北方を護るためだといわれてきた。当時の日本国にとって、この地は永らく北の護りの要(かなめ)であり、国土鎮護の宮だった。 |
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旅に出発する意味に使われる「鹿島立ち」は、万葉集の次の歌が出典で、境内の一角に石碑がある。 |
霰降り鹿島の神を祈りつつ皇御軍我は来にしを 大舎人部千文 |
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あられふり かしまのかみを いのりつつ すめらみいくさ われはきにしを |
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作者の大舎人部千文(おおとねりべのちふみ)は常陸国(ひたちのくに)那珂(なか)郡の人。万葉集の歌が詠まれた頃、防人(さきもり)として西辺に派遣された庶民にとっても鹿島の神は強い心の拠り所となっていた。「鹿島立ち」の原型となったこの歌は、大東亜戦争中はことに愛誦されたという。 |
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祭神の武甕槌神(たけみかずちのおおかみ)は、香取神宮に祀られている経津主神(ふつぬしのかみ)とともに武芸の神とされていることから、武術の道場には「鹿島大明神」「香取大明神」と書かれた2軸の掛軸が対になって掲げられていることが多い。 |
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▼ 鹿島神宮に伝わる全長約3mの直刀(ちょくとう)(刀身がまっすぐで反りのない刀)「ふつの霊剣(ふつのみたまのつるぎ)」は、茨城県内唯一の国宝として知られる。宝物館には多数の刀剣類が展示されている。 |
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▼ 鹿島神宮には鹿園があり、30数頭の日本鹿が飼われている。神社の資料によると、鹿の神である天迦久神(あめのかくのかみ)が天照大神の命令を武甕槌大神(たけみかずちのおおかみ)へ伝えに来たことに由来し、鹿が神の使い(神鹿(じんろく))とされている。また、藤原氏による春日大社の創建に際し、767年に、白い神鹿の背に分霊を乗せ多くの鹿を引き連れて1年かけて奈良まで行ったとされている。 |
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鹿島の神鹿は長い歴史の間に何度か新たに導入されており、現在飼われているのは奈良の神鹿の系統を受けているという。昼間は鹿園そばの売店で鹿の餌を販売しており、園内の鹿に与えることができる。 |
英語で鹿の枝角(えだづの)をアントラー (antler) といい、鹿島アントラーズのチーム名の由来ともなっている。 |
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