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2004年12月29日から2泊3日の日程で、クラブツーリズム主催のバス旅行に参加し、家内と共に北陸を旅した。暖冬で雪がないと危惧していたところ、急に季節風が強まり、幸運にも雪が降り出したのはよかったが、中央自動車道で8台の玉突き事故が起きる不運に見舞われ、初日は富山第一ホテルに到着するのがやっとだった。 |
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翌12月30日は、雪が降ったり止んだりの空模様となった。最初に訪れたのは金沢の兼六園。昨夜降った雪が積もっており、北陸らしい風情があった。朝日新聞の女性記者がカメラを持って歩いており、良いタイミングで入園することができた。 兼六園公式ページ |
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虹橋とことじ燈籠 |
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兼六園は金沢城公園に隣接する池泉回遊式庭園で、水戸・偕楽園と備前・後楽園と共に日本三大庭園に数えられ、昭和60年(1985)に文化財保護法による特別名勝の指定を受けている。 |
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延宝4年(1676)五代藩主前田綱紀(つなのり)が金沢城の南東側に面した傾斜地に別荘・蓮池御亭(れんちおちん)を建て、瓢池(ひさごいけ)などからなる蓮池庭(れんちてい)を造ったのが始まりという。 |
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ことじ燈籠 |
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兼六園北側の桜ヶ岡口から入園すると、霞ヶ池(かすみがいけ)の虹橋(にじばし)と徽軫燈籠(ことじとうろう)が目に入る。錢屋五兵衛と並ぶ豪商・木谷藤右衛門(きやとうえもん)*が十二代藩主斉広(なりひろ)に献上したものと伝わる。 |
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*木谷(木屋)藤右衛門: 日本海側の大名金融で活躍、各藩の財政を支援した。加賀藩からは80石だったが、福井藩からは300石、津軽藩からは100石の知行を受けていたという。天明期には29隻の北前船を所有していた。 |
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清 流 |
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水 門
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文政5年(1822)十二代藩主斉広(なりなが)は隠居所・竹沢御殿を建て、辰巳用水を取り入れた曲水を作り、各種の石橋を架け、本格的な庭園を造った。 |
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斉広は奥州白河藩主・白河楽翁(しらかわ らくおう)に命名を依頼し、楽翁は中国宋時代の詩人・李格非(りかくひ)の書いた洛陽名園記の文から採って、宏大(こうだい)・幽邃(ゆうすい)・人力(じんりょく)・蒼古(そうこ)・水泉(すいせん)・眺望(ちょうぼう)の六勝を兼備するという意味で兼六園と命名した。 |
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曲水と虹橋 |
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竹沢御殿建設後2年にして斉広(なりなが)が死去したため、天保8年(1837)、十三代斉泰(なりやす)は竹沢御殿を取り壊して霞ヶ池を大きく掘り広げ、今に見る雄大な庭園の骨格が完成した。 |
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雪吊り |
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兼六園の中の黒松に雪吊りが施されていた。兼六園では11月1日から雪吊り作業が始まるという。雪吊りは北陸に冬の訪れを告げる風物詩である。 |
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黒松の雪吊り |
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内橋亭 |
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栄螺山(さざえやま)を背景に霞ヶ池のほとりにたつ茶室・内橋亭。元は内橋御亭だったと伝わっており、現在の建物は昭和40年(1965)に再建されたもの。茶室に橋がかかり、降雪の池に浮かんでいるように見える。 |
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根上松 |
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大小40本もの根が地面から2mも盛り上がっている珍しい黒松。盛り土の上に松を植え、後に土を取り除いたといわれる。十三代斉泰(なりやす)のお手植えの松という。 |
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根上松の西方に冬桜がひっそりと咲いていた。冬桜は、10月〜12月と4月上旬に白色一重の花をつける。葉が小型なので小葉桜とも呼ばれる。兼六園の冬桜は、兼六園冬桜と呼ばれて他のものとは区別されているという。 |
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雪と寒椿 |
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冬桜の西方に寒椿が咲き乱れていた。兼六園のガイドは目もくれないで通り過ぎていったが、白と赤のコントラストの見事さに心を惹かれ、夢中でシャッターを切った。フラッシュよりも自然光によるものが良かった。 |
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園内を一巡して出発点に戻った。御影石でつくられたことじ燈籠は、燈籠の足が琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ていることからこの名がある。その前にかかる虹橋を琴に見立てて、兼六園のシンボルとなっている。 |
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