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かつて飛騨山脈と呼ばれていた北アルプスには、日本にある3000m級の山々の約半分が集中している。氷河によって削り取られたカールが至る所で見られ、山脈の東側はフォッサマグナ*で切れ立ち、巨大な屏風のような大パノラマを造り出している。 |
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*フォッサマグナ:本州の中央部をほぼ南北に横切る構造帯。E. ナウマンが命名(1886)。開裂部をフォッサマグナ(大地溝)と呼んだ。ラテン語で fossa はみぞ、堀、magna は大きいの意。 |
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北アルプスと水田 |
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日本海沿岸の親不知(おやしらず)付近から急激に高度を増し、新潟・富山・長野・岐阜の4県にまたがって続く大山脈は、南北の延長約70km、東西の幅約25km。標高は奥穂高岳の3190mを最高に3000m級の峰が並ぶ。 |
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北アルプスは、昭和9年(1934)、中部山岳国立公園に指定された。 |
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水田のトラクター |
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北アルプスの西側は深い渓谷と変化に富んだ地形が特徴。日本海側からの季節風の影響で積雪量が多く、真夏まで残雪が見られる。上高地、黒部渓谷といった景勝地のほか、数多くの有名温泉が点在する。 |
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泥田模様 |
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五月五日こどもの日の休日、北アルプスの東に広がる長野県の稲作地帯は、田植*の最盛期を迎えていた。 |
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*田植:苗代(なわしろ)で育てた稲の苗を水田に移し植えること。 |
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田植作業 |
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一般道に下りて、今日の宿泊地・大町温泉に向かうバスの左右に広がる水田には水が張られ、トラクターで田を耕す人や苗を植える人など、忙しく野良作業に勤しむ農家の人たちの姿があった。 |
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田植機の夫婦 |
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稲などを作るために水をたたえた田を水田(みずた)という。これから田が耕され、田植が行われる。夏の季語。 |
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クボタ、井関農機、ヤンマー農機、三菱農機、日立などのメーカーが4条植から10条植まで、各種取り揃えて販売している。最近は歩行型が少なく、殆どが乗用型となり、農作業の負担が軽減されている。 |
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6条植の田植機は、一度に6列の苗を植えることができる優れものだ。しかし、多目的な汎用トラクターと違って、田植機は南国の二期作地帯でも年に二度しか使われない。何とも非効率な機械である。 田植機のカタログ |
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家族総出の田植 |
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苗を手植えている姿があったが、機械植えのあとで、不備な箇所を補っているのかも知れない。昔は田植は手植えしかなく、一日中屈んで行う農作業は大変な労働で、早乙女たちが田植歌を唄って辛さを紛らしたのだろう。 |
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昔ながらの手植え |
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田植をすませた田を植田と呼び、夏の季語である。田植機で植えても一直線に植えるのは難しいとみえる。後ろのビニールハウスは、中が苗代*(なわしろ/なえしろ)になっていて、早苗**(さなえ)が育てられている。 |
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*苗代:水稲の種を蒔いて苗を仕立てるところ。 **早苗:苗代から田へ移し植える頃の稲の若苗。 |
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植田模様 |
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