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和田義男

 旅紀行ジャパン

2005年6月27日改訂
♪元気でね BGMの小箱

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2005年6月26日作成

植田模様

植田模様(長野県)

残雪の信濃路

田植

北アルプス

 かつて飛騨山脈と呼ばれていた北アルプスには、日本にある3000m級の山々の約半分が集中している。氷河によって削り取られたカールが至る所で見られ、山脈の東側はフォッサマグナ*で切れ立ち、巨大な屏風のような大パノラマを造り出している。
*フォッサマグナ:本州の中央部をほぼ南北に横切る構造帯。E. ナウマンが命名(1886)。開裂部をフォッサマグナ(大地溝)と呼んだ。ラテン語で fossa はみぞ、堀、magna は大きいの意。

北アルプスと水田

北アルプスと水田

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 日本海沿岸の親不知(おやしらず)付近から急激に高度を増し、新潟・富山・長野・岐阜の4県にまたがって続く大山脈は、南北の延長約70km、東西の幅約25km。標高は奥穂高岳の3190mを最高に3000m級の峰が並ぶ。
 北アルプスは、昭和9年(1934)、中部山岳国立公園に指定された。

水田のトラクター

水田のトラクター

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残雪の北アルプス

 北アルプスの西側は深い渓谷と変化に富んだ地形が特徴。日本海側からの季節風の影響で積雪量が多く、真夏まで残雪が見られる。上高地、黒部渓谷といった景勝地のほか、数多くの有名温泉が点在する。

泥田模様

泥田模様

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田 植 たうえ

 五月五日こどもの日の休日、北アルプスの東に広がる長野県の稲作地帯は、田植*の最盛期を迎えていた。
*田植:苗代(なわしろ)で育てた稲の苗を水田に移し植えること。

田植作業

田植作業

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   一般道に下りて、今日の宿泊地・大町温泉に向かうバスの左右に広がる水田には水が張られ、トラクターで田を耕す人や苗を植える人など、忙しく野良作業に勤しむ農家の人たちの姿があった。  

田植機の夫婦

田植機の夫婦

拡大写真(1400X1050)313KB

水田みずた

 稲などを作るために水をたたえた田を水田(みずた)という。これから田が耕され、田植が行われる。夏の季語。
光る

水田みずた

光る田圃

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田植機 たうえき

 クボタ、井関農機、ヤンマー農機、三菱農機、日立などのメーカーが4条植から10条植まで、各種取り揃えて販売している。最近は歩行型が少なく、殆どが乗用型となり、農作業の負担が軽減されている。

6条植ろくじょううえ

の田植機 

6条植の田植機

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 6条植の田植機は、一度に6列の苗を植えることができる優れものだ。しかし、多目的な汎用トラクターと違って、田植機は南国の二期作地帯でも年に二度しか使われない。何とも非効率な機械である。 田植機のカタログ 

家族総出の田植

家族総出の田植

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手植え てうえ

 苗を手植えている姿があったが、機械植えのあとで、不備な箇所を補っているのかも知れない。昔は田植は手植えしかなく、一日中屈んで行う農作業は大変な労働で、早乙女たちが田植歌を唄って辛さを紛らしたのだろう。

昔ながらの手植え

昔ながらの手植え

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植 田 うえた

 田植をすませた田を植田と呼び、夏の季語である。田植機で植えても一直線に植えるのは難しいとみえる。後ろのビニールハウスは、中が苗代*(なわしろ/なえしろ)になっていて、早苗**(さなえ)が育てられている。
*苗代:水稲の種を蒔いて苗を仕立てるところ。 **早苗:苗代から田へ移し植える頃の稲の若苗。
  アルプスの水を引きたる植田かな  北舟 

植田模様

植田模様

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