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和田義男

 旅紀行ジャパン

2005年7月8日改訂

♪miss you BGMの小箱

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2005年6月26日作成

上高地の湿地

上高地の湿地(長野県)

残雪の信濃路

上高地

上高地かみこうち

   バスは、昨年9月に訪れたときと同様に、沢渡(さわんど)、中の湯、釜トンネルを経て、上高地バスターミナルに着いた。今回一泊したお陰で、5時間の散策時間が取れた。バスターミナルから明神池まで片道1時間半あれば歩いて行けるので、昼食や撮影時間を考慮しても余裕で廻ることができた。  

河童橋から見た奥穂高岳

河童橋から見た奥穂高岳

拡大写真(1600X1200)526KB

  奥穂高雪解の谷を従えつ  北舟 
  おくほたか ゆきげのたにを したがえつ

奥穂高岳おくほたかだけ

 前回は霧で見えなかったが、今回、標高3776mの富士山と南アルプスの標高3193mの北岳(きただけ)に次いで第3位の標高3190mの奥穂高岳をハッキリと見ることができた。
 河童橋(かっぱばし)から見た景色が最高といわれているが、まさにその通りで、清流・梓川(あずさがわ)と落葉松(からまつ)林の向こうに見上げる残雪の奥穂高は素晴らしかった。

木道もくどう

を行く 

木道を行く

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木道もくどう

の散策路 

 雪融け水のお陰で、標高3180mの槍ヶ岳を源流とする梓川は豊かな水量があり、湿地帯にも清水が補給されている。梓川の右岸には木道が整備されており、原始林さながらの荒野を軽装備で散策することができ、自然破壊が最小限に抑えられている。
 木道はコンクリートと違って虫に喰われたり腐ったりするため、維持管理に費用がかかるのはやむを得ない。

真鴨の棲む池

真鴨の棲む池

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アズマヒキガエルのガマ合戦

 沼地の中で雄の蛙たちが取っ組み合ったり、相手をひっくり返したりして激しい雌の争奪戦を繰り広げていた。上下に重なっているカップルはペアリングに成功したもので、下の色が黒い方が雌である。
 internetで検索すると、ニホンヒキガエルの亜種で、東日本に分布するアズマヒキガエルであった。世間では、ガマガエルと呼ばれている大型のカエルで、体中にいぼがあり、鼓膜の後ろにある耳線から毒液を分泌する。
 2月から7月にかけて産卵するが、産卵中は、ガマ合戦と呼ばれるように、壮絶な争いが繰り広げられる。生み出された卵塊は、5mを超える長いひも状になるという。

恋の季節

恋の季節

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  上高地かわずの沼のガマ合戦  北舟 

夏スキー

 散策の途中、何度かグループで移動するスキーヤーたちとすれ違った。北アルプスの雪渓は、夏まで溶けずに残っているので、それを利用して夏の山スキーを楽しむ人たちがおり、穂高連峰でも夏スキーが盛んだという。

スキーヤーたち

スキーヤーたち

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流れの速い湿地

 上高地には至る所に湿地があり、流れが速い。手つかずの原生林に水たまりができ、池となるが、枯れ葉や根などが溜まって次第に浅くなり、湿地が形成される。それもやがては土砂で埋まり、新しい森が生まれるという。

流れの速い湿地

拡大写真(1200X900)407KB

明神岳みょうじんだけ

 やがて湿地の向こうに岩でできた明神岳が見えてきた。明神岳は複数の山塊を指し、穂高の神のご神体として崇(あが)められ、昔は穂高岳と呼ばれていたという。明神岳主峰は、最南峰より3番目のピラミッド型の山で、標高は2931mである。写真では右側の最も高い山と思われる。

明神岳と湿地

明神岳と湿地

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明神橋みょうじんはし

 河童橋から約4kmの道のりをゆっくりと歩いて1時間半。明神岳の麓を流れる梓川に架かる明神橋に着いた。標高1540mの地に掛かる吊り橋は、平成15年(2003)11月に竣工した真新しい歩道橋である。

明神橋

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明神橋を渡る

明神橋を渡る

明神橋のニホンザル

 明神橋を渡り、明神館を見て梓川の河原で昼食の弁当を食べた後、明神池に向かうべく、再び明神橋を渡っていると、雄猿一匹が明神橋を渡ってきた。有り難いことに私と家内以外には誰もおらず、ゆっくりと撮影させていただいた。猿君は、毛並みも良く、堂々としており、視線が合っても逃げることもなく、逆にポーズをとってくれた。

明神橋でポーズをとってくれた雄猿

明神橋でポーズをとってくれた雄猿

拡大写真(950X1200)417KB

 日光の猿軍団は人を襲うし、別府の高崎山では抗争に破れたグループが脱走し、農作物を食い荒らすなど、最近、猿の被害が問題になっているが、上高地の猿は餌が潤沢にあるせいか、毛並みも良く、人を襲うこともない。完全に人類と共存共栄の関係にある。

一本のワイヤーの上を歩く猿

一本のワイヤーの上を歩く猿

拡大写真(1200X900)254KB

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