ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク
 

和田義男

 旅紀行ジャパン

2005年6月27日改訂

♪明日の翼 TAM Music Factory

写真をクリックすると新しい窓が開き 拡大写真(1400x1050)223KBが表示されます(以下同じ)。

2005年6月26日作成

水田の太陽

水田の太陽(長野県)

残雪の信濃路

大町

大町市おおまちし

 夕刻、今宵の宿、大町温泉の黒部観光ホテルに着いた。大町温泉は、長野県北西部、松本盆地の北端にある大町市にある。市域の西部は北アルプスで、槍ヶ岳までが大町市だという。
 立山黒部アルペンルートの大町トンネルを通じて、黒部峡谷とも結ばれていることから、登山基地としての性格も強く、市内にある山岳博物館は、登山や狩猟関係の貴重な資料を所蔵していることで知られる。

日没前の北アルプスと植田

日没前の北アルプスと植田

拡大写真(1600X1200)363KB

  アルプスの影黒々と植田かな  北舟 

アルプスの日没

 ホテルのフロントに聞くと、片道歩いて20分ほどの自然公園に水芭蕉の群生地があるというので、出掛けた。地図を片手に歩いていくと、間もなく水田(すいでん)が広がる農村があり、今まさに太陽が西に傾き、アルプスの山々に沈むところで、植田に黒々と影を落としていた。

道祖神・二十三夜塔

道祖神・二十三夜塔

拡大写真(1200X900)362KB

道祖神どうそじん

   古来、道祖神は悪霊の進入を防ぎ旅人の安泰を守る神とされ、別れ道や村の入口に祀られた。また後に、縁結び・子授け・安産の神として広く信仰され、子どもと親しい神となった。  
   道祖神という言葉を初めて知ったのは、松尾芭蕉の奥の細道の「春立てる霞の空に白河の関こえんと、そヾろ神の物につきて心をくるわせ、道祖神のまねきにあひて、取るもの手につかず・・・」であった。  

赤い屋根の農家

赤い屋根の農家

拡大写真(1400X1050)377KB

二十三夜塔にじゅうさんやとう

   二十三夜塔は月待ち行事「二十三夜講」に関する石碑である。月待ちの行事は、旧暦の十五日、十六日、二十二日、二十三日などの特定の夜に講仲間が勤行や飲食を行うもので、長野県ではこれを記念した塔があちこちにみられる。二十三夜は、「三夜待ち」「産夜」とも呼ばれ、多くは女性の講だという。   
   旧暦の二十三夜は、月齢が約22の下弦の月(Dを逆向きにした形の月)で、真夜中に東の空から半月が昇ってくる。このような夜中に何か神秘的なものを感じ、愛のロマンが芽生えたのだろうか。  

雑草のような水芭蕉

雑草のような水芭蕉

拡大写真(1200X900)384KB

水芭蕉みずばしょう

   サトイモ科の一年草で、春の高山植物の代表花。尾瀬の代名詞。名歌「夏の思い出」の中で ・・・ 水芭蕉の花が 咲いてる  夢みて咲いている 水の辺り ・・・ と歌われたことで有名になった。尾瀬の雪どけが6月上旬で、そのときに咲くために夏のイメージがあるが、 実際は早春に咲く花である。  
   湿地に生え、花のあと、葉が伸びて1mほどになる。その葉が芭蕉(バナナの木)に似ていることから水芭蕉という名がつけられた。とき既に遅く、花が終わり、葉っぱになっている状態で、遅咲きの花をどうにか見つけた。  
  清流に凛と立ちたる水芭蕉  北舟 

清楚な佇まい

清楚な佇まい

拡大写真(1200X1000)211KB

 

土筆つくし

 
   田圃(たんぼ)の畦道(あぜみち)に土筆が生えていたので、接写した。電子広辞苑第五版を引くと、「スギナの地下茎から早春に生ずる胞子茎。筆の形をし、食用とする。つくしんぼ。筆の花。春の季語。」とあった。  

土筆

拡大写真(1060X1200)199KB

ビニールハウスの

苗代なわしろ

 農家の奥さんがビニールハウスの開口部を閉鎖し始めたので、慌てて写真を撮っていると、終わるのを待ってくれた。親切な人だった。ビニールハウスの中は苗代で、種籾(たねもみ)から発芽した早苗が育てられていた。

ビニールハウスの苗代

拡大写真(1400X1050)244KB

鏡のような

水田みずた

 一日の仕事を終えた農家のご主人がお嬢さんたちと洗車していた。農家のすぐ前は水田で、風もなく穏やかな天候なので、鏡のように完璧なまでに姿・形が映っていた。

農家の洗車

農家の洗車

拡大写真(1400X1050)297KB

アルプスの農家

   別の農家を見ると、残雪の北アルプス・爺ヶ岳(じいがたけ)を背に、桃の花だろうか、真っ赤な花が満開だった。その姿が水田に映っている。写真の左に水が噴き上げているが、ポンプで水田に水を張っているところである。  

アルプスの農家

拡大写真(1600X1000)405KB

水田の太陽

 農村に別れを告げて、もと来た道を辿って大町温泉に帰る途中、植田に「こどもの日」の太陽が映っていた。残念なことに、このツアーでは鯉のぼりをまったく見かけなかった。信州にはそのような習慣がないのだろうか。

水田の太陽

拡大写真(1400X1050)223KB

Wa☆Daフォトギャラリー

今 日

 和田フォトギャラリー

昨 日

 Copyright (C) 2000-2006 Yoshio Wada. All Rights Reserved. 

ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク