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■ 四日目/6月7日(日):ソフィア〜カザンラク(バラの谷)〜プロヴディフ(プロヴディフ泊)/ブルガリア |
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早朝、バラ祭りの花摘みの行事に参加するため、ツアーバスでソフィアのホテルを出立、バラの谷へ向かった。 |
カザンラクは、ソフィア〜ヴァルナ間の幹線上に位置するバラの谷で最大の町。カザンラクとは、薔薇(バラ)を加工する際に使う「銅の釜」のことで、バラ産業の中心地である。この街は1420年にトルコ人により作られ、ソフィアから東に列車やバスで2時間半程度の距離にある。 |
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ソフィア郊外の田園風景 |
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▼ バラの谷の中心地カザンラクの近郊にあるロゾヴォのバラ畑に到着すると、早速歓迎のパンが配られた。 |
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歓迎のパン / ロゾヴォのバラ畑( バラの谷) |
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▼ 香水などに使われるバラの香料は、ブルガリア産が世界市場の8割を占めているという。その殆どは、バルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈に挟まれた「バラの谷」と呼ばれる地域で摘み取られたバラから精製されたもの。 |
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バラの谷の風景 |
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▲ バラの谷は、ブルガリアの中心に位置し、温暖で乾燥した気候が薔薇栽培に最も適しており、春になると、カザンラク、カロフェル、カルロヴォなどを中心に、あたり一面はバラの花盛りとなる。 |
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薔薇を摘む乙女たち |
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▲ 6月の収穫期になると、夜明け前からつみ取りが始まる。民族衣装をまとった女性たちが歌と踊りで薔薇の豊作と収穫の始まりを祝うバラ祭りは、毎年6月第一週の週末に行われる。2009年はこの日、6月7日(日)がバラ祭りの日で、我々ツアー一行は、この日にあわせてはるばる日本からやってきた。 |
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香料用のダマスク・ローズ |
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▲▼ 香料用のバラは、ピンク色のカザンラシュカ・ローズ(ダマスク・ローズ)という品種で、バラの谷で大量に栽培されている。摘み取りは、蕾ではなく、開いた花を収穫する。 |
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薔薇摘み歌を唄う女性たち |
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民族衣装を着たフォルクローレの合唱隊 |
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ばらよりも あかきいしょうや ばらだんす |
The rose dance, the costumes redder than roses. |
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フォルクローレに合わせたフォークダンス |
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▲▼ ブルガリア語で「プラズニク・ナ・ロザタ」と呼ばれるバラ祭りの日には、ヨーロッパや日本から多くの観光客がやってくる。祭りのメイン・イベントはあくまでも薔薇摘みだが、音楽祭としても十分に楽しむことができる。 |
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民俗楽器の演奏 |
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▲▼ バラ祭りでは、イタリア、セルビア、マケドニア、トルコ、ギリシャなどの周辺諸国からやってきた舞踊団がきらびやかな衣装を身につけて、フォルクローレ(民族音楽/民謡)と民族舞踊を競い合う。 |
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ダンシング・ガール |
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バラ祭りは、1903年、カザンラクで始まった伝統の祭りで、徐々に規模が大きくなり、しばらく後には近くの町・カルロヴォでも開催されるようになった。1967年には、初めてバラの谷全体が参加したバラ祭りがカザンラク近隣のパベル・バーニャで開催され、バラの谷全体の恒例行事となっていった。 |
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祭り装束クケリで登場した仮面の男 |
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結婚式の踊り? |
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フォルクローレの合唱コンクール |
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▼ 集められたバラから精製されたバラのオイルは、香料に加工され、おもにフランスに輸出される。そこで、ブランド品の香水に加工されて全世界に出荷され、勿論、日本にも輸出されている。 |
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薔薇の集荷作業 |
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