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最終回に寄せて
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インド通信がとうとう終わってしまった。2004年1月4日から今日まで1年8ヵ月にわたり、丹下さんから送られてきたインドの美しい画像は、424枚を数えた。忙しいダム建設現場における兵站部門の責任者として采配を揮いながら、これだけの大量の画像と素晴らしい随筆を送り続けることは、並大抵のご苦労ではなかったと思われ、まずは、丹下さんに心から御礼申し上げたい。 |
丹下さんの画像は、観光旅行で撮影したような、うわべだけの画像ではなく、インドに住む人でなければ写し得ない画像ばかりである。着想が奇想天外で変化に富み、多岐にわたっており、インド庶民の内面に踏み込んだ深みがある。とりわけ、ウィットに富んだ語り口は、多くの丹下ファンを魅了した。インドの画像をこれだけ大量に撮り続けた例を私は知らない。 |
惜しまれながらも最終回となったのは、過酷なインド勤務を卒業し、無事に本社のある東京・新宿の勤務に復帰することになったからである。 |
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私としては、彼の栄進を率直に祝福する一方で、インド通信の終焉という事態に、一抹の寂しさを禁じ得ない。初めがあれば終わりがある。これが世の摂理であり宿命であることを自分に言い聞かせつつ、惜しまれながら花道を去る丹下さんに、再度拍手を送りたい。 |
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しかし、これで丹下節がWa☆Daフォトギャラリーから姿を消すわけではない。挨拶廻りや引継書の作成の合間に、自費でインドや近隣諸国の世界文化遺産の取材を実施し、大量の画像を撮影されたとお聞きしており、帰国後、じっくりと編集して感動写真集に次々と作品を追加させていただく予定である。 |
丹下さんにはこれからも引き続き国内外の写真を撮影され、Wa☆Daフォトギャラリーの主要メンバーの一人としてご活躍していただけることを多くの丹下ファンとともに期待したい。 2005.9.18 和田義男 |
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