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 特集!旅紀行

2014年5月23日改訂

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♪コンドルは飛んでいく

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2006年4月30日制作

深い渓谷に落ち込む空中都市

                       深い渓谷に落ち込む空中都市(マチュピチュ/ペルー)

ペルー世界遺産

ペルー国旗

インカ帝国の夢

太陽の神殿

コンドルの神殿 Templo del Condor
 マチュピチュ北部に自然石で造られたコンドルの神殿があり、半地下の部分に牢獄があることから、拷問場とも呼ばれている。「コンドルの神殿」という名は、外形が翼を広げたコンドルの形をしていて、手前の地面にある岩(コンドルの石)がコンドルの頭の形に切り出されていることによるという。

 インカ帝国では、アマスア(盗まない)、アマケア(怠けない)、アマユア(騙さない)の掟を破った者に重い刑が下された。罪人は暗い牢獄に入れられ、制裁のために拷問を受け、毒グモなどが投げ込まれたという。

コンドルの神殿(拷問施設)

コンドルの神殿(拷問施設)

拡大写真(1400x900)227KB

コンドルの石
 神殿(牢獄)の手前の地面にあるコンドルの頭を模したコンドルの石。受刑者の拷問に使われたといわれる。また、溝が彫られていることから、生贄の血を注いで、儀式に使われたともいわれる。

拷問に使われたコンドルの石

拷問に使われたコンドルの石

拡大写真(1400x1050)296KB

 インカ帝国の石組みは、カミソリの刃1枚も通さないような精巧なものがある一方で、写真のように、粗雑な石組みのものもある。建物の重要性によって、使い分けられていたものという。

石垣の間を巡り歩く観光客たち

石垣の間を巡り歩く観光客たち

拡大写真(1400x1050)322KB

太陽の神殿 Templo del Sol
 曲線を描いている石組みは、この太陽の神殿のみである。土台はクスコにあった太陽の神殿とよく似た造りになっている。不等辺四辺形(台形)の大きな窓が見える。自然石の上にカーブを描いて見事に組み上げられた石造りの構造物は、マチュピチュ随一といわれ、とても美しい。この下部に墳墓(ふんぼ)がある。

曲線が美しい太陽の神殿

曲線が美しい太陽の神殿

拡大写真(1400x950)356KB

 不等辺四辺形の窓の外側に突起物がある。何に使われていたかは謎であるが、儀式の際に必要だったためにこうした突起を設けたものであることは間違いない。インカ文明は文字のない世界なので、もし文字があれば、残された書物や石に刻まれた文字などから、解読の手がかりが得られたことだろう。

「太陽の神殿」下部の墳墓

「太陽の神殿」下部の墳墓

水汲み場 Las Fontanas
 石を削って造られた水路が張り巡らされ、17の水汲み場から聖なる水が流れ出ている。水は遠く山のかなたから石の溝を伝って流れてくるという。インカの土木技術の高さには驚かされる。

アンデス山中から湧き出る聖なる水

「太陽の神殿」下部の墳墓

 遺跡には、居住区画をはじめ何処にもトイレがない。500人が暮らしていたというのだから、トイレはどうしていたのだろうか。現在もないので、観光客は、マチュピチュ入口の有料トイレですませてこないといけない。

見張り小屋

見張り小屋

拡大写真(1400x950)306KB

ワイナピチュ Huayana Picchu
 マチュピチュ遺跡の西に聳える標高2,634mのワイナピチュ山は「若い峰」を意味する(写真下中央)。遺跡東のマチュピチュ山と遺跡を挟んで立っている。遺跡との標高差は僅か350mほどだが、断崖絶壁で道は急勾配。毎年落下事故が起こっている難所である。中腹に月の神殿Templo de Luna がある。

北部の深い渓谷に落ち込む空中都市

北部の深い渓谷に落ち込む空中都市

パノラマ写真(2000x1000)462KB

忽然と消え去ったマチュピチュ

 16世紀半ば、インカの人々は高度な文明が栄えたマチュピチュを捨て、更に奥地へと移動してしまった。その理由は分からない。その後400年にわたって人目に触れることはなく、1911年にビンガムによって発見されたときには、草に覆われた廃虚となっていたのである。マチュピチュにまつわる多くの謎は、未だに解明されていない。

観光列車「ビスタドーム」の旅

 2時間のマチュピチュ観光を終え、シャトルバスに乗って下山し、アグアス・カリエンテス駅から午後3時半発のディーゼル観光列車「ビスタドーム」に乗り、112.5km先のクスコのサン・ペドロ駅 Estacion San Pwdro まで、スイッチバックで1500mを登る4時間の鉄道の旅を楽しんだ。

マチュピチュからクスコに向かう観光列車

マチュピチュからクスコに向かう観光列車

拡大写真(1400x900)260KB

アンデスの雪嶺

 マチュピチュに向かうときも万年雪をいただいたアンデスの山々が見えたが、車窓からうまく撮影できなかった。帰りに再チャレンジしたところ、この1枚をものにすることができたのは、超ラッキーだった。

車窓から見るアンデスの雪嶺

車窓から見るアンデスの雪嶺

拡大写真(1600x1080)193KB

リャマ使いの踊り
 間もなく、車内で恒例のアトラクションがはじまった。派手な帽子に白い覆面をかぶり、リャマのぬいぐるみを持って現れたのは、れっきとした客室乗務員。クスコの伝統舞踊「リャマ使いの踊り」を披露し、拍手喝采を浴びた。  

4時間の列車の旅

4時間の列車の旅

拡大写真(1400x10500)226KB

アルパカのセーターを着た客室乗務員

アルパカのセーターを着た客室乗務員

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