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 感動写真集

2014年5月24日改訂

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♪Luna Tucumana/Mercedes Sosa - Alfonsina Y El M
ar/Nana Mouskouri - El Eco Del Color/TINA-Mujeres

晩秋の崩るる氷河パタゴニア   北舟

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Patagonia, the collapsing glacier late in autumn.

2014年5月23日制作

遊歩道からペリト・モレノ氷河を観賞する人々/ロス・グラシアレス国立公園(アルゼンチン)

遊歩道からペリト・モレノ氷河を観賞する人々/ロス・グラシアレス国立公園(アルゼンチン)

アルゼンチン共和国

パタゴニアとウユニ塩湖の旅

カラファテ

はじめに

 平成24年(2014)早春の3月、(株)ワールド航空サービス主催のグループ・ツアー「パタゴニアの大自然とウユニ塩湖の旅16日間」に夫婦で参加しました。
 山歩きをしていたころからパタゴニアの山群を見てみたいと思っておりました。しかし、仕事や病気で年を重ねてしまい、体力的に行けるかどうか思案していた時、近年話題になっているウユニ塩湖のコースも含まれているツアーを見つけ、高齢の女性の話を聞いて「なんとかなるだろう」ということで、今年同じツアーに参加しました。参加の狙いはパイネ、ウユニ塩湖の朝焼け、夕焼け、夜の星空等の撮影です。

【凡例】  ▲:上の画像の説明文  ▼:下の画像の説明文  〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示 

旅程図

旅程図

■ 旅の概要 ■

1日目 2014年03月06日(木) 東京/成田空港 15:25 〜DL284〜 ロサンゼルス 〜LA601〜 リマ(ペルー) 泊
2日目 2014年03月07日(金) リマ 〜LA4641〜 ブエノスアイレス(アルゼンチン) 泊
3日目 2014年03月08日(土) ブエノスアイレス 〜AR1694〜 カラファテ(アルゼンチン) 泊
4日目 2014年03月09日(日) カラファテ 〜 ペリト・モレノ氷河 〜 カラファテ 泊
5日目 2014年03月10日(月) カラファテ 〜 パイネ国立公園(チリ) 泊

6日目 2014年03月11日(火) パイネ国立公園の観光 泊
7日目 2014年03月12日(水) パイネ 〜 プンタ・アレーナス(チリ) 泊
8日目 2014年03月13日(木) プンタ・アレーナス(市内・マゼラン海峡・オタウェイ湾)の観光 泊
9日目 2014年03月14日(金) プンタ・アレーナス 〜LA096〜 サンチャゴ 〜LA968〜 ラパス(ボリビア) 泊
10日目 2014年03月15日(土) ラパス 〜 オルーロ 〜ウユニ塩湖(ボリビア) 泊

11日目 2014年03月16日(日) ウユニ塩湖の観光 泊
12日目 2014年03月17日(月) ウユニ塩湖の観光 泊
13日目 2014年03月18日(火)  ウユニ 〜Z8-301〜ラパス(ティワナコ遺跡・市内見学) 泊
14日目 2014年03月19日(水) ラパス市内観光 〜LA2567〜 リマ(ペルー) 機中泊
15日目 2014年03月20日(木)  リマ 〜LA2530〜 ニューヨーク(米国) 〜DL473〜 機中泊

16日目 2014年03月21日(金) 〜 16:35 東京/成田空港

人口289万人を擁するアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに一泊して朝の散策 2014.03.08 07:53

人口289万人を擁するアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに一泊して朝の散策 2014.03.08 07:53

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アルゼンチン共和国 República Argentina

 人口約4000万を擁するアルゼンチン共和国、通称アルゼンチンは、南アメリカ南部に位置する連邦共和制国家である。西と南にチリ、北にボリビア・パラグアイ、北東にブラジル・ウルグアイと国境を接し、東と南は大西洋に面する。ラテンアメリカではブラジルに次いで2番目に領土が大きく、世界全体でも第8位の領土面積を誇る。首都はブエノスアイレス。2013年のGDPは約4882億ドルで、日本の九州とほぼ同じ経済規模。
 アルゼンチンの国民はヨーロッパ系が85%、メスティーソ*、インディヘナ**などが15%である。近年の研究ではアルゼンチン国民の56%に先住民の血が流れていることが明らかになっており、自らを白人だと認識しているアルゼンチン人の過半数に、実は先住民の血が流れていることになる。
*メスティーソ:白人とラテンアメリカのインディヘナの混血である人々。
**インディヘナ:先住民という意味のスペイン語。インディオは、差別語。
 

ブエノスアイレスの都心を散策

ブエノスアイレスの都心を散策

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パタゴニア Patagonia
 パタゴニアは、南アメリカ大陸の南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域で、アルゼンチンとチリの両国に跨る。アルゼンチンのネウケン、リオネグロ、チュブ、サンタクルス、ティエラ・デル・フエゴ各州とチリのアイセン、マガジャーネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ各州が該当する。またブルース・チャトウィンがこの地を旅した体験に基づいて書かれた小説パタゴニア(1977年)は、紀行文の名作として知られる。
 1520年、フェルディナンド・マゼランが、この付近に住んでいた先住民を見て、「パタゴン patagon 」族と命名した「パタ」はスペイン・ポルトガル語の「足」で「ゴン」の意味は不明大足パタゴン族の住む土地ということからパタゴニアという名がついたといわれる。パタゴン族は実際に足が大きかったのではなく、グアナコの毛皮でつくったブーツを履いていたので、大きく見えたというのが現在の通説。

草を食むグアナコ

草を食むグアナコ

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▲ ちなみに、リャマの祖先といわれるグアナコ Guanaco 学名: Lama guanicoe は、足がすらりとして気品のあるアンデス原産の野生動物。身長は1.6mほどで体重は48-96kg。主に南アメリカの高地に生息している。リャマと同様に身を守る二重の厚い毛をまとっている。その厚さはアルパカよりはやや薄い。
 アルゼンチンのグアナコは、世界のグアナコの95%を占めるといわれているが、パタゴニアからアンデス高地に至るまで広く生息しているアルゼンチンでは貴重な動物であるとされ丁重に保護されている。細く上質な毛を採集するために、グアナコ生息用の区画が設けられている。(パイネ国立公園付近にて撮影  2014.03.10 14:58)  

アルヘンティーナ湖の水鳥たち/カラファテ(アルゼンチン) 2014.03.08 17:58

アルヘンティーナ湖の水鳥たち/カラファテ(アルゼンチン) 2014.03.08 17:58

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撮影:南光桂子

カラファテ El Calafate
▲▼ 最初の観光地カラファテはアルゼンチンのサンタ・クルス州にある人口8,000人ほどの都市で町の名はパタゴニア地方に生育する棘のある低木に由来するウプサラ氷河などの水が流れ込むアルヘンティーナ湖に面した風光明媚な都市で、南パタゴニア氷原にある世界遺産ロス・グラシアレスの観光ツアーの玄関口となっている。

湖面から飛び立つフラミンゴ

湖面から飛び立つフラミンゴ

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▲▼ フラミンゴ Flamingo は学名: Phoenicopterus 分類:フラミンゴ目フラミンゴ科 分布:アフリカ南米 特徴:ピンクの体色で、嘴は濃桃色で目立ち、先端は黒。
 餌は水中の藍藻やプランクトン、小動物、小貝、甲殻類。嘴縁にあるヒゲを濾過器のように使って泥水を濾しながら食べる。  
 フラミンゴという名は、ラテン語で炎を意味するflammaに由来しているといわれている。和名はベニツル(紅鶴)だが、殆ど死語となっている。日本では旭山動物園などで飼育されている。

フラミンゴの飛翔  18:12

フラミンゴの飛翔  18:12

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アルヘンティーナ湖 Lago Argentino
▲▼ ペリト・モレノ氷河で有名なアルヘンティーナ(アルヘンティーノ)湖は、サンタクルス州にあるアルゼンチン最大の淡水湖。琵琶湖の約二倍の表面積は1,466 km2、平均深度150m最深地点500m。ロス・グラシアレス国立公園内にあり、ビエドマ湖から流れてくるラ・レオナ川や、南パタゴニア氷原にある多くの氷河から溶けた水が湖に注いでいるアルヘンティーナ湖からはサンタクルス川が流れ出し大西洋へ注いでいる。

クロエリハクチョウ Black-necked Swan

クロエリハクチョウ Black-necked Swan

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クロエリハクチョウ Black-necked Swan は 学名: Cygnus melanocoryphus 分類:カモ目カモ科 分布:南アメリカ南端、アルゼンチン、パタゴニア、フォークランド諸島 特徴:主に南緯35°以南で繁殖。一般に内陸部よりは沿岸の湖などに群生。
 他のハクチョウ類よりはやや小型で、名前のとおり、首から上部が黒い羽毛におおわれているが白く光る水面と水辺の葦(アシ)に溶け込んで保護色になっている。日本では、京都動物園で飼育されている。  

カラファテ朝の散策 2014.03.09 08:13

カラファテ朝の散策 2014.03.09 08:13

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▼ マゼランガン Magellan Goose は 学名:Chloephaga picta 分類:カモ目カモ科 分布:南アメリカ南部、フォークランド諸島 全長:60〜65cm 体重:2.7〜3.2kg えさ:草食性。メスの羽色は赤褐色と灰褐色。

マゼランガンの一家/カラファテ・アルヘンティーナ湖 08:50

マゼランガンの一家/カラファテ・アルヘンティーナ湖 08:50

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ペリト・モレノ氷河 Perito Moreno Glacier
アルゼンチンのパタゴニアで最も重要な観光地の一つであるペリト・モレノ氷河はアルゼンチンのサンタクルス州南西部にあるロス・グラシアレス国立公園内にあ り、カラファテの西方約80kmに位置する。

ペリト・モレノ氷河の位置

ペリト・モレノ氷河の位置

Google Earth
▲▼ ペリト・モレノ氷河はパタゴニアの氷河の中で三つしかない後退していない氷河の一つで250km2の氷があり、長さは約30km。チリと共有するアンデス山脈の南パタゴニア氷原から流れ出す48の氷河の一つで、この氷原には地球上で3番目に多い淡水がある。

ぺリト・モレノ氷河の現地案内板「ロス・グラシアレス国立公園」

ぺリト・モレノ氷河の現地案内板

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▼ 氷河は定期的にL字型のアルヘンティーナ湖上にまで進み、対岸まで達すると湖を二分することになる。そうなると水の流れる先がなくなるため、湖のリコ水道側の水位は湖側より30mまで上昇し、その水圧によって湖をせき止めている氷河が破壊される。この周期は一定ではない。

アルヘンティーナ湖をせき止めたペリト・モレノ氷河先端部

アルヘンティーナ湖をせき止めたペリト・モレノ氷河先端部

フリー百科事典ウィキペディア
▲▼ ペリト・モレノ氷河の終端部は幅5kmで、水面からの平均の高さは60m、氷全体の高さは170m。氷河の進む速度は一日あたり2m。しかし、氷河の失われる割合もほぼ同じため、若干の変動を除けば氷河の終端は前進も後退もしていない。最も深い場所では氷河の深さはおよそ700m。

ペリト・モレノ氷河終端部の全景

ペリト・モレノ氷河終端部の全景

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▲▼ ペリト・モレノ氷河の観光は、遊覧船から始まった。眼前に展開するペリト・モレノ氷河は、圧巻の一言に尽きる。これを見ただけでもはるばる地球の裏側の秘境にやってきただけの値打ちがある。

ぺリトモレノ氷河の遊覧船 2014.03.09 11:14

ぺリトモレノ氷河の遊覧船 2014.03.09 11:14

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 パタゴニアは、年間を通して低温で風が強いこの風の強さがパタゴニアの代名詞ともいわれている。最大風速が60m/sを超えることも珍しいことではない(人間は40m/sを超えると飛ばされることもある)。イギリスの探検家、エリック・シプトンはこの地を嵐の大地と呼んだ。  

船上遊覧を楽しむ観光客たち 11:53

船上遊覧を楽しむ観光客たち 11:53

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 南西からの強い偏西風がアンデス山脈にぶつかりチリ側は比較的雨が多い。一方アルゼンチン側は偏西風がアンデス山脈で途切れるためフェーン現象が起こり、乾燥が激しく半砂漠となっている。

遊覧船から見た氷河先端部 11:56

遊覧船から見た氷河先端部 11:56

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 パタゴニアの地形はアンデス山脈を境にアルゼンチン側とチリ側で大きく異なるチリ側は氷河期時代に形成された氷河が造成した大規模なフィヨルドが広がる。  
 逆に、アルゼンチン側の北部、コロラド川とネグロ川に挟まれた地域は、草原が広がる。農耕も行われている。アルゼンチン側南部は、乾燥が激しく砂漠が広がっている。  
 パタゴニアを特徴付けるのは氷河である。南パタゴニア氷原から連なる氷河の数は大小50以上あるといわれ、その規模は、南極、グリーンランドに次ぐという。

グレーシアン・ブルー(氷河の青)の輝き

グレーシアン・ブルー(氷河の青)の輝き

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アルゼンチン・フォルクローレ Folclore Argentino
● この作品5ページに流れるBGMは、南米のフォルクローレ(民謡)13曲である中でもアルゼンチンはアルゼンチン・タンゴに象徴されるように、チリやボリビアに比べて作品が豊富で際立っている。
 アルゼンチンは、白人が人口の大半を占めるため、フォルクローレは基本的にスペイン系の特徴が強い6/8拍子の音楽である。ガウチョの音楽とリズムが基礎になっている。日本に紹介されたのは1960年代で、アンデスのフォルクローレより古い。
 現在人気があるのは北西部の平原地帯に起源をもつチャカレーラ chacarera とサンバ zamba という二つの形式で、現存するフォルクローレのおそらく半分以上は、このどちらかに属するといわれている。

ペリト・モレノ氷河の展望所 14:07

ペリト・モレノ氷河の展望所 14:07

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● BGM 一曲目の Luna Tucumana (トゥクマンの月)は1948年発表の曲でアルゼンチンのフォルクローレ第一人者のアタウアルパ・ユパンキの有名な曲の一つである。「トゥクマン」は、アルゼンチンの地方都市サン・ミゲル・デ・トゥクマンのことで、サンバの曲とされている。歌っている Mercedes Sosa (メルセデス・ソーサ)は、アルゼンチン・フォルクローレの有名な女性歌手である。  
 二曲目の Alfonsina y el mar (アルフォンシーナと海)も1969年発表の名曲でアルゼンチンの詩人アルフォンシーナ・ストルニの詩につけられたサンバである。創唱者であるメルセデス・ソーサの歌が有名だが、ここでは世界的に有名なギリシャ人の女性歌手 Nana Mouskouri  (ナナ・ムスクーニ)が歌っている。

遊歩道からペリト・モレノ氷河を観賞する人々 14:13

遊歩道からペリト・モレノ氷河を観賞する人々 14:13

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  晩秋の崩るる氷河パタゴニア  北舟 

ばんしゅうの くずるるひょうが ぱたごにあ

Patagonia, the collapsing glacier late in autumn.

崩落するペリト・モレノ氷河先端部 14:24

崩落するペリト・モレノ氷河先端部 14:24

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▲▼ パタゴニアの氷河は、アンデス山脈に降る多量の雨により涵養される温暖氷河に属する。氷河が非常に速く循環することで知られる。夏と冬で移動速度は異なるが、年平均100mから200mも移動するといわれている。ペリト・モレノ氷河を始めとして、氷河の崩落を観察しやすいのもこの氷河の入れ替わりの速さのおかげでもある。  

移動速度の速い温暖氷河として知られるペリト・モレノ氷河

移動速度の速い温暖氷河として知られるペリト・モレノ氷河

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▼ ペリト・モレノ氷河のそばの枯れ木に止まっている野鳥を上手く撮影できた。帰国後調べてみると日本では見られないキツツキ科ハシボソキツツキ属のチリーアレチゲラ Chilean Flicker で、端正な顔立ちの魅力的な野鳥だった。  

日本では見られないチリーアレチゲラ/ペリト・モレノ氷河 14:39

日本では見られないチリーアレチゲラ/ペリト・モレノ氷河 14:39

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