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式場には幣帛(ペベク)専用に作られた小部屋があり、出席者が食事をしている間に新郎新婦や両親・親族のみで催行する。一部親戚も列席するので、私も親戚ということで立ち会うことを許された。 |
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両親に平伏の礼・クンジョル |
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新郎新婦は、かつての宮廷で用いられた韓服(ハンボ)を身にまとい、頭には男性は紗帽(サモ)と呼ばれる冠帽をかぶり、女性はチョクトリと呼ばれる飾りをつけ、伝統の作法に則って親族に挨拶する。かつては結婚式の翌朝に両親や親戚などに挨拶をして回ったという。 |
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両親と固めの盃 |
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新郎新婦がそれぞれの両親に深々と頭を下げて平伏の礼・クンジョルをした後、新婦が杯を持ち、新郎がそれに酒を注いで両親に献杯する。座卓には、幣帛(ペベク)用の供物として、干したナツメと栗を山積みにしたものや乾物などが盛り付けられている。 |
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祖母に平伏の礼・クンジョル |
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両親は酒を飲んだあと少し歓談し、その後、ナツメと栗を投げる。それを新婦の韓服(ハンボ)の前にかけてある大きな白い布で新郎新婦がキャッチする。 |
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祖母に献盃 |
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沢山受け取るほど子宝に恵まれるといわれ、ナツメをキャッチすると男の子、栗は女の子が生まれるのだという。 |
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配偶者の母と抱き合う新郎新婦 |
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両親や近親者への挨拶や交歓が終わると、新郎新婦の独壇場となり、供物の木の実や色々な食物をお互いの腕を交差しながら食べたり食べさせたり、口にくわえて相手が口で受け取ったりと、和気藹々のひとときとなる。 |
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新婦が新郎にお酌 |
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アリラン(아리랑)は、桔梗(キキョウ)を掘る娘を歌ったトラジとともに、朝鮮民謡として朝鮮半島内外で最も有名なものの一つ。明るいメロディーのトラジと哀調を帯びたアリランは朝鮮民謡の代表作といえる。
歌詞に歌われているアリラン峠は伝説上のもので、朝鮮半島各地にある同名の峠はこの歌にちなみ、後から地名としてつけられたものといわれる。アリランという単語の語源は諸説あるが、決定的な説はない。この歌は元来、咸鏡道地方の農民歌であったが、19世紀頃から全土に広まったものと考えられている。
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本調アリラン |
ローマ字転写 |
日本語訳 |
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1 아리랑 아리랑 아라리요
아리랑고개로 넘어 간다
나를 버리고 가시는 님은
십리도 못가서 발병난다 |
1 Arirang Arirang Arariyo
Arirang gogaero neomeoganda
Nareul beorigo gasineun nimeun
Simnido motgaseo balbyeong nanda |
1 アリラン アリラン アラリヨ
アリラン峠を 越えて行く
私を捨てて 行かれる方は
十里*も行けずに 足が痛む |
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2 아리랑 아리랑 아라리요
아리랑 고개로 넘어간다
청천하늘엔 별도 많고
우리네 가슴엔 꿈도 많다 |
2 Arirang Arirang Arariyo
Arirang gogaero neomeoganda
Cheongcheonhaneuren Byeoldo manko
Urine gaseumen kkumdo manta |
2 アリラン アリラン アラリヨ
アリラン峠を 越えて行く
晴れ晴れとした空には星も多く
我々の胸には 夢も多い |
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3 아리랑 아리랑 아라리요
아리랑 고개로 넘어간다
저기 저 산이 백두산이라지
동지 섣달에도 꽃만 핀다 |
3 Arirang Arirang Arariyo
Arirang gogaero neomeoganda
Jeogi jeo sani Baekdusaniraji
Dongji seotdaredo kkonman pinda |
3 アリラン アリラン アラリヨ
アリラン峠を 越えて行く
あそこ あの山が 白頭山**
冬至 師走でも 花ばかり咲く
* 日本の1里(約4km)
** 満州民族・朝鮮民族の霊峰 |
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新郎が新婦にお酌 |
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アリランは、BGMに数曲紹介しているように、本調アリラン、旧調アリラン、新アリラン、新民謡新アリランなど、様々なバージョンがある。よく知られているものは三拍子が主であるが、中には四拍子のものや、三拍‐二拍の変拍子風のもの、日本の追分(おいわけ)のように拍子が明確でないものもある。 |
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新郎新婦の固めの盃 |
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韓国では、ときには4拍子にアレンジされてサッカーの応援歌になったり、さまざまな所で歌われている。オリンピックやアジア大会などの国際ゲームで南北合同行進のときなどに流れることもある。アリランは朝鮮半島に住む人々の心を結ぶ名曲である。 |
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新婦に永久の愛を誓う新郎 |
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式の最後には、新郎が新婦を背負って部屋を一周する。これは「これからは私があなたのお世話をします」という意味。なんだかとても素敵で、感動的な結婚式だった。特に韓服(ハンボ)が美しく、素晴らしい。 |
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新婦を背負う新郎 |
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