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■ 六日目/10月27日(水):ドブロヴニク〜モスタル〜プリトヴッツェ(泊) |
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▼ ツアー六日目は、ボスニア・ヘルツェゴビナに入り、世界文化遺産モスタルの市内観光。午後、クロアチアに戻り、プリトヴッツェに宿泊。 |
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人口約370万のボスニア・ヘルツェゴビナは、東ヨーロッパのバルカン半島北西部に位置する共和制国家で、首都はサラエヴォ。ほぼ三角形の国土を持ち、国境のうち北側2辺をクロアチア、南側1辺をセルビア、モンテネグロと接する。 |
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ユーゴスラビアからの独立時、独立の可否や国のあり方をめぐってボシュニャク人、クロアチア人、セルビア人が民族ごとに分かれて戦った(ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争)。ボシュニャク人の多くはイスラム教、クロアチア人の多くはローマ・カトリック、セルビア人の多くは正教会である。 |
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無数の弾痕が残る廃屋/モスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ) 2010.10.27 |
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1995年のデイトン合意により、紛争が終結し、ボスニア・ヘルツェゴビナは、クロアチア人とボシュニャク人が主体のボスニア・ヘルツェゴビナ連邦と、セルビア人が主体のスルプスカ共和国という二つの構成体が生まれた。 |
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両者が権利を主張して合意に至らなかったブルチコについては、2000年の裁定によって独自の行政区「ブルチコ行政区」として、ボスニア・ヘルツェゴビナ中央政府の直轄地とされた。ブルチコは、憲法上はスルプスカ共和国とボスニア・ヘルツェゴビナ連邦の双方に属するとされているが、双方ともブルチコに対する実際の行政権は排除されており、事実上「第3の構成体」となっている。 |
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世界文化遺産のスタリ・モスト(古い橋) |
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▲▼ 人口約11万のモスタルは、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの南西70kmにあり、そこに住むイスラム教徒やセルビア人、クロアチア人などの文化が習合する歴史的な町である。他のバルカン半島の都市と同じように、モスタルの旧市街も15世紀後半からオスマン・トルコの支配下に置かれた影響で、今でも多くのモスクが建っている。 |
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2004年に再建されたアーチ橋 |
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▲▼
スタリ・モスト(古い橋)は、モスタルにある16世紀の橋で、市内を分けているネレトバ川に架かっている。町の象徴となっていたこの橋は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中の1993年11月9日午前3時にクロアチア系のカトリック民兵によって破壊されたが、その後復興計画が持ち上がり、2004年6月23日に復興工事が完了した。 |
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豊かな水量を誇るネレトバ川とスタリ・モスト |
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▲▼ スタリ・モストは、モスタル旧市街にあり、モスタルの名もこの橋に因んだものである。モスタルは、国内第四位の大都市で、ヘルツェゴビナ・ネレトヴァ県の中心都市であると同時に、ヘルツェゴビナ地方の非公式な首都である。 |
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旧市街路地裏の土産店 |
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▲▼
1992年にボスニア・ヘルツェゴビナが独立宣言を行うと、モスタルはユーゴスラビア連邦軍の攻撃を受けた。ボスニア人とクロアチア人は、町の防衛を行い、ユーゴスラビア連邦軍やセルビア人勢力は町の周辺から砲撃を行った。後にボスニア人とクロアチア人との間で戦闘が始まると、状況はさらに悲惨なものとなった。モスタルの象徴であったネレトバ川にかかる橋であるスタリ・モストもこの時期に破壊されたという。 |
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小銃の撃ち殻薬莢を使ったボールペン |
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▲▼ 1994年に停戦が合意されると、翌年から町の復興が開始されたが、敵対していた民族の居住区は分離されることとなった。モスタルの象徴であったスタリ・モストは1999年から元通りに復旧させることとなり、2004年春に工事が完了し、橋とその周辺は、2005年にユネスコの世界文化遺産に登録された。 |
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スタリ・モストを渡る人 |
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■ 七日目/10月28日(木):プリトヴッツェ〜プリトヴィッツェ湖群国立公園〜プリトヴッツェ(連泊) |
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▼ ツアー七日目は、朝9時から約6時間、クロアチアのユネスコ世界自然遺産プリトヴィッツェ湖群国立公園を観光後、プリトヴッツェに戻って連泊した。 |
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秋の湖水とフェリーボート |
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▲▼ クロアチアの首都ザグレブの南方110kmほどにあるプリトヴィッツェ湖群国立公園は、クロアチアの国立公園の一つで、ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境に近いプリトヴィツェ湖群市に位置する。 |
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←南(上流) |
国立公園プリトヴィツェ湖鳥瞰図 |
北(下流)→ |
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▲
この日は、上図右下のエンター1から入り、西(上)へ歩くとプリトヴィッツィエ第1滝がある。湖水群を下流(北)から上流(南)へと行くコースをとり、小さな湖の岸を南へ歩き、コジャック湖のP3から対岸のP1まで遊覧船に乗船。P1のレストランで昼食。 |
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その後、再び船でP2に渡り、西南西方向へハイキング再開。一番南・上流のプロシュチャンスコ湖の北端のST4まで行ったあと、電気自動車でスタート地点近くのST1まで戻り、エンター1まで歩き観光終了となった。Cコースで、6時間ほどかかった。 |
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フェリーボートに乗り込む観光客たち |
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▲▼ 豊かな水量と美しい清流を誇るプリトヴィッツェ川は、森の中を縫うように蛇行しながら静かに流れている。階段状に並んだ16の湖が大小92の滝で結ばれて美しい景観を作り出しており、プリトヴィッツェ湖群国立公園は1979年にユネスコの世界自然遺産に登録されている。 |
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黄葉の木々と湖水の魚たち |
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▲▼ 湖群が位置する盆地は、主にドロマイトと石灰岩からなるカルスト地形で、そのことが際立って特徴的な景観を生み出している。湖群は、コケ類、藻類、バクテリアなどの光合成が関与して生まれた石灰質堆積物(石灰華)の自然のダムからできており、光線の加減で、美しいエメラルド・グリーンを呈する。 |
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ボラに似た魚が遊弋する湖水 |
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木道を歩く |
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豊かな水の恵み |
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ススキの滝 |
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▲▼ 湖を区切っているのは、コケ類や藻類、バクテリアなどの作用で生まれた石灰堆積物が作る自然のダムで、いわゆる棚田湖(たなだこ)を形成している。植物やバクテリアはそれぞれの頂上に積み重なり、1年に1cmの割合で堆積物の障壁が組みあがって行くという。
そしてそれを乗り越えた水が美しい滝となって落下する。 |
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木道の先に滝が・・・ |
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もくどうを めぐるこすいや あきのけい |
The
autumn scenery, strolling the water land
along the wooden deck. |
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美しいカーブを描く木道と滝 |
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マリ・ プルシタヴツィMali Prštavac という名の
白糸の滝 |
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水郷の秋を行く |
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落ち葉の中を歩く |
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冠雪の紅葉山 |
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▲▼
国立公園の中をゆっくりと散策すると、すぐ近くの山に初雪が降り、紅葉山が初冠雪の雪山に変わっているのが見えた。美しい紅葉山が枯れ山となり、雪山となって、間もなくクロアチアに厳しい冬将軍がやってくる。 |
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冬と秋が同居する国立公園 |
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プリトヴィッツェの町のホテルに戻る途中の近郊の夕景。帰国後によく見ると、民家の端に熊の親子が写っていてビックリ! 熊の生息地とは聞いていたが、民家のそばに出没しているとは、思いもよらなかった。日本だと大騒ぎになるところだが・・・! |
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ホテルに戻る車窓の風景 |
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