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「的ばかい」が行われる四王子神社の御祭神は、日本武尊(やまとたけるのみこと)をはじめとする景行天皇の四皇子。社帳旧記によれば、永歴元年(1160)9月、現在の福岡県太宰府付近にあたる筑前国三笠郡(ちくぜんのくにみかさごおり)四王子嶽(しおうじだけ)から旧長洲村洲崎の浜の岩屋(現・金魚と鯉の里入口)に御神霊が現れたため、鍬之進(くわのしん)が鍬で土を盛り上げ、注連之進(しめのしん)が注連縄を張り巡らして高御座を設け、祭祀したのが
四王子神社のはじまりで、平成22年(2010)に御鎮座850年を迎えた。 四王子神社の公式サイト |
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▲▼ その後、400年余が経過した
安土・桃山時代の1月15日に現在の社地に遷宮したところ、氏子たちが御祭神の神徳・加護に預かろうとして、諸災厄排除・豊漁・豊産・家運長久を祈念しながら御神体を安置した円座を奪い合ったのが、的ばかい(破魔弓祭)の起源とされている。御神座跡には住吉の神(海上守護の神)を奉祀し、これが現在の洲崎神社である。 |
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今から400年余の昔、四王子神社が当地に遷宮したときに始まった「的ばかい」は、凍てつく冬空の下、褌一丁で裸足の男たち70-80人が無病息災や家内安全を願って「的」を奪い合う勇壮な裸祭である。
毎年、故事に習い、州崎神社で円座に模した直径60cm、重さ6kgの的を藁(わら)と麻(あさ)で作成し、四王子神社に奉納したあと、神官が破魔矢で的を射る破魔弓祭三射の儀が執り行われる。「的ばかい」は、それに続く神事である。
御祭神が弓道に秀でた神であったことから、円座に似た的を作り、それを弓矢で三度射て、悪魔退散、諸厄災消除、家運長久を祈願し、新年の運勢を占った後、その的を奪い合う神事に発展したのが「的ばかい」(的をばかい(奪い)あう)破魔弓祭である。近年は的を奪い合う方が新春の勇壮な裸祭として全国的に知られるようになった。
四王子神社は有明海に近く、褌衆がもみ合いながら神社の境内から路上、さらには海へと裸祭の舞台が移動する。火傷防止のための力水が降りそそぐなか、「的」を守る二人の的芯男(まとしんおとこ)とそれを奪い取ろうとする
「ばかい手」たちのせめぎ合う姿は圧巻。全国から写真マニアが訪れて激写する様子もまた新年の長洲町名物となっている。 |
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的献納祭 |
【壱】 〜州崎神社から |
藁 |
の |
的 |
が到着/ |
四王子 |
神社境内〜 2015.01.18 10:58 |
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(1) 的(まと)献納祭 午前十時より 洲崎神社
区長ならびに的製作委員を中心とする磯町区民によって謹製された藁の的を神社発祥地の洲崎神社から現本宮の四王子神社へ献納するための神事。洲崎神社拝殿にて神事奉斎後、的を先頭に行列を作って四王子神社まで参進、本殿に献納する。
(2) 破魔弓祭三射の儀 午前十一時より 四王子神社
洲崎神社より献納の的を本殿正面に奉斎して氏子崇敬者各位の除災招福・豊漁・豊海苔・豊作・商売繁盛・家運長久を祈念して祝詞奏上後、磯町区の氏子によって打ち藁と麻苧を縒り合わせて作られた藁的と神職が作った紙製の的(直径60p、表に二重同心円、裏に松竹梅と鶴亀の水墨画が描かれる)を青竹に括り付け、当社の御祭神が弓矢の道に秀でておられた故事に因んで樫木で作った白木の弓と竹矢で三射して、来る年の豊漁・豊海苔・豊作吉凶の御神託を行う。
(3) 的投与祭 午後一時より (四王子神社〜有明海海岸)
午後一時、神徳加護を願う締め込み姿の参加者たちが神社正面に整列し神職の清祓をうけてから三射の儀を済ませた「的」を神殿より奪い出し、的ばかいを開始する。
境内で一時間ほどばかい合った後に有明海へと揉みあいながら進み、海中にて揉みあい、万歳三唱にて勇壮な裸祭りの神事は終了となる。その後、代表者によって「的」は神社に戻され拝殿にて切り分けられる。
後に、町内の各家庭に頒布されて神棚に供えられ、新年の除災招福・家内安全を守護する「守り藁」とされる。
(4) 奉納行事 午前十一時過ぎより的ばかい開始まで
奉納太鼓 的ばかい縁起「破魔弓太鼓」
四王子神社ホームページより抜粋 |
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的献納祭 |
【弐】 〜御輿に載せられた |
藁 |
の |
的 |
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的献納祭 |
【参】 円座を模した直径60cm重さ6kgの |
的 |
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ながす破魔弓太鼓は、女性の奏者が主だが、途中から的ばかいのばかい手(ばかいて)と同じ褌一丁で裸足の男性が大太鼓を叩き、勇壮な裸祭の気分を盛り上げてくれる。 |
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破魔弓太鼓
【壱】 〜境内でお披露目開始/四王子神社〜 11:47
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破魔弓太鼓
【参】 〜褌一丁の男性奏者登場〜 11:52
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はつはるや ふんどししめて おおだいこ |
The
beginning of spring, bass drum wearing fundoshi loincloth. |
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破魔弓太鼓
【四】 〜大太鼓の力奏!〜 11:54
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破魔弓太鼓
【五】 〜気合いの大太鼓!〜 11:56
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肥後ちょんかけ独楽保存会による「肥後ちょんかけ独楽」は、江戸時代から熊本地方に伝わる独楽の曲芸で、投げ独楽ではなく、空中独楽に分類され、熊本市から無形民俗文化財の指定を受けている。 |
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肥後ちょんかけ |
独楽 |
【壱】 〜独楽の曲芸/四王子神社〜 12:12 |
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肥後ちょんかけ独楽
【弐】 〜独楽の綱渡り〜 12:18
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「肥後ちょんかけ独楽」と「的ばかい踊り」は、四王子神社の式次第には掲載されていないが、新しく追加されたアトラクションと思われる。 |
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的ばかい踊り 12:28 |
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