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2005年3月6日(日)、愛知県豊田市中田町(とよたし・なかだちょう)の中田大国霊神社で、裸祭りが行われた。 |
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中田大国霊神社
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古くから豊田市中田町に鎮座する中田八幡社には、愛知県稲沢市(いなざわし)の厄払いの裸祭り(儺追なおい神事)で知られる尾張国府宮(おわりこうのみや)、正しくは尾張国府大国霊神社(おわりこくふおおくにみたまじんじゃ)の分社・中田大国霊神社が祀られている。 |
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毎年3月第1日曜日に大勢の裸男が厄払いの儀式(儺追神事)を行うこの祭りは、国府宮裸祭りと共に中田裸祭り(中田大国霊神社裸祭り)として知られる。 |
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由 来 |
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昭和7年(1932)中田村の氏神・中田八幡社の改築の際、1670年頃(寛文年間)に尾張国府宮の御塞(おさい)が本殿に安置されていたことが判明。昭和9年(1934)、村民有志により八幡社西隣に神殿を新築し、中田大国霊神社と命名し、本社・尾張国府宮より分社の認産を受けた。 |
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中田裸祭り
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爾来、尾張国府宮の分社として、毎年本社と同じ古例の神事を旧正月23日(現在は3月第1日曜日)に行っている。正規には儺追なおい祭り(儺追なおい神事)であるが、一般には裸祭りと称している。 |
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途中、戦争や昭和天皇の崩御などで中断したが、平成2年(1990)に再開。平成4年(1992)には60周年記念祭が開催され、以後100人を越える参加者があり、今年は県外者も含めて120人が参加する盛況となった。 |
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中田区民会館 |
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中田区民会館 |
JR名古屋駅から名鉄名古屋本線に乗り換えて知立(ちりゅう)駅で下車。高岡竹後行きのふれあいバスに乗り、約15分で中田停留所へ。5分ほど歩くとこの祭りの出発点である中田区民会館に着く。 |
昨年までの会場は中田停留所前の中田児童館だったが、今年から新築された中田区民会館となった。
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裸祭り日程表と色布 |
中田区民会館の大広間に裸祭り日程表と色布が貼られていた。裸祭りでは、厄(やく)の種類によって色が決められており、本厄は危険を意味する赤、前厄は青、後厄は黄、その他は白が割り当てられている。 |
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男 性 |
前厄(まえやく) |
本厄(ほんやく) |
後厄(あとやく) |
昭和 20年生れ 61才
昭和 40年生れ 41才
昭和 57年生れ 24才
平成 15年生れ 3才 |
昭和 19年生れ 62才
男の大厄 昭和 39年生れ 42才
昭和 56年生れ 25才
平成 14年生れ 4才 |
昭和 18年生れ 63才
昭和 38年生れ 43才
昭和 55年生れ 26才
平成 13年生れ 5才 |
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女 性 |
前厄(まえやく) |
本厄(ほんやく) |
後厄(あとやく) |
昭和 20年生れ 61才
昭和 45年生れ 36才
昭和 49年生れ 32才
昭和 63年生れ 18才
平成 15年生れ 3才 |
昭和 19年生れ 62才
女の小厄 昭和 44年生れ 37才
女の大厄 昭和 48年生れ 33才
昭和 62年生れ 19才
平成 14年生れ 4才 |
昭和 18年生れ 63才
昭和 43年生れ 38才
昭和 47年生れ 34才
昭和 61年生れ 20才
平成 13年生れ 5才 |
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厄年に当たった年は、病気、災難が多く、交通事故も多いといわれる。争い事や種々の手違い、良くなるべき事が悪くなる等も厄年に多い。古来より、厄年には、厄除け・方位除けをし、鎮(しず)める事が必要だといわれてきた。 |
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オープン参加 |
裸祭りは、健康な成年男子であれば事前に申し込んで参加料7000円を払えば誰でも参加できる。参加料には祭り衣装などの費用が全て含まれているので、午前10時までに区民会館に集合すれば良く、特別な準備は不要。毎年、四国や大阪から参加する常連がいるという。 |
歓 談 |
正午からの開催に備え、区民会館では竹のコップでお神酒が振る舞われ、各々のグループが舌鼓を打ちながら楽しい歓談のひとときを過ごしていた。テレビは去年の裸祭りのビデオが流れていた。 |
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竹のコップで御神酒を飲む |
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裸祭りの主催者は愛知県豊田市中田町厄年会で、今年の厄年の干支(えと)にちなんで中田辰巳会(なかだたつみかい)という法被を羽織っている。厄年の人で構成されるので、毎年メンバーが入れ替わる。 |
12時20分ころ主催者の挨拶が始まった。ハンドマイクの人がこれから皆の厄を一身に背負う芯男(しんおとこ)を勤める地元中田町の井上未津雄(いのうえみつお)さんで、数え年42歳の本厄に入った人である。 |
白い鉢巻に「中田」と書かれている人は地元・中田町の人で、地区外の人と区別している。芯男は毎年中田町の人から選ばれる。42歳の人が居ないときには25歳の人がなることもあるという。 |
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中田辰巳会の挨拶と行事説明
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挨拶と行事説明のあと、歓談の広間が着替室に早変わりし、全員裸になり、主催者が用意した真新しい白晒木綿の褌を締めはじめた。辰巳会の氏子たちは別室で着替えをすませており、褌を締めるのを手伝っていた。 |
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祭褌を締める参加者たち
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この男性は粋な半幅の六尺褌を締めてきたが祭褌に締め替えた。祭褌は前垂れ式に締め、横褌(よこみつ)に腹巻を幾重にも重ねる。この人の様に前垂れを約二尺(60cm)内側に折り、前垂れを二重にして締める人もいた。 |
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意気上がる記念撮影
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神竹(しんちく)と大鏡餅を前に裸男たちが記念撮影。酒が入っているのか、既に意気盛んである。厄の種類によって鉢巻が色分けされている。地元中田の白鉢巻をした人は、色分けの鉢巻を首に巻いている。赤褌は、60歳の還暦を過ぎた62歳の本厄の人である。 |
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