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 旅紀行日本の裸祭り

2014年7月10日改訂

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♪篠 笛

パノラマ写真(1800x900)457KB

初春やはだかを飾る儺追布                 なおいぎれ

   北舟

2006年2月26日制作

國府宮の楼門と拝殿

國府宮の楼門と拝殿(國府宮はだか祭 / 愛知県稲沢市)

尾張大國霊神社

國府宮はだか祭

國府宮

 

  國府宮こうのみや はだか祭
愛知県

稲沢市いなざわし

  尾張大國霊神社おわりおおくにたまじんじゃ   平成18年(2006)2月10日(金)

 國府宮の裸祭りは正しくは儺追神事(なおいしんじ)といい、毎年旧正月の13日に斎行されます。儺追笹(なおいざさ)を奉納した裸男(はだかおとこ)たちが厄(やく)を落とすべく全裸の神男(しんおとこ)に触れようと揉み合う勇壮な祭りで、江戸時代の末頃から始まったといわれています。今年は9千人のはだか男と14万人の観衆が國府宮に押し寄せ、大規模な裸のページェントが繰り広げられました。

 
スライドショーCD写真集「國府宮はだか祭」

スライドショーCD写真集「國府宮はだか祭」
▲ スライドショーCD写真集「國府宮はだか祭」の収録画像300枚、上映時間約26分。今回、CD化するにあたり
既にinternetに発表した画像60枚に原画から再収録した約200枚を加え、解説画像も収録していますので、規模
において岡山・西大寺会陽と福岡・博多祗園山笠とともに日本三大裸祭と評価される愛知・國府宮はだか祭の感
動とロマンをたっぷりと写し撮った貴重な記録作品となりました。(1枚2000円 リピーター価格:1枚1500円)

                                                  
日本の祭りCD・DVD写真集
 
  
YouTube 國府宮はだか祭
(抜粋縮小版)
↓画像をクリックするとスライドショー動画が始まります。

 

國府宮神紋

國府宮神紋

五七の桐にふち竹に笹

 

はじめに

 平成18年(2006)2月10日(金)愛知県稲沢市(いなざわし)に鎮座する國府宮(こうのみや)で行われた裸祭りに行った。鐵砲洲稲荷神社寒中水浴大会でお世話になった三木さんの紹介で、この祭りに10年前から参加しておられる千葉市在住の坂本勇一さんとJR東京駅で合流して新幹線に乗り、名古屋駅から名鉄本線に乗り換え、準急で20分ほどで、昼前に国府宮駅に着いた。
 國府宮の裸祭りは正しくは儺追神事(なおいしんじ)といい、毎年旧正月の13日に斎行される。儺追笹(なおいざさ)を奉納した裸男(はだかおとこ)たちが厄を落とすべく全裸の神男(しんおとこ)に触れようと揉み合う勇壮な祭りで、江戸時代の末頃から始まったという。今年は9千人のはだか男と14万人の観衆が國府宮に押し寄せ、大規模な裸のページェントが繰り広げられた。
 

國府宮はだか祭絵馬

         参拝客で賑わう國府宮

参拝客で賑わう國府宮

パノラマ写真(3100x840)546KB

 国府宮駅の東方、歩いて数分で國府宮の参道に入り、楼門(ろうもん)をくぐって拝殿(写真上・中央)に行くと、既にかなりの人混みだった。坂本さんは古神札納所(ふるいおふだおさめしょ)(写真上・左端)で去年の儺追布(なおいぎれ)を返納した後、拝殿に向かって右にある儺追殿(なおいでん)で新しい「なおいぎれ」を入手した。
古木の

古神札納所ふるいおふだおさめしょ

古木の古神札納所
 

尾張大國霊神社おわりおおくにたまじんじゃ

 
 國府宮の正式名は尾張大國霊神社(おわり・おおくにたま・じんじゃ)といい、産土神(うぶすながみ)である尾張大國霊神(おわり・おおくにたまのかみ)を祀る。奈良時代、尾張国の総社と定められ、国司自らが祭祀を執り行う神社であったことから、国府宮と呼ばれるようになり、神社側も「國府宮」を略称として用いている。 国府宮公式サイト

去年の「なおいぎれ」を返納

去年の「なおいぎれ」を返納
 
鏡餅の奉納
 
 拝殿には、氏子町会から奉納された巨大な鏡餅が並べられていた。この世の厄(やく)を餅につき込めるという意味から、はだか祭の前日には、多数の鏡餅が奉納される。はだか祭の翌日午前8時から「大鏡餅切り」が行われ、長さ1.3mの大鉈(おおなた)で切り分けられる。この餅を食べると無病息災で過ごせるといわれる。
奉納された巨大な

鏡餅かがみもち

奉納された巨大な鏡餅

 拝殿中央の大鏡餅

   拝殿中央には、毎年50俵どりの大鏡餅がお供えされる。明治初期に5〜6俵前後の鏡餅がお供えされたことに始まり、昭和に入って次第に大きくなり、現在は楼門を通り拝殿にお供え出来る最大の大きさとなっている。
 高さ:2m35cm 直径:2m40cm 重量:約4ton
 
拝殿に奉納された

大鏡餅おおかがみもち

拝殿に奉納された大鏡餅
 

儺追殿なおいでん

 
 拝殿右(東)に儺追殿があり、神籤(みくじ)(御神籤 おみくじ)で選ばれた儺追神男(なおい・しんおとこ)(略称・神男(しんおとこ) / 儺負人(なおいにん))が三日前から斎戒沐浴して三夜参籠する。祭当日、神男は参道から全裸で一般裸男(略称・はだか男)たちの中に入り、触れ合ったはだか男たちの厄を一身に背負って儺追殿に収容される。
神男が渦から引き揚げられる

儺追殿なおいでん

神男が渦から引き揚げられる儺追殿(なおいでん)

拡大写真(1400x1050)349KB

 

男に背負わされる土餅

神男に背負わされる土餅

國府宮資料

 

夜儺追神事よなおいしんじ

 翌日午前3時に斎行される夜儺追神事が本来の祭りで、神男(儺負人)は、天下の厄災(やくさい)を搗(つ)き込んだとされる土餅(つちもち/どべい)を背負わされて、神宝の大鳴鈴(おおなるすず)や桃と柳の小枝で作られた礫(つぶて)で追い出される。
 追い出された神男は、家路につく途中土餅を捨て、その土餅を神職が埋めることで世に生じた罪や穢れなどを土中に還し、国土の平穏を現出するという神事である。 参照:儺追神事/國府宮
 
初穂料はつほりょう 1本100円の

儺追布なおいぎれ

1本100円の儺追布

拡大写真(1400x1050)388KB

 

儺追布なおいぎれ

 
 厄除け(やくよけ)のお守りである「なおいぎれ」は、赤地に白く「なおい」の文字が染め抜かれ、白地に赤く「國府宮」の文字が染められている。初穂料*はつほりょう)は1本100円。一人で何本もお受けする人が多かった。
  *初穂料:初穂(その年に初めて収穫された稲穂)の代わりに神に供える金銭。  
 

儺追布なおいぎれ

 

儺追布

國府宮こうのみや

社殿しゃでん

 国府宮の約27,000m2の境内には、楼門や拝殿など貴重な文化財が建っている。特に印象的な楼門は室町時代の建築と伝えられ、正保3年(1646)の解体大修理の際に上層が改造されたという。徳川初期に建立された拝殿は切妻造で、内側に柱が並立しているのが特徴という。

國府宮の楼門と拝殿

國府宮の楼門と拝殿

パノラマ写真(1800x900)457KB

 楼門から拝殿、本殿までの配置が一直線上になく、「く」の字状になっており、尾張風といわれる建築様式を伝えており、拝殿と楼門は国の重要文化財に指定されている。

 本殿東脇に6個の岩を円形に配した磐境*(いわくら)がある。 拝殿の西には樹齢800〜900年の杉があり、 本殿裏には大杉の根株が保存されているという。
  *磐境:社殿を建てて神を祀る以前の最も古い原始的な祭場で、歴史が古いことを物語る。  

楼門前で古い「なおいぎれ」を集めるはだか男

楼門前で古い「なおいぎれ」を集めるはだか男
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