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 感動写真集

2007年12月17日改訂

♪栄華の墓所 TAM Music Factory

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           芯男餅を落して厄落  北舟

2005年3月26日作成

万歳三唱

中田裸祭り(中田大国霊神社/愛知県豊田市中田町)

中田裸祭り

芯男

厄落しの神事

 神社に運ばれた芯男(しんおとこ)は白衣をはおり、氏子総代ら長老たちが袴姿で神社の前に整列し、区長や校長など来賓者が背広姿で参列するなか、午後2時20分ころから厄落しの神事が始まり、宮司が祝詞を奏上した。

厄落しの祝詞奏上

厄落しの祝詞奏上

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神前に土下座する厄男たち

神前に土下座する厄男たち

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厄餅やくもち による厄落し
 芯男は神社のすぐ横に掘られた穴をまたぎ、介添人が白衣の襟首から背中にお飾りの丸餅の様な厄餅を一つ入れた。芯男は白衣の帯を緩め、卵を産み落とすようにして厄餅を穴の中に落とした。餅が落とされると、「厄が落ちたぞー!」という大きな声があがった。

厄餅による厄落し

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  芯男餅を落して厄落   北舟    
 この厄餅はあらかじめ神社に奉納されている特別な餅で、大鏡餅を砕いたものではない。厄餅を穴に落とすことで厄払い(厄落し)となり、芯男に擦り付けられていた全員の厄が一度に祓われたのである。
万歳三唱

万歳三唱

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御幣ごへい
 厄餅を落とした穴は御幣(ごへい)を立てて土で埋める。餅を通す人、鍬(くわ)で土をかける人、御幣を立てる人とそれぞれの担当が手際よく神事を進めた。御幣には「奉納 平成十七年 厄年」と書かれている。御幣はこのまま朽ち果てるまで置かれる。来年は場所をずらして穴を掘るという。
 本社・国府宮でも同じ厄餅による厄落しの神事が行われているが、深夜のため、目にすることがないという。
穴に御幣を立てる

穴に御幣を立てる

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 全ての神事が終了し、今日の大役・芯男のつとめを無事に果たした白衣の井上未津雄さんが胴上げされた。
芯男の胴上げ

芯男の胴上げ

裸江はだかへ
 ベニヤ板に裸への寄付が張り出されていた。「金七阡円也」などの現金のほか「清酒壱升」という文字も見える。
裸への寄付

裸への寄付

裸 詣 りはだかまいり
 全ての神事を終えた厄男たちは、最後に神社に参拝し、今年1年の平安無事を祈願したあと、お開きとなった。この後、参加者は区民会館で着替えをし、大鏡餅の下の方を切り分けた餅やお守札などを拝受して帰るという。

裸詣り

引換券
 参列者に鏡餅のお下がりとお守札と儺追布(なおいぎれ)の三点セットの引換券が配られた。引換券にしたのは、混雑と重複を避けるためという。券を手にした人は、このあと神社で現物を拝受した。
引換券をもらう人たち

引換券をもらう人たち

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 神社で配られる餅は大鏡餅の上の餅を細かく切ったもの。お守札は「中田大国霊神社」と墨書・朱印された紙の守札。儺追布(なおいぎれ)は神社でお祓いを受けた幅30cmほどの赤い布で、1.5cmほどに切って渡される。
長蛇の列

長蛇の列

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撮影 ・ 原作

 

住居: 岡山県

趣味: フィットネスクラブでの運動 (只今20年継続中) 水泳等

座右の銘: 「継続は力なり」 「歳月人を待たず」   座右の書: 「菜の花の沖」  司馬遼太郎

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厄落しの楽しい祭り

 この祭りは観客もカメラマンも少なく実にローカルな祭りでした。参加している裸衆も常に朗らかな笑みをこぼしながら楽しんでいて、観る方もまた楽しむことが出来ました。
 愛知県には国府宮裸祭りという有名な祭りがありますが、この中田裸祭りは地味ではありますが感化されておらず、また違った意味で一風変わったユニークな祭りであると思いました。これからも時代のすう勢に流されることなく、このまま独自のスタイルを守り継続していって欲しいものです。  ちばあきお

安心して楽める裸祭り

 13万人の観衆が見守るなか8000人を越える褌姿の男たちが厄を落とそうと全裸の神男に触れるべく激しい渦となって揉み合うために毎年多くの怪我人が発生し、ときには圧死者を出す有名な国府宮裸祭りと同じ神を祀る中田大国霊神社の裸祭り・・・国府宮が余りにも有名であるために、こちらはまだ知名度は低い。
 しかし、同じ儺追神事(なおいしんじ)にもかかわらず、中田裸祭りは小規模ながらも本当に楽しい祭りである。参加者も観衆もみんな安心して楽しんでいる。飛び入り自由というオープン制にもかかわらず、伝統の祭り衣装に一人の違反者もなく、主催者側の指導が行き届いているのに感心する。
 歴史は浅くても、神竹登りなど楽しいアトラクションを考案し、着実に伝統行事化しつつあり、独自のスタイルを持ったクオリティの高い裸祭りに仕上がっている。しかも田園風景にマッチした美しさがあり、アマチュアカメラマンが押し寄せるはずである。本来祭りはこうでなければならないと思う。これからも日本古来の伝統を固持しつつ、安心して楽しめる裸祭りとして発展して欲しいと願っている。  和田義男   2005年3月26日  〈 完 〉

謝 辞

 解説を記述するに当たりましては、地元・中田町の柴田国安(しばたくにやす)さんに大変お世話になりました。我々の電話取材に快く応じて下さり、初歩的な質問にも忍耐強く説明していただき、写真に正確な説明を添えることができました。末筆ながら、心から御礼申し上げます。〈 合掌 〉 ちばあきお・和田義男
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