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午後11時17分、年期の入ったまわしを締め、険しい表情の集団が入ってきた。企業裸たちとは明らかに違うクールな雰囲気。全身から発する気迫に、見ているだけで圧倒される。宝木の獲得を目指す猛者たちの登場だ。 |
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会陽グループ |
地元の会陽グループのまわしは、東京・両国から取り寄せた力士用のまわしで、洗濯せず、女性にもさわらせないという。相撲界と同様のしきたりに、神仏に帰依する敬虔な態度が伺える。 |
それぞれのグループは会陽に参加するため精進を行っている。毎年正月過ぎから酒・肉・魚を断って心身を清め会陽に望んでいるという。 |
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午後11時20分頃になると大勢の裸たちが本堂の大床にあがっている。宝木獲得を目指すグループが次々と仁王門から入って行進してくる。会陽の魅力はクライマックスに至る過程にあるといわれる。宝木投下までの間、大床(おおゆか)を揺らしながら揉み合いを続けるところが会陽最大の見所ともいわれる。 |
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裸で埋まってゆく境内 |
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警備隊の救出活動 |
人が倒れているとのアナウンスで警備隊が救出に向かう。宝木投下までに何度もこのような光景が見られる。 |
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救出に拍手喝采 |
経験者は裸の密集の中で周囲から圧迫される辛さがよく分かるようで、無事に救出されると拍手喝采となる。 |
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5分前となった。約100坪(330m2)の大床は、溢れんばかりの裸で一杯となった。人口密度は一升桝(約15cm四方)に一人の割合だといわれる。そうすると5000人の裸が大床に立っていることになるという。 |
裸たちが両手を上げているのは、押し下げられて下敷きにならないようにするための大事な自衛策である。 |
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2月20日午前零時丁度に本堂の明かりが消され、真っ暗となった。カメラのストロボの閃光だけが闇を走る。籠から取り出された100本の串牛玉(くしご)が御福窓(ごふくまど)から次々と投下される。カメラがその瞬間を捉えた。 |
最後に、坪井全広住職が「諸人の福運」を祈りながら手にあった万人渇望の白い包みの宝木を投下すると、「ウオー」というどよめきがあがり、大床は争奪戦の修羅場と化した。 |
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