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裸の男たちは、坂越の浜に上陸すると、渡御組や大勢の観客に囲まれた砂浜で、アトラクションをはじめた。 |
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アトラクションの開始 |
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木材を運ぶ男たち |
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万歳!
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裸の男たちは積み木のように木材を積み上げ、赤鉢巻の男が平均台のような横木の上にあがり、神輿に向かって万歳をした。若衆組は毎年交代し、出し物も変わってくるので、何が出るか楽しみだという。 |
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バタ板の餅まき
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神輿を御神輿船に乗せるために船に掛ける7枚の踏み板をバタ板と呼ぶ。男たちはバタ板の上に女形のシデ振りを載せ、餅まきをはじめた。年によっては飴をまくときもあるという。 |
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シデ振りに代わって、赤と黄色の鉢巻をした漕ぎ手がそれぞれ同色の纏を持ってバタ板の上にあがった。纏の先端には扇が取り付けてあり、赤の方には「潮」、黄色には「見」の文字が書かれており、今年の若衆組の潮見町をアピールしていた。 |
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今度は斜めに固定されたバタ板の上を黄色い鉢巻を締めた男が先端まで登っていった。男の前には長い棹の上部に赤と黄色に塗り分けられたくす玉がぶら下がっており、くす玉を開くための引き綱が垂れている。 |
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男が赤と黄色で撚った綱を引き抜くと、見事にくす玉が開き、華やかな紙吹雪が宙を舞った。中から垂れ幕が現れ、「祝 潮見町櫂伝馬」の文字が躍った。晴れがましいアトラクションである。 |
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いよいよ7枚のバタ板を御神輿船にかける作業が始まった。ところがバタ板を抱えた男たちは、観客の方に突っ込んでいった。最高に盛り上がっている海の荒くれ男たちは、すんなりとは作業をせず、予想外の行動に出た。 |
巻き込まれそうになった観客が逃げ惑う姿は、観衆の爆笑を誘う。実は、これはバタ板練りといわれる恒例のイベントなのである。 |
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バタ板練り |
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男たちは、無礼講のように、大きな傘(からかさ)の下の頭人の方にも突っ込んで行った。頭人を守る背広姿の警護の人とのせめぎ合い。もちろん男たちが手加減していることは誰もが知っている。 |
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観客に突っ込む男たち |
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昔は赤と黄色の男たちが7枚のバタ板を奪い合って、御神輿船に掛けるのを競ったという。その名残なのか、バタ板の上で、男たちの揉み合いが始まった。勇壮さを競い合う祭りのハイライトにふさわしい最後のパフォーマンスで、男たちの日焼けした顔や身体が逞しさを強調していた。 |
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バタ板の上で揉み合う男たち |
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男たちはひとしきり揉み合ったあと、やっと御神輿船にバタ板を掛け始めた。観衆を沸かせた余興が終わった。 |
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バタ板を掛ける裸衆 |
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