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昨日、本年第13集、2000年7月からの通算第436集となる作品をアップした。
日本の裸祭り<第93種・156集>感動写真集<第176集> 「江戸の華!三社祭」
撮影・原作:志村清貴 監修:和田義男 |
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この作品は、西浅草三丁目北部町会の氏子で感動写真集同人の志村清貴さんが平成19年(2007)に密着取材した画像を中心に、平成24年(2012)までに撮影した約3000枚12.8GBの画像の中から選りすぐった名作を写真集に取りまとめたもので、暴力団が参加しているという理由でマスコミが完全に無視した西浅三北神輿のありのままの姿を全て公開した問題作である。
7頁169枚の感動巨編となった。どうか、お時間のあるときに、ごゆるりとご覧いただき、祭のあり方について考えて頂ければ幸甚である。 |
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あさくさの ふなとみこしや ななひゃくねん |
Seven hundredth
anniversary,
portable shrines of Asakusa cruising on a boat. |
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拡大写真(2400X1800)831KB |
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住居:東京都台東区西浅草 |
趣味:お祭りを楽しむこと |
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あとがき
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今回、撮りためていた写真の中から、名作集として発表していただきとても嬉しいです。「事実をありのままに伝える」とおっしゃる和田さんの言葉に心を動かされ、2007年〜2012年に撮り続けた写真をお送りすることになりました。 |
私は、三社祭が心底好きです。浅草の町が祭り一色に染まり、朝から晩まで祭囃子が聞こえる・・・まるで町が生きているように感じる。知らない人でも思わず挨拶を交わしてしまう。下町ならではだと思います。そんな中で、祭りの風景を少しずつ切り取ってきました。賛否両論がある中で、私にとって西浅三北の風景はとても魅力的です。言葉では言い表せません。
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最近は、誘われて浅草中央町会の宵宮へも出かけています。これぞ、三社祭ともいえる風情があり、神輿と担ぎ手の一体感を感じることができます。夜風に吹かれて、宝蔵門から本堂、浅草神社をまわって、表六ヶ町の神輿が灯の入った高張提灯の前に勢ぞろいすると、ますます気分が高まっていきます。荒祭りとされる三社祭ですが、厳かで粋な宵宮も魅力的です。 |
さて、今年の西浅三北の本社神輿の渡御は、今までになく穏やか?でした。それでも、担ぎ手パワーは全開、2年ぶりの神輿渡御のせいもあるのか、いつもながらに神輿は右に左に蛇行し、言問通りを人の波で埋めつくしていきます。今まで当たり前だった、大勢の機動隊員や、指揮車のお出ましがありませんでした。わたしも、言問通りに出たところで神輿に入り、それから撮影に入りました。いつもながらの光景に興奮が冷めやりませんでした。 |
この名場面をご覧いただき、来年は是非とも三社祭に足をお運びいただき、祭りの興奮と臨場感あふれる場面を感じていただけたら幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。 |
★☆★彡 |
日本の裸祭り第<93種・156集>/感動写真集<第176集> 「江戸の華!三社祭」 |
撮影・原作:
志村清貴 監修: 和田義男 |
平成24年(2012)06月05日 作品:第13作
画像:(大161+小8) 頁数:7 ファイル数:350 ファイル容量:138MB
● 平成12年(2000)〜平成24年(2012)
作品数:436 頁数:1,734 ファイル数:75,891 ファイル容量:13,308MB |
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さんきたの いれずみふんどし みこしさし |
Sankita of
tattoo and fundoshi
loincloth, raising a portable shrine. |
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編集子の選ぶ傑作 |
西浅三北の裸褌神輿 2007.5.20
15:48
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拡大写真(1800X1600)555KB |
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江戸時代の裸褌入墨文化を唯一継承する |
西浅三北神輿 |
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歴史・民俗学者の西山松之助(にしやま・まつのすけ)は、平成5年(1993)に出版した講演録「江戸庶民の四季」(岩波セミナーブックス)の中で、「私はいま日本中のお祭の中で、三社祭がいちばん江戸時代の伝統をよく伝えているのではないかと思います。・・・」と述べている(130頁)。 |
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「・・・午前八時になりますと御幣(おんぺい)が一宮、二宮、三宮に渡されまして、それから神輿を担ぎ出すのです。しかし、体中、刺青(いれずみ)した若衆たちが褌(ふんどし)一つで神輿の上に上ってしまうのでスムーズには行かない。ああいう風景はどこにも見られません。三社祭だけです。」(131頁)と述べ、まさに西浅三北神輿があるが故に、三社祭が日本中の祭の中で最も江戸時代の伝統を伝えている祭であると、江戸学の第一人者として知られる歴史・民俗学者が高く評価しているのである。 |
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今回、西山松之助が「ああいう風景はどこにも見られません。」と断言した西浅三北神輿にスポットライトを当て、2006年に発表した「江戸っ子!三社祭」に引き続き、志村清貴さんが2007年から2012年までに取り溜めた3,000枚12.8GBの大量の写真の中から厳選した写真集「江戸の華!三社祭」を世に出すことができた。 |
これまで、暴力団が参加しているとしてマスコミが無視し続けてきた西浅三北神輿のありのままの姿をお伝えするこの作品は、確かに問題作といえるが、今一度、祭のあり方を考えて頂くきっかけとなれば、幸甚である。 |
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えどっこの みこしふんどし さんじゃさい |
Sanja Festival, the
portable shrine by Edokko of fundoshi loincloth. |
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編集子の選ぶ傑作 |
町内を練り歩く西浅三北神輿/五 2007.5.19 15:27
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拡大写真(2000X1400)627KB |
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裸祭と暴力団 |
これまで、100回を超える裸祭の取材を通じて分かったことは、数の多寡はあれ、殆どの祭に暴力団関係者が参加している。祭を主催する社寺の宮司や住職らの考え方は、神仏の前では、社会的身分や職業、貧富の差などに関わりなく、全て平等であるということで一貫しているが、その一方で、警察の推進する暴力追放運動に協力する立場にある。 |
私も宮司らの考え方に賛成であり、暴力で祭を妨害したり支配したりするなどの狼藉を働かない限り、暴力団関係者を祭から排除すべき根拠は存在しない。志村さんは、「人それぞれに境遇の違いがあっても、同じ町会に暮らす氏子たちが、今年も無事に三社祭に参加できたことを神に感謝し、同じ神輿を心おきなく担いでその喜びを分かち合いたい。」と願っておられ、このささやかな願いは、誰憚ることもない。 |
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志村さんによると、西浅三北町会代表の下に編成された若睦(わかむつみ)が神輿舁を担当しており、グレーの役半纏を着ている会長が総指揮者である。白半纏が一般の氏子住民、黒半纏が高橋組関係者で、一方だけでは神輿は揚がらず、車の両輪のように協力して神輿を担ぐという。若睦会長の命令には黒半纏も白半纏も絶対服従で、双方は仲良く祭を楽しんでいるという。 |
なお、蛇足ながら、警察を中心とした暴力団壊滅のための三ない運動(暴力団を恐れない・金を出さない・利用しない)は、国民の願いに叶うものであり、筆者も暴力や違法行為のない明るい社会の実現を切に望んでいる。 |
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あさくさの しろくろみこし さんのみや |
Sannomiya God, white and
black mikoshi of Asakusa. |
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編集子の選ぶ傑作 |
二之宮神輿の町内渡御/八 2007.5.20 12:17
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拡大写真(2000X1500)814KB |
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裸祭と入墨 |
江戸時代から伝わる入墨(当時の彫物)は、現在、暴力団組員のシンボル的存在となっており、銭湯などで「入墨の人お断り」の表示が見受けられるなど、差別行為が行われている。しかし、西浅三北町会だけでなく、浅草の一般市民で彫長(ほりちょう)による入墨をしている愛好者がいることも事実で、この写真集にも紹介している。 |
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先般、大阪市の橋下市長が「市役所の職員で入墨をしているのは問題だ」 として全職員を調査し、何らかの処分を行うという報道が流れた。市長は、「入墨は暴力団がするもの」と決めつけ、入墨した人は職員として品位がないという。職員にふさわしくないのは、(入墨を見せて)暴力団のようなふりをして脅した人であり、入墨をしていなくてもその職員は公務員としての適格性を欠いているに違いない。私はこの騒動を見て、「入墨愛好者は東京だけでなく、大阪にも結構いるんだな」と思い、江戸時代の伝統文化が存続していることを嬉しく思った。 |
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有名なイギリスのサッカー選手ベッカムが腕に大きな入墨
tattoo
をしている例を出すまでもなく、入墨はひとつのファッションとして世界的に受け入れられており、偏見を持つのは大阪市長など頭の固い日本人だけのように思われる。 |
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入墨を見せながら執務する職員はいないので、大阪市長の入墨パージともいえる行為は、憲法が保障する個人の表現の自由や人権、プライバシーを侵害する可能性があり、少数派の利益や権利を軽視しているように思えてならない。 |
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素行不良の大阪市職員の不祥事に端を発した今回の騒動で、偏見と差別が助長されて善良な一般愛好者や彫長はじめ全国の彫師の方々の生活が脅かされないことを祈りたい。
〈 完 〉 2012.06.15 監修 和田義男 |
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あさくさに てじめひびくや みこしかき |
Mikoshi carrying,
hand clapping sounding through Asakusa. |
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編集子の選ぶ傑作 |
西浅三北の裸褌神輿/五 2007.5.20 15:48
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拡大写真(2000X1150)510KB |
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