2001年(平成13年)5月4日、穏やかな行楽日和となったので、姫路城の西隣にある好古園(こうこえん)を訪ねた。
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JR三ノ宮駅から姫路まで、新快速で40分。駅前からレトロ調の観光ループバスに乗り込んだ。
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観光ループバスは1998年(平成10年)に開設された。姫路駅前から姫路城周辺の主な見どころを約20分で巡回。土・日・祝日に運行している。姫路城を反時計回りにほぼ一周し、15分ほどで好古園に着く。
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好古園は、広さ約1万坪(3.5ha)の池泉回遊式日本庭園で、姫路侍屋敷図という古地図をもとに、発掘された地割をそのまま生かした造りとなっており、それぞれ趣の違った9つの庭園群と築地塀(ついじべい
屋根の付いた土塀)や屋敷門などから構成される。
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京都大学・中村一名誉教授が金沢の兼六園や京都の桂離宮などを参考に設計し、完成までに3年の歳月を費やした。1992年(平成4年)、姫路市制100周年を記念して開園。姫路市建設局公園部が管理する。
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好古園という名は、江戸時代最後の姫路藩主、酒井家が開いた藩校・好古堂にちなんでいるという。
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好古園入口
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〒670-0012 兵庫県姫路市本町68番地
TEL:0792-89-4120(代) FAX:0792-89-4130 |
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新しい庭園だけあって、白塗りの築地塀や屋根瓦が新品で、初々しい。
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正面入口を通り、最初に入るのが「御屋敷の庭」だ。榊原騒動で有名な榊原政岑(さかきばらまさみね)が江戸吉原の遊女、高尾太夫を身受けして住まわせたという西御屋敷跡に造られた。姫路城の西にある原生林を借景に、250匹の錦鯉が大池に泳ぐ優雅な庭である。
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活水軒から見た庭園 |
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御屋敷の庭に活水軒(写真左の建物)が建つ。穴子弁当に舌鼓を打ちながら眺める庭が素晴らしい。昼時には列ができ、30分以上待たされてもその値打ちは十分にある。
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