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本丸の西側にグランドゲートと西ゲートがあり、その先の勘助曲輪*があった場所が大型バス駐車場となっている。平日にもかかわらず大型バスが満車状態。道路もラッシュ状態で、車での来訪は止めた方がよさそうである。
*曲輪(くるわ):城・砦など、一定の区域の周囲に築いた土や石のかこい。
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藩幕時代に時を知らせた太鼓があった櫓で、ポスターに載っていた。列ができていたので並んで上がってみたが、何もないし、眺めもよくない。太鼓は張り替えられて高遠閣の二階に保管されているというが、レプリカでも置いていたら良いと思う。
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城址公園の中は、二の丸、本丸、笹曲輪(ささ・ぐるわ)、南曲輪(みなみ・ぐるわ)、法幢院曲輪(ほうどういん・ぐるわ)の5
地区に別れており、「無字の碑」、「靖国招魂碑」などをはじめ、記念碑、句碑、歌碑などが多数建っているので、そ |
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れらの碑文の解読に挑戦しながら散策するのも面白い。西ゲート付近には新城藤原神社(しんじょう・ふじわら・じんじ
ゃ)という小さな社もある。 |
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桜と黄水仙 |
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白兎橋は、南曲輪(みなみ・ぐるわ)と法幢院曲輪(ほうどういん・ぐるわ)の間の空堀に架かる橋で、凄いラッシュ状態だった。白兎橋から中央アルプス(木曽山脈)がよく見えるため、アマチュア・カメラマンの撮影スポットとなっており、それが障害となってなかなか前に進めない。私もその障害物になってしまったのは申し訳ない。(^^; |
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ラッシュの白兎橋 |
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1500本の桜の木がびっしりと花をつけているので、丘の上にある城址公園から市内やアルプスが見えない。何とか中央アルプスの勇姿を写したいと思ってくまなく歩き回った結果、白兎橋と南曲輪の二箇所からやっと遠望することができた。
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展望塔を設けなくても十分に見通せるので、よく見える場所の桜の木を移設し、東屋のような休憩所兼展望台を
設置して桜と中央アルプスの絶景が楽しめる場所を造ったら喜ばれることだろう。 |
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高遠と中央アルプス |
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一番良かったのは、南曲輪(みなみ・ぐるわ)から眺める中央アルプスで、最高峰の木曽駒ヶ岳(2956m)を中心とする連山がよく見えるのでお勧めのスポットである。ただ、限られた場所しか見えず、枝の張り具合で毎年変わると思われる。 |
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(裏)碧梧桐: 西駒は斑雪てし尾を肌ぬぐ雲を (表)広瀬奇壁: 斑雪高嶺朝光鴬鳴いて居 |
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河東碧梧桐は明治時代の自由律俳句の先駆者として知られ、正岡子規の五七五正律俳句と対抗した俳人。伊那では西方の木曽駒ヶ岳を西駒というらしく、中央アルプス最高峰を詠んだもの。「にしこまは まだらゆきてしおを はだぬぐくもを」と読んでみだが、リズムも悪く、意味もよく分からない。
広瀬奇壁は地元の商人で俳人らしい。こちらも自由律句で、説明によると、遠く東方の仙丈嶽を詠んだもので、「まだらゆき たかみね あさかげ うぐいすないてい」と読むそうで、意味は字のまま。リズムがなく、ごてごて読み
込んでいるので月並み(良くない)。
句碑ではなく、歌碑としているのは、自由律句は俳句ではないという人の意見を採用したためだろうか。 |
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二の丸の広場には露店がならび、シートを広げて花見を楽しむ多くの行楽客が見られた。土日ともなれば、上野
公園と同じように足の踏み場もないくらい花見客で埋まることだろう。 |
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パノラマ写真(2000x900)540KB |
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午後3時過ぎ、高遠駅から茅野(ちの)駅行きのJRバスで帰途に着いた。伊那山地のヘアピン・カーブを下るバス
の窓から南アルプスが見えたので、一瞬の光景を切り取ることができた。素晴らしい眺めだった。 |
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伊那山地から見た南アルプス |
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甲斐駒ヶ岳(2967m) |
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撮影 2007年4月12日(木)
★★★
OLYMPUSE-330 E-500
11-22mm 14-54mm
800万画素 530枚 780MB
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「思い立ったら吉日」とは良く言ったもので松本城の夜桜を含む人工美と高遠(たかとう)の自然美という両極にある花見を味わうことができ、満足度100%の旅だった。
しかも、松本では北アルプス、高遠では中央アルプスと南アルプスと、日本アルプス全てを鑑賞することができたのは、想定外の収穫で超ラッキー! 往路の特急あずさ車窓から見た八ケ岳も美しかった。
前作のあとがきで、「花見は桜の本数が多ければ多いほど良いというものではなく、まわりの景色とそれを取り込んだ文化の成熟 |
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度が大切であることに気付いた」と書いた。高遠は松本城の五倍に当たる1500本の桜があるため、桜そのものの魅力を前面に打ち出しており、文化財や自然の景観を取り入れることには余り熱心でないように思われる。
2007.4.26. 〈 完 〉 |
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旅紀行日本の花第17集(実質第26集) 「伊那・高遠の桜」 |
平成19年(2007)4月26日 作品:第15作 画像:(大22+小7) 頁数:3 ファイル数:63 ファイル容量:17.6MB
平成12年(2000)〜平成19年(2007) 作品数:306 頁数:1,066 ファイル数:27,125 ファイル容量:3,657MB |
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