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 旅紀行日本の裸祭り

2018年3月18日改訂

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♪地の精霊 TAM Music Factory

パノラマ写真(1660x900)321KB

白褌に気合込めたる寒の垢離びゃっこんに きあいこめたる かんのこり

   北舟

2006年1月20日制作

雄叫びする参加者たち

寒中水浴大会(鐵砲洲稲荷神社/東京都中央区湊一丁目)

 
鐵砲洲稲荷神社神紋   鐵砲洲稲荷神社   鐵砲洲稲荷神社神紋

続寒中水浴大会

鳥 舟

水浴'05 '0 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18 '20
氷柱 鳥船 寒禊 横顔 直会 和田義男
 
道彦みちひこ の指導による みそぎ
 今年から東京都神社庁練成行事道彦(導師)・篠直嗣(しの・なおつぐ)氷川神社宮司が古式に則った禊の実地指導に当たり、気合いの入った本式の寒の禊が披露され、多くの観客が固唾を呑んで見守った。

櫓漕ろこぎ 運動の 鳥船行事とりふねぎょうじ
 寒中水浴に入る前に鳥船*(とりふね)と呼ばれる準備運動が始まった。鳥船とは、天孫降臨(てんそんこうりん)の際にニニギノミコト(瓊瓊杵尊)が乗られた船のことで、鳥船行事は、身体の邪気を発散させつつ心と霊魂を浄化統一する作法である。略して鳥船という。その実際は櫓(ろ)で船を漕ぐ動作が中心となる。
*鳥船:「鳥舟」と書いても間違いではないが、神社本庁では「鳥船」と書く。

鳥船の指導をする篠直嗣・氷川神社宮司

鳥船の指導をする篠直嗣・氷川神社宮司

拡大写真(1400x1200)347KB

 

鳥船の実際

 まず左足を踏み出して漕ぎ、引くときに「イーエッ」、押すときに「エーイッ」と声を出す。動きに合わせて和歌を一首。「朝夕に神の御前(みまえ)にみそぎして、すめらが御代(みよ)に仕えまつらむ」
 次に右足を踏み出して漕ぎ、引くときに「エーイッ」、押すときに「ホッ」と声を出す。息が合ってきたところで、和歌を一首。「遠つ神固め修めし大八州(おおやしま)、天地(あめつち)共にとはに栄えむ」
 最後にまた左足を踏み出して漕ぎ、引くときに「エーイッ」、押すときに「サッ」と声を出す。息が合ってきたところで、和歌を一首。「天津神(あまつかみ)國津神(くにつかみ)たちみそなはせ、おもひたけびて我が為す業(わざ)を」

★★★

 これらの和歌は、清らかな言葉を発することにより、呼吸法と共に霊魂の浄化を促すものであり、心身ともに、その一切を浄化する禊の本旨を表している。

鳥船とりふね

で準備運動

鳥船で準備運動

拡大写真(1400x1050)298KB

 
心と霊魂を浄化統一する 振魂ふりたま
 鳥船の三つの動作の間や禊祓(みそぎはらい)行事を通して、作法の合間に振魂(ふりたま)という動作を行う。これも鳥船同様、心と霊魂を浄化統一する作法である。
 腹の前で大事な玉を抱くように両手を上下に重ね、胸から腹にかけて上下にゆっくりと振りながら「祓戸大神(はらえどのおおかみ)、祓戸大神、・・・」と何度も唱える。おにぎりを握るように行うとよい。何となく手の中が暖かく感じられるようになるという。
両手を握りあわせる

振 魂ふりたま

両手を握りあわせる振魂

拡大写真(1400x1050)298KB

  道彦は鳥船からの寒の垢離    北舟    
   神社本庁から派遣された道彦は、清潔を旨とする神官にふさわしく、後ろ鉢巻・越中褌・白足袋の白装束三点セット。越中褌は、水に濡れても透けて見えないように厚手の生地のものを使用していた。

気合いを入れて!

気合いを入れて!

 
雄健行事おたけびぎょうじ
 一通り終わると、次は雄健(おたけび)行事。その名の通り、下っ腹(したっぱら)に力を入れて雄叫び(おたけび)を上げる。叫ぶ言葉は「生魂(いくたま)」「足魂(たるたま)」「玉留魂(たまたまる・たま)
 腰に手を当てて仁王立ちの姿勢をとり、前方に向けて大きく「いくーたまー!」と叫び、同じく「たるーたまー!」、
腰を落として「たまたまるー」、上方に向かって「たまーーーーーーーっ!」と叫ぶ。

雄叫びする参加者たち

雄叫びする参加者たち

パノラマ写真(1660x900)321KB

  白褌に気合込めたる寒の垢離    北舟    
 
雄詰行事おころびぎょうじ
 次は雄詰(おころび)行事。凶事をもたらす禍津霊(まがつび)を断ち、大地の霊気を受ける作法である。名称からは動作が想像できないが、二本の指で邪気を斬る動作をする。
 左手を腰に当て、天沼矛印(あめの・ぬぼこ・いん)(右手人差し指と中指とで造る剣印)を結び、額(ひたい)に当てる。自分の前に己の悪い部分があると想定し、それを斬る。
 「エイッ!」と声をあげて斬るが、斬った後は切り捨てではなく、救うために、「エイッ!」と声を出して剣印を胸に寄せる。そしてまた額にあて「エイッ!」と切る。これを3度繰り返す。
悪い部分を斬る

雄詰行事おころびぎょうじ

悪い部分を斬る雄詰行事

パノラマ写真(2050x900)373KB

 
最後の仕上は 氣吹行事いぶきぎょうじ
 最後は氣吹行事という深呼吸法。息を吐きながら体の力を抜き、上体を前に傾けたあと、両手を開いて上に伸ばし、息を吸いながら上体を持ち上げてゆく。
 空を仰ぎ見て一杯に空気を吸い込み、広げた両手を握手のように重ね合わせ、それを静かに下ろして腹の前までくると、それを体の中に入れるような感じで、臼を回すように両手を動かす。
 そしていよいよ禊に移り、「エイッ!」と先ほどの剣印で水を切ったあと(このときは救わず切り捨てる)、清水に身を投じる。
両手を天に

氣吹行事いぶきぎょうじ

両手を天に氣吹行事

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褌一丁の駆け足

 本来なら直ぐに入水することになるが、中川宮司の要請により、去年省略された伝統の駆け足が復活し、今年、参加者たちは神社周辺の公道を褌一丁で一周した。

神社一周のランニング

神社一周のランニング

   裸の集団が一歩神社から抜け出すと、21世紀の文明が息づく現代社会がある。他では見られない光景である。

半世紀続く裸の駆け足

半世紀続く裸の駆け足

   神社一周の駆け足の後、再度鳥船でウォーミングアップ。初心者にも分かるように掛け声が掲示されている。

再度鳥船でウォーミングアップ

再度鳥船でウォーミングアップ

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空に向かって深呼吸(氣吹行事

空に向かって深呼吸(氣吹行事)

氷柱 鳥船 寒禊 横顔 直会 和田義男
水浴'05 '0 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18 '20
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