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2003年3月22日改訂
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上高地の明神池 |
明神池は、穂高神社のご神体である穂高岳(明神岳)の真下に位置し、安曇野(あずみの)にある穂高神社の奥宮の聖域で、古くから信仰の対象となってきた。池そのものが穂高神社奥宮の一部になっている。 |
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資料 |
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穂高神社の御祭神は、神武天皇の御叔父神にあたる「穂高見神(ほたかみのかみ)」。奥穂高岳に天降った「穂高見神」は海神「綿津見神(わたつみのかみ)」の御子神で北九州に栄え、信濃の開発に尽くした安曇(あずみ)族の祖神(おやがみ)として敬われていた。 |
古くは「神降地」「神合地」「神垣内」「神河内」などとよばれていた上高地の名称は、こうした経緯によるもので、神聖な浄地として、江戸時代には松本藩から厚く崇敬されていたという。 |
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毎年10月8日に行われる「お船祭り(穂高神社奥宮例大祭)」は、海族だった安曇族の面影を今日に伝えている。 |
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2003年2月13日制作 |
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涸 沢 |
上高地から見る穂高岳は、日本を代表する山岳美であるが、「登ってみたい」と思う人は少ないだろう。あまりの美しさに感嘆するものの、とても人間が登れる所ではないようにみえるからだ。 |
しかし、上高地からぐるっと回り込んだ裏側にある涸沢(からさわ)から登ると、簡単に穂高山頂に立つことができる。 |
上高地から梓川沿いにさかのぼること3時間余り、奥上高地といわれる横尾から左へ回り込んで更に3時間ほど登ると、涸沢という別天地がある。 |
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穂高連峰 |
涸沢は、昔氷河が削り取ってできたといわれており、北側から北穂高、涸沢岳、奥穂高、前穂高と、3000mの山々が扇を広げたように並び立つ光景を目にすることができる。その素晴らしさに、誰もがしばし呆然となってしまう。 |
涸沢は穂高の前線基地で、2軒の山小屋とキャンプ場があり、シーズン中は登山者でごった返す。山小屋の混雑はもちろん、キャンプ場さえ足の踏み場もないほどである。 |
山小屋は手前にある涸沢ヒュッテの方が規模も大きく、夏は遭難救助隊が常駐し、診療所も開設される。食事や珈琲はもちろん、ビールやワインまで飲むことができる。残念ながら写真の山小屋は、建てかえられているという。 |
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撮影・原作
アマチュア山岳写真家 南光
優
(なんこうまさる) |
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住居:豊中市 |
趣味:パソコンいじり、写真、山登り、ガーデニング |
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明神池や涸沢へ行ったのは、10年ひと昔も前のことだが、とにかく感激した。もう一度行って、もっと良い写真を撮影したいと思っているが、皆が仕事をしているのに一人遊ぶのも気が引けて休みが取れず、また、日曜日をはさむと、山小屋は一畳に4人寝るのはまだ良い方というほどの混みようで、延び延びになっている。
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冬山三部作の最終作「白銀の上高地」の編集も終盤にさしかかった頃、南光さんから次のメッセージと4枚の写真が送られてきた。
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それにいたしましても、普段メールしたことのない私ですが、私も和田さんが好きになり、ご理解を深めていただくためにいろいろ書いているのですが、それをすぐこのようにまとめられるとは驚きです。 |
私の方が先生にならして頂いてもよい山のことですが、奥様とご一緒なら言うことなしです。夏山ならそれほど危険なことはありませんので、いろいろご教授(?)させていただきますが、是非挑戦するということで奥様と奥秩父で鍛えてください。 |
山でも色々な方との出会いがあり、山のことについて勉強できます。また、色々写真など見ていただきたいと思いますが、上高地では最低明神池(片道約1時間)までは行っていただきたいし、奥秩父を歩いておられるのなら、山小屋で2泊は必要ですが、秋、危険なところはありませんので、涸沢まで足を伸ばされたらと思います。 |
当面の目標を持っていただくために、とりあえず明神池(上高地に泊まられて朝早く行かれると最高です。この写真は7月中旬、槍への単独登山の途中7:30頃撮ったものと思います)と涸沢(紅葉では東の横綱級で年によって当たり外れはありますが、日本では最高の場所です。普段山やカメラの本の写真によく載っているところですので、この光景が突然目の前にあらわれたときの感激は最高です。)の写真を続けてお送りいたします。 |
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三部作が完成した後、南光さんのメールに添付されていた写真を保存し、全画面表示で拝見してまたビックリ。今度は鮮やかな夏の上高地が広がっていた。冬山ばかり見ていた私は、強烈なインパクトを受けてしまった。思わぬプレゼントをいただき、南光さんの暖かい気配りとお人柄を知り、素晴らしい人と知り合えたことを嬉しく思った。
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この写真も私のパソコンに仕舞い込んでしまうには余りにももったいないと思い、上高地特別編としてアップロードした。これでこのシリーズは本当に終わりである。(完)
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