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凪の海に入った作務衣褌の和田爺 |
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▼ 穏やかな海の中を歩く。足を洗ってくれるさざ波が心地よい。
和田爺の下着は、白晒し木綿の越中褌。江戸時代の男性は、前垂式六尺褌だったが、老人になると、越中褌に代えた。僧侶や神職なども越中褌が下着で、それが滝行や禊ぎの修行褌として定着した。 |
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さざ波と戯れる褌の和田爺 |
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童心に還った笑顔の和田爺 |
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▼ 福岡の湘南海岸といわれる津屋崎浜は、特に夕陽が美しい。夏の海水浴シーズンになると、家族連れが海の家・吉田屋で夕陽を見ながらバーベキューを楽しむ。今はシーズンオフで閑散としているが、来年は大勢の海水浴客で賑わって欲しい。 |
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吉田屋のバーベキュー・ハウスでガッツポーズを取る |
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▼ 吉田屋は、ハワイのワイキキビーチのロイヤル・ハワイアン・ホテルのように津屋崎浜のど真ん中に位置し、水着姿で浜に下り、海水浴を楽しむことができる。最高のポジションにあるバーベキュー・ハウスは、民宿・海の家「吉田屋」の自慢の施設だ。 |
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吉田屋のバーベキュー・ハウスでガッツポーズを取る褌の和田爺
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〜朝の恋の浦を散策する着物姿の和田爺〜 |
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▼ 福岡旅行三日目の2021年11月1日(月)、穏やかな晴天となり、早朝、作務衣から着物に着替え、津屋崎浜の北に位置する朝凪の恋の浦を散策した。 |
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恋の浦の砂浜を歩く着物姿の和田爺
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この日は、前日、袴と一緒に着用した鼠色の大島紬と角帯の上に袖無し羽織をはおった隠居爺スタイル。この羽織は、本絹西陣織平絽の袖無し羽織で、叢雲(むらくも)が微妙に浮き出て見えるおしゃれな逸品。背中にそれが良く現れている。 |
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袖無し羽織の群雲模様が自慢のちょっと気取った和田爺 |
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裸足になった和田爺は、着物の裾をたくし上げ、海の中に入った。ヒンヤリとした感触が心地よい。越中褌の白い前垂れが見えているが、下半身を露出させるとこうなるのは必然で、江戸っ子はそれが粋だと感じた。 |
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着物の裾をたくし上げて海に入った和田爺 |
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▼ 着物は活動的な衣服ではない。そのため、裾を端折ることで下半身を露出させ、動きやすくする。男性の場合は、尻端折りが多いが、このように裾を端折るのは、浮世絵でもよく見られるように女性が多い。 |
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動き易くするための裾端折りをした和田爺 |
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▼ 裾端折りをすれば、しゃがむこともできる。下半身が露出するので、男性は、褌の前垂れが見える。これが粋だと見るのが、江戸人の感性なのだ。 |
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裾端折りをしてしゃがんだ和田爺 |
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▼ 正月の鐵砲洲寒中水浴のことを考えれば、誰もいない穏やかな海で、褌一丁になって泳いでも良かったのだが、今回は自重した。
変化の少ないシリーズになってしまったが、笑顔を絶やさずに海の中を歩き廻るだけでもコロナ禍で引きこもっていたストレスの解消になることは間違いない。 |
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海に入って童心に還る和田爺 |
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