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和田義男

 旅紀行ジャパン

2021年12月25日改訂

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2021年12月25日制作

更に深い湿地に架かる石橋を渡る和田爺

拡大写真(1500X2000)945KB

更に深い湿地に架かる石橋を渡る和田爺/グリーンピア八女(福岡県八女市)

和田爺福岡の秋

紅葉の杜

〜紅葉の杜「グリーンピア八女」〜

一泊した翌日、早めにチェックアウトをして、見物客が来ないうちに広大な敷地内を散策した。

本館の裏山に足を運ぶと、真っ赤な紅葉が目に飛び込んだ。写真は無修正で、本当に真っ赤な紅葉だった。

本館裏山の紅葉と着物姿の和田爺

本館裏山の紅葉と着物姿の和田爺

拡大写真(2000X1600)1.12MB

  ▼ 福岡市から移築された築200年以上といわれる江戸時代の古民家「伊佐邸」のそばに植えられた真っ赤なモミジの大木が素晴らしい!

ちまたには、紅葉の彩度を極端に上げて見栄えを良くした写真が多く見られるが、それは既にフェイク写真というべきもので、私は好まない。私の発表する紅葉の写真は、全て無修正である。
 

伊佐邸の真っ赤なモミジの大木と和田爺

伊佐邸の真っ赤なモミジの大木と和田爺

拡大写真(1500X2000)1.27MB

  ▼ 伊佐邸の前庭には、石のテーブルと丸太の腰掛けがある。大胆なポーズでモミジをバックに記念撮影としゃれ込む。

この日、和田爺は友人からプレゼントされた縁起の良い黄金色の越中褌を締めているので、前垂れは白ではなく黄色である。少々品位に欠けるポーズだが、男の褌を見せるのが江戸人の粋だということで、ご勘弁を。
 

伊佐邸の前庭で褌の前垂れを見せる和田爺

伊佐邸の前庭で褌の前垂れを見せる和田爺

拡大写真(2000X1750)1.13MB

  ▼ 木造瓦葺き漆喰塗りの伊佐邸は、豪商の館なのだろうか。白壁に今が見頃のモミジのグラデーションが映えてとても美しい。着物姿の隠居爺がピッタリおさまる昔懐かしい光景である。  

モミジに囲まれた白壁の伊佐邸と着物姿の和田爺

モミジに囲まれた白壁の伊佐邸と着物姿の和田爺

拡大写真(1500X2000)0.99MB

伊佐邸のモミジを愛でる着物姿の和田爺

伊佐邸のモミジを愛でる着物姿の和田爺

拡大写真(2400X1800)1.58MB

  ▼ 二百年以上もの風雪に耐えてきた伊佐邸は、傷ましい姿を見せているが、木漏れ日の下にひっそりと建つ江戸時代の木造家屋は、なぜか、なつかしみを感じる。  

木漏れ日の伊佐邸の前に立つ着物姿の和田爺

木漏れ日の伊佐邸の前に立つ着物姿の和田爺

拡大写真(2000X1800)1.07MB

緑と紅葉に囲まれた伊佐邸と着物姿の和田爺

緑と紅葉に囲まれた伊佐邸と着物姿の和田爺

拡大写真(2400X1800)1.91MB

伊佐邸は、グリーンピア八女の広大な「くつろぎの森」の中にある。伊佐邸の前の車一台がやっと通ることのできる私道は、常緑樹林と広葉樹林との間を縫って渓谷へと下りて行く。

くつろぎの森の常緑樹林を見上げる和田爺

くつろぎの森の常緑樹林を見上げる和田爺

拡大写真(1835x2400)1.05MB

  ▼ グリーンピア八女の広大な「くつろぎの森」を散策する。美しい紅葉の杜の中、湿地に設置された石橋を渡る必要があり、そのままでは渡れないので、裾をからげて渡った。黄色い越中褌の前垂れが見えるのは、はしたないと見るか、江戸時代の美意識に戻って粋と見るか、現代の読者はどちらだろうか。  

裾をからげて石橋を渡る褌爺

裾をからげて石橋を渡る褌爺

拡大写真(1500X2000)678KB

更に深い湿地に架かる石橋を渡る和田爺

更に深い湿地に架かる石橋を渡る和田爺

拡大写真(1500X2000)945KB

  ▼ 苔むす散策路は薄日が差し込み、ポートレートを撮るには最適だった。こんなにも美しい杜を独り占めにできる喜びをたっぷりと味わった。  

薄日の射す紅葉の杜の石畳を散策する和田爺

薄日の射す紅葉の杜の石畳を散策する和田爺

拡大写真(2400X1350)1.34MB

真っ赤な紅葉と和田爺

真っ赤な紅葉と和田爺

拡大写真(1680X2000)923KB

紅葉に囲まれて笑顔の和田爺

紅葉に囲まれて笑顔の和田爺

拡大写真(2000X1500)921KB

  ▼ 着物を着てしゃがむのは、苦労する。そこで、ここでも裾はしょりとなる。  

紅葉を愛でる和田爺

紅葉を愛でる和田爺

拡大写真(2000X1500)1.04MB

  ▼ 紅葉の森の中に古民家が移設されており、入口の山門は、クマザサに囲まれて石段があった。  

熊笹の古民家と和田爺

熊笹の古民家と和田爺

拡大写真(1500X2000)1.15MB

  ▼ 紅葉の杜の中に突如明治の洋館が出現した。この建物は明治45年(1897)に福岡市中州に立てられたある生命保険会社の福岡支店で、現在は福岡県に寄贈され、「明治の館」としてこの地に移設保存されている。  

明治の館の石段に立つ和田爺

明治の館の石段に立つ和田爺

拡大写真(1950X2400)1.22MB

  ▼ 明治時代の洋風建築技術の粋を集めた素晴らしい洋館で、保存状態も良い。こんな素晴らしい建物がこの地にあるとは、驚きを禁じ得ない。  

明治の館の側面に立つ和田爺

明治の館の側面に立つ和田爺

拡大写真(2400X1600)733KB

  ▼ 広大な「くつろぎの森」の中にギリシア風エンタシスの石柱をモチーフにした野外劇場が現れたので、裾はしょりして石段をのぼり、ステージに上がった。  

野外劇場のステージに上がる和田爺

野外劇場のステージに上がる和田爺

拡大写真(2000X1750)1.03MB

  ▼ ステージの前面には、芝生の上に腰を掛けて観劇する扇状の観客席があった。  

芝生の観客席をバックに野外劇場のステージに立つ和田爺

芝生の観客席をバックに野外劇場のステージに立つ和田爺

拡大写真(2400X1800)966KB

  ▼ ステージや観覧席の両側にイオニア式石柱が立てられている。ドーリア式やコリント式と並んで、古代ギリシア建築の三つの様式の一つである。最も有名なものがトルコ・エフェソスのアルテミス神殿だ。

ステージの後ろには、小さな湖がある。湖畔に作られたすり鉢状の野外劇場は、夏場に涼を求めてやってくる観客たちの歓声がどんなに大きくても大丈夫な杜の中にある。アクセスに若干の難があるが、ローマやギリシャの野外劇場を模した珍しい施設だった。
 

湖畔のステージに立つ和田爺

湖畔のステージに立つ和田爺

拡大写真(2400X1760)1.39MB

  ▼ 舞台のイオニア式石柱には、彩色が施されていたが、現在は写真のように古びて殆ど消えている。しかし、現代の神社や寺院と同様に、その方が侘びや寂びが感じられて美しいと思う。

和田爺は、越中褌・絹襦袢の上に夏用の袖の短い一重の着物と京都は西陣織の絽の袖無し羽織を着用しているが、下半身だけでなく、上半身も通気性があり、これだけ歩き回っても汗をかかず、快適な散歩ができているのが嬉しい。
 

舞台のイオニア式石柱と和田爺

舞台のイオニア式石柱と和田爺

拡大写真(1630X2000)784KB

  ▼ 福岡県八女市に鎮座する津江神社の神前にある樹齢800余年と伝わるご神木の樟(クスノキ)は、市民の誇りであり、福岡県指定の天然記念物に指定されている。根元土ぎわ周囲36メートル、地上1.5メートルの幹部周囲12メートル、樹高40メートル、枝張り東西・南北約40メートルの巨木である。老樹であるが、なお今日も写真のように樹勢は旺盛で、和田爺もあやかりたいものである。  

樹齢800年のクスノキと和田爺

樹齢800年のクスノキと和田爺

拡大写真(1800X2400)1.29MB

天然記念物に指定されたご神木と和田爺

天然記念物に指定されたご神木と和田爺

拡大写真(1500X2000)838KB

  ▼ 京都・西陣織りの絽の正絹袖無し羽織は、叢雲(むらくも)模様で織られているが、この写真でやっと模様がはっきりと写っている。光の反射の加減で模様が分かるという微妙な織り方なのだが、それが謙虚で良いということらしい。  

コロナ撲滅と世界平和を祈願して津江神社に参拝する和田爺

コロナ撲滅と世界平和を祈願して津江神社に参拝する和田爺

拡大写真(1750X2000)779KB

自慢の叢雲模様の袖無し羽織を着た和田

自慢の叢雲模様の袖無し羽織を着た和田

拡大写真(2000X1540)427KB

この地では相撲が盛んと見え神社の境内の樟の大木のそばに屋根付の立派な相撲場が設けられていた

くつろぎの森の常緑樹林を見上げる和田爺

巨木のそばの立派な土俵と和田爺

拡大写真(2400x1800)0.98MB

  ▼ この旅行の最後に訪れたところは、福岡県八女市の八女中央大茶園だった。この生産地の特徴として伝統本玉露の生産量が日本一 (約45%) で、そのためお茶の平均単価も日本一高いという。日本有数の高級茶産地として全国的に知られている。  

初めて知った広大な八女茶のプランテーションを背景に最後の記念撮影をした和田爺

初めて知った広大な八女茶のプランテーションを背景に最後の記念撮影をした和田爺

拡大写真(1500X2000)678KB

 

カバー写真アニメーション

更に深い湿地に架かる石橋を渡る和田爺/グリーンピア八女(福岡県八女市)

拡大写真(1500X2000)945KB

更に深い湿地に架かる石橋を渡る和田爺/グリーンピア八女(福岡県八女市)

編集後記

● 昨年来、新型コロナの影響で、全国の裸褌祭が中止の事態になっており、Wa☆Daフォトギャラリーにおいても新作を発表する機会を奪われたことは痛恨の極みである。来年後期高齢者の仲間入りをする和田爺としては、家に引きこもっているのは余生の無駄遣いと思い、後白河法皇の歌謡集『梁塵秘抄』にある「遊びをせんとや生れけむ」の精神よろしく、一念発起して、人のいない海・山・川に旅して、好きなことを好きなだけ楽しんで、人生を謳歌しようと決意した次第。
菊花展と羽織袴姿の和田爺 裾端折りをしてしゃがんだ和田爺/津屋崎浜(福岡県福津市) 更に深い湿地に架かる石橋を渡る和田爺
 今回の「和田爺福岡の秋」は、「和田爺千葉の夏」に続く第二弾で、海や紅葉の山を巡る温泉旅行は素晴らしく、最後の八女市の観光は、大自然の秋の息吹を体感できる旅だった。その感動を余すことなく切り取って頂いた吉田好幸・福岡支店長には、心より御礼申し上げたい。〈 合掌 〉 
                                                   2021.12.25 和田義男〈 拝 〉

旅紀行ジャパン〈第135集〉「和田爺福岡の秋」

撮影:吉田好幸  監修:和田義男

  令和3年(2021)12月25日 作品:第2作 画像:78(大78+小0) 頁数:5 ファイル数:175 ファイル容量:80MB
    平成12年(2000)〜令和3年(2021) 作品数:538 頁数:2,222  ファイル数:103,870 ファイル容量:26,155MB
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