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▼ 直径約12mの逆円錐状で深さ約5mの湧池は、北端の開口部から湧き出る地下水がすさまじく、周辺に生い茂るセキショウモが湧水に踊る姿はとても珍しい。解説板には「湧出量と景観は八海中随一」とあるが、景観はさほどでもない。 |
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忍野八海最大の湧水量を誇る |
湧池 |
10:20 |
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▲▼ 毎年9月19日には、富士山の霊神である木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の祭がある。「八海めぐり」第五番の霊場として、八大竜王の一神・徳叉迦竜王(とくしゃかりゅうおう)を祀り、石碑には「いまもなほわく池水に守神のすへの世うけてかはれるぞしる」との和歌が刻まれている。現在も住民の飲水と灌漑用水に利用されている。 |
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木像 |
女神 |
座像(木花開耶姫命)/ 忍野富士浅間神社(忍野村忍草) |
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ますおよぐ ふじのわきみず はるのいけ |
The spring pond,
trout swimming in the
spring water of Mt. Fuji. |
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▲▼ 湧池の畔に土産物屋があり、その前から「富士山の雪どけ水」が流れ出ている。年平均水温が13℃と低く、手を入れて30秒我慢できるかどうかという冷たさである。マスが養殖されており、透明で美しい池の中で元気に泳ぎ回っていた。 |
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湧池の北側に忍野八海に数えられていない池があり、その間に忍野八海マップに掲載されていない水車小屋がある。この名無しの池が忍野八海随一の景観を誇る池である。 |
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名無しの池の北岸から見る富士山が忍野富士と呼ぶにふさわしいものと思われるが、
この池は、人工の池であるという理由で名前も付けられず、現地ではまったく紹介されていない。 |
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▲▼ この池は、かなりの広さがあり、水量も豊かで透明度も高く、忍野八海随一の景観を誇る池だと思われる。江戸時代に選定された八海が変貌を遂げ、人工的にせよ、美しい池がある以上、現実を無視するのは如何なものだろうか。 |
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とまごやや おしののそらは ふじのはる |
A straw-thatched hut,
spring is the sky of Oshino with Mt. Fuji. |
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水車小屋と富士山 |
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▼ 名無しの池の中に中池(なかいけ)という直径12mほどの円形の池がある。青い岩は珪藻土(けいそうど)でできており、噴火で積もった灰が草木を浸蝕させ、長い年月をかけて湧水の通り道を造り、ここに湧き出てきたもので、10m下の湧水路は、八海の池に通じているという。これも人工の池のようであるが、とても美しい。水温12.5℃、ミネラル、バナジウム泉。 |
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▼ 中池のそばに「忍野八海神の水 日本名水百選地」と刻まれた長方形の手水鉢があり、竜の口から清水がほとばしり出ていた。 |
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忍野八海神の水 |
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ふじのねや おしのはっかい このめばれ |
The ridge of Mt. Fuji,
fine weather on tree buds at Oshino Hakkai. |
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木の芽晴の富士山 |
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名無しの池から更に北に進むと、八海に指定されている鏡池と菖蒲池があるが、天然に出来たというだけで、たいした池ではない。天然の池なら全国に見られる。 |
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「安らぎの里」と富士山 |
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▲▼ 菖蒲池の奥に茅葺(かやぶき)の東屋(あずまや)があり、そこから茅葺茶屋のある「やすらぎの里」の屋根の上に見える富士山が素晴らしい。忍野では、種に使うトウモロコシを軒先に吊している光景が見られるが、面白いアングルである。 |
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トウモロコシと富士山 |
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▼ かつて、忍野部落には、富士山に参籠して修行する修験者が集まる宿院(寺)が数箇所あり、その代表的な寺がこの茅葺(かやぶき)の万宝院であった。明治維新後の廃仏毀釈で廃寺となり、現在は、屋敷内に本尊の不動明王を祀る不動堂がある。
独特の形をした冠木門は、修験者の宿院などに多く用いられていたという。 |
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▼ 忍野八海を一巡して最後に「忍野八海庭園」という大きな看板を掲げた「榛(はん)の木資料館」に入った。榛の木(ハンノキ)は、カバノキ科ハンノキ属の落葉高木で、水田の畔で稲のはざ掛けに用いられたり、川の護岸用に植栽されている。 |
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中に入り、資料館入口の屋根の上の展望台から庭園を撮影したのが下の写真である。有料だけあって、素晴らしい景観である。目前の鯉池(こいいけ)は、民家の当主が掘った人工池で、忍野八海には含まれていない。 |
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富士を臨む忍野村最古の民家と |
鯉池 |
/ 榛の木資料館 |
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かやぶきの おしののさとや はるのふじ |
Mt. Fuji of spring,
Oshino village of thatched houses. |
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▼ 民家は、渡邉泉(渡辺鴻)氏所有の忍野最古の住宅で、母屋が榛の木林資料館として公開されている。茅葺(かやぶき)屋根の上に換気用の箱棟があるこの建物は、桁行(けたゆき)9間半(約17.3m)、梁行(はりゆき)5間1尺(約9.4m)の大きさがある。
母屋のみ「榛の木林資料館」となっており、入口に「榛ノ木林」の表示があるが、「榛の木資料館」との関係がよく分からない。 |
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古い民家の母屋「渡邉氏住宅」 / |
榛の木林 |
資料館 |
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母屋の左奥には、忍野八海のひとつに数えられている底抜池がある。東西14.4m、南北8〜10mの楕円形の池で、中央部で1.5mの水深があるが、泥が厚く堆積しているため、真の深さは分からない。 |
この池で物を落とすと行方が分からなくなるといわれ、物を洗うことは神域を汚すものとして村人は恐れていたという。第三番霊場として裟伽羅竜王(しゃからりゅうおう)を祀り、池畔の石碑には「つみはきえなん御仏のちかひぞふかきそこぬけの池」の和歌が刻まれている。年平均水温は14℃。 |
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▼ 大橋のバス停に戻り、富士吉田駅行のバスを待つ間、大橋の南を散策した。高原の地で稲の栽培が行われていて、新名庄川の畔には藁塚*(わらづか)が立てられており、富士山を望見する人のように見えた。 |
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*藁塚:脱穀後の藁束(わらたば)を刈田(かりた)や畔(あぜ)に円筒形に積み上げたもの。わらにお、いなむら。 |
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藁塚 |
と富士山 / |
新名庄川 |
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▼ 新名庄川の畔では、クラブツーリズムのツアー客たちが富士山をスケッチしていた。黄色い花をつけた水仙が美しく、この光景も忍野八海の一つとして記憶に残るもので
、必見のスポットとして推薦したい。 |
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しゅんこうを あつめてたかき かいのふじ |
Mt. Fuji of Kai,
standing high gathering the sunlight of spring. |
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