ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク
 

Wa☆Daフォトギャラリー

 旅紀行ジャパン

2003年10月19日改訂

雪蛍 Fantasy MIDI

          写真をクリックすると新しい窓が開き拡大写真(1200x900)278KBが表示されます(以下同じ)。

2003年10月18日作成

三千院の入り日(京都・大原)

三千院の入り日(京都・大原

 2001年11月18日、三千院などの古刹で知られる京都洛北の大原に出かけた。JR京都駅から大原行きのバスで1時間ほどかかる。大原特有の晴れ間に時雨れるという洗礼を受けたものの、天候に恵まれ、最盛期の紅葉を撮影することができた。

八 瀬やせ

 途中、紅葉の名所・八瀬に立ち寄った。京都市左京区にある八瀬は、左京区大原小出石(こでいし)町の山中に源を発する高野川(たかのがわ)流域にあり、中流域を八瀬川、それより上流を大原川と呼ぶ。八瀬からケーブルカーとロープウェイを乗り継げば、比叡山山頂に至る。バスか車で高野川沿いにさかのぼれば大原に至る。 
 大阪と京都を結ぶ京阪電車の京都側ターミナル・出町柳(でまちやなぎ)から叡山電鉄叡山線で終点八瀬遊園まで7駅で着く。アクセスに便利で、手軽に紅葉を楽しむことができる八瀬は、京都市民の憩いの場である。

八瀬の紅葉

八瀬の紅葉 1

拡大写真(1200x900)284KB

八瀬の紅葉 2

拡大写真(1200x900)292KB

大 原おおはら

  大原は、京都市左京区北東部にあり、比叡山西麓を流れる高野川(たかのがわ)上流に位置する小盆地全体を指す。本来は〈おはら〉といい、〈小原〉とも書いた。 
 京都から北へ向かう若狭街道(現、国道367号線)が縦貫し、平安時代以来、延暦寺(えんりゃくじ)にかかわる三千院などの名刹(めいさつ)が多く、八瀬(やせ)、大原と併称された。保元・平治の乱の際の源為朝・義朝などのように、戦乱の時にここを通過することが多く、また出家・隠棲(いんせい)の地としても著名である。 
 大原は、また、平安京への薪炭(しんたん)の供給地でもあり、京の街を売り歩く大原女(おはらめ)は、白川女(しらかわめ 花売り)、桂女(かつらめ 飴売り等)などと同様に古来から有名であった。明治以後は木炭を中心とした林産に加えて、柴漬(しばづけ)も特産の一つとなった。

大原の里

大原の里 柿

拡大写真(1200x900)255KB

拡大写真(1200x900)283KB

大原の秋

大原の秋

拡大写真(1200x900)257KB

洛北大原の名刹

 京都から高野川(たかのがわ)をさかのぼること約12km、三千院(さんぜんいん)は、大原盆地の東側の山麓にある。大原の地一帯は、千有余年の昔から、魚山(ぎょざん)と呼ばれ、天台清明(てんだいしょうみょう)の修行の地として信仰を集めた。声明は梵唄(ぼんばい)ともいわれて、み仏を礼讃する仏教音楽のことである。
 洛北大原の天台宗の名刹としてあまりにも有名な三千院は、青蓮院、妙法院とともに天台宗三門跡(もんぜき)*の一つ。延暦7年(788)、伝教大師最澄上人(でんきょうだいしさいちょうしょうにん)(767〜822)が比叡山東塔にあった梨の木の下に一院を開いたのに始まる。 *門跡:皇子・貴族などの住する特定の寺の称。また、その寺の住職。
 もと円徳院、円融院、梶井門跡(かじいもんぜき)、梨本坊(なしもとぼう)ともいい、三千院の呼称は明治4年(1871)以後だという。本尊は薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)(秘仏)。

三千院への細道

三千院門跡

三千院への細道 三千院門跡

拡大写真(1200x900)291KB

拡大写真(1200x900)193KB

三千院大山門

三千院大山門

拡大写真(1200x900)233KB

唐破風の玄関

唐破風の玄関

拡大写真(1200x900)264KB

二つの庭園

 上下2段からなる庭園のうち、客殿から望む聚碧園(しゅうへきえん)は池泉観賞式、極楽往生院のある有清園(ゆうせいえん)は池泉回遊式で、いずれも池泉、石組み、刈込みを配した江戸初期の閑雅な庭園である。

 両園とも紅葉の最盛期で、青々とした木立や苔とカラフルな紅葉とが絶妙の調和を見せる。水面に映る赤や黄の紅葉は、幽玄の世界そのものである。時折眩しいほどの強烈な日光が差し、鮮やかな紅葉が浮き出てくる。その様は幻想的ですらある。

客殿から見た聚碧

客殿から見た聚碧園

拡大写真(1200x900)330KB

聚碧園の池

聚碧園の池

拡大写真(1200x900)269KB

艶やかな紅葉

艶やかな紅葉

拡大写真(1200x670)289KB

鯉と散り紅葉

鯉と散り紅葉

拡大写真(1200x900)173KB

極楽往生院ごくらくおうじょういん

大和すわり(正座)の菩薩像

 往生極楽院は、恵心僧都(えしんそうず)が父母の菩提を弔うために姉の安養尼(あんように)とともに久安4年(1148)ころ建立したもので、桁行4間・梁間3間、単層、入母屋造、柿葺き(こけらぶき)で、内部は、藤原時代の阿弥陀堂建築になっている。
 御堂内部の阿弥陀三尊座像は必見である。本尊の阿弥陀如来座像を中心に、向かって右の観音菩薩(かんのんぼさつ)は蓮台をもち、左の勢至菩薩(せいしぼさつ)は合掌し、三尊ともに平安末期の1194年の造立と推定され、国の重要文化財に指定されている。
 阿弥陀如来座像は、丈六(高さ233cm)の檜寄木造りである。両脇の菩薩は女性的なイメージが強く、大和すわり(正座)をしている。この三尊の姿は阿弥陀の来迎を表しているという。

極楽往生院

拡大写真(1200x900)264KB

秋入り日

秋入り日

拡大写真(1200x900)278KB

木立の中の紅葉

木立の中の紅葉

拡大写真(1200x1100)300KB

和田義男

 
《 撮影 2001・2002年11月 》
 
オリンパス CAMEDIA

 C-3040ZOOM & E-20
300/500万画素

ワイド・エクステンションレンズ使用

 1040枚  1,275MB
 

 2001年と2002年の秋に旅した京都の紅葉の名刹五ヵ所を収録した「京都紅葉の旅」が完成した。それぞれに特徴があり、味わい深い。
 京都は盆地性気候のため、夏は暑く、冬は寒い。寒暖の差が大きく、住むには大変だが、その分秋の紅葉が素晴らしい。日本の大自然の偉大さに敬服すると共にその恵みに感謝したい。
 収録した他にも、京都には紅葉の名所が沢山ある。機会を見て、訪れてみたいと思う。〈 完 〉
  フォトギャラリーへ 特集!旅紀行目次へ 世界の名城 感動写真集目次へ  
旅紀行ジャパン目次へ   多摩川紀行
旅紀行日本の祭り 旅紀行日本の裸祭り 旅紀行日本の花目次へ
Wa☆Daフォトギャラリー

今 日

 和田フォトギャラリー

昨 日

 Copyright (C) 2000-2006 Yoshio Wada. All Rights Reserved. 

ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク