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2003年7月14日(月)、羽田空港から千歳に飛び、千歳空港からツアーバスを利用し、2泊3日で道央を旅した。初日の午後、富良野に入り、テレビドラマ「北の国から」のロケ地を巡った。
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富良野
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富良野市は、上川(かみかわ)支庁管内の南部に位置し、北海道のほぼ中央にあり、富良野盆地の中核をなす。札幌からは150km、JRで2時間、旭川からは60km、JRで1時間かかる。 |
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富良野市の総面積は600kuで、人口2万6千人。東方に大雪山系十勝岳、西方に夕張山系芦別岳がそびえ、市域の約7割が山林という恵まれた自然条件にある。 |
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盆地特有の内陸性気候のため、気温の寒暖の差が大きいく、スイカ、メロン、ブドウ、ジャガイモなどの栽培に適している。 |
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基幹産業は、畑作を中心とした農業であるが、近年はワールドカップが開催されるなど日本を代表する国際スキー場のある街として、また、ラベンダーの街、ドラマ「北の国から」の舞台になった街として有名で、毎年200万人を超える観光客が訪れている。 |
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緑の牧場と富良野岳
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富良野から富良野岳の雄姿が見える。
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牧草の収穫
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富良野では、北海道らしい雄大な畑が続く。トラクターのある風景が夏の風物詩だ。手前に見えるのは、長い冬に備えて収穫した牧草のロールである。この発明で、北海道からサイロが消えていった。
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テレビドラマ「北の国から」
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資料 |
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テレビドラマ「北の国から」は昭和56年(1981)、富良野出身の黒板五郎(くろいたごろう)(田中邦衛)が東京で生まれ育った二人の子供・純(じゅん)(吉岡秀隆)と蛍(ほたる)(中嶋朋子)を連れ、故郷・麓郷(ろくごう)の電気も水道もない廃屋に住みつくことから始まった。 |
東京出身の作者・倉本聰(くらもとそう)は、生まれたときから文明の中にどっぷりつかった今の子供たちが、大自然の中で生きるということをどのように考え、どのように育つか、そのことを見極める一つの実験をこの作品で試みた。 |
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さだまさしの名曲「北の国から」の流れる中、このドラマは21年間続き、平成14年(2002)の「'02遺言」で、惜しまれつつも完結した。この作品には、都会に住む人々が失ってしまったロマンがある。そして何よりも素晴らしかったのは、富良野に広がる雄大な大自然を知ったことだった。
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「北の国から」'02遺言・拾ってきた家 |
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麓郷の森
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麓郷の森は、昭和59年(1984)にオープンした。テレビドラマ「北の国から」で使われた「黒板五郎の丸太小屋」(二番目の家)、風力発電のある「五郎三番目の家」を中心に、森の写真館、彩(いろどり)の大地館、森の広場などが点在する自然あふれる森である。
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「黒板五郎の丸太小屋」は、昭和56年10月から翌年3月まで連続ドラマとして放映された時に使われたもので、田中邦衛扮する黒板五郎とその子供たち・純と螢が力を合わせて建てたものである。 |
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その後、昭和59年放映の「北の国から’84夏」で五郎の丸太小屋が焼失することになり、この機会に丸太小屋を
移設し、
新しい観光の拠点を作ろうということになり、麓郷の森が誕生したものだ。ドラマで焼失した丸太小屋は撮影のために作ったセットだったという。 |
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黒板五郎の丸太小屋 |
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ツアー一行とガイド嬢 |
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五郎三番目の家
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離農した農家の廃屋を直して作った五郎三番目の家は、「'87初恋」「'89帰郷」で使われた。屋根には、純が誕生日のプレゼントとして父・五郎に贈った風力発電の風車がある。
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富良野岳
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北海道中央部、上川支庁南富良野町にある火山。標高1912m。十勝火山群に属し、溶岩流からなる成層火山で、山体の開析(河川による浸食)が進んでいる。
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爆裂火口が三つあり、西斜面にある火口が直径約500mで最も大きく、頂上部の火口は直径約100m、その北東の火口は直径約250mである。 |
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南西には前富良野岳(1624m)が連なる。西麓のベベルイ川流域や南麓の原始ヶ原扇状地には湿地が広がり、原始ヶ原は湿原植物群落に恵まれる。 |
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麓郷の森からみた富良野岳
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五郎の石の家
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五郎の石の家は、「'95秘密」で登場した五郎の五番目の家で、畑の中に埋まっていた石を使い、五郎が一人で積み上げて作った。近くに展望台があり、そこから見学できる。
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残念ながら、石の家のまわりは立ち入り禁止になっていて、家には近づけない。展望台に作者・倉本聰(くらもとそう)が1996年に書いた自筆のメッセージがあり、「現在五郎が独りで住んでおりますのでプライバシーを妨げぬようお願いいたします。」とある。 |
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石の家の見学 |
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作者・倉本聡からのメッセージ |
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黒板五郎の石の家
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トラクターと牧草
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五郎の石の家は、林の中にある。林を出ると、広々とした畑が一面に広がっている。近くの牧場には、牧草の大きなロールとトラクターが置かれていた。
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麦畑と富良野岳
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富良野岳は、どこからでも見える。雄大で素晴らしい威容を誇る。五郎の石の家のそばには麦畑が広がり、見上げると富良野岳の雄姿があった。五郎は、毎日この素晴らしい景色を眺めて暮らしていたのだ!
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富良野プリンスホテル
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初日は、「北の国から」のスタッフがロケの定宿(じょうやど)としていた富良野プリンスホテルに宿泊した。 |
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暮れゆく富良野の街 |
夜7時半になっても、まだ外は明るい。ホテルの周りを散策した。ホテルは山の中腹にあり、富良野市街が一望できた。 |
富良野は、まさしく盆地で、山裾に畑が広がっていた。北海道の夜は、ゆっくりと訪れた。 |
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ラベンダーライトアップ鑑賞
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富良野市内の清水山に「ふらのワイン」というワイナリーがある。「十勝ワイン」に比べると知名度は今ひとつだ。しかし、1982年には世界ワインコンクールで金賞を受賞した。本場ヨーロッパに似た富良野の風土だからこそ、独特の香りと味が出るのだという。 |
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とっぷりと日の暮れた午後8時半頃、ツアーバスに乗り、「ふらのワイン」が観光客のために用意したラベンダー畑に行った。ホテルから30分ほどで到着。ライトアップされたラベンダー畑に入ると、幻想的なラベンダーの鮮やかな紫色が広がっており、あちこちから歓声があがった。
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ふらのワイン工場 |
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ライトアップされた庭 |
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ラベンダーのライトアップ
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