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サンフランシスコ City and County of San Francisco |
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10:05テイクオフ、11:20サンフランシスコ国際空港に着陸。ロスには8つも空港があるが、ここは1つだ。空港からダウンタウンへはいろいろな順路があるが、スーパーシャトルバンを選んだ。@16.00ドル、二人で32ドル、チップを5ドル払った。 |
サンフランシスコの宿 グラント・プラザ・ホテルはチャイナタウンの入口にある中国人経営の小さなホテルで、とても便利な場所にあった。13:00に到着したが、フロントには若い女の子がいてニコニコしながら、チェックインは2時半からですけどと言いながら部屋の鍵を渡してくれた。この人の英語はわかりやすく、話がかなり通じた。昼食は2ブロックのところにあるマル寿司にした。和食の献立がいろいろあり、親子丼を注文した。日本の味と微妙に違うけどまあまあ美味しかった。日本人経営の店のようで、ウエイトレスの若い女の子も、後で出てきたオバちゃんも「オマタセシマシタ」「アリガトウゴザイマシタ」と言った。味噌汁のお椀に中華で使うレンゲがついていたのが滑稽だった。 |
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サンフランシスコ市庁舎 |
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寒い寒い坂の町 いったんホテルにもどり、着込んで外出、とても寒く手袋がほしい。サンフランシスコは坂の町である。歩道部分を階段状に改造して登り降りしたいほどの急坂である。人々はケーブルカーで丘のてっペんまで登り、そこから家路についたのだろう。グラント通りを下り、マーケット通りに出て、「F」ラインのチンチン電車に乗り終点から終点まで窓の外を眺めようということにした。これは前にオーストラリアやカナダで個人旅行したとき実行して、気に入っているパターンである。 |
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市庁舎の入口 |
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フイッシャーマンズ・ワーフ まずマーケット通りを東へ、シニアは50セントで乗換券をくれる。東行きに乗りフェーリービルで海岸通りに出て北上し、海岸なりに西へ行くと終点のフイッシャーマンズ・ワーフである。日曜ということだろうか、すごい人出で賑わっていた。ワーフは埠頭という意味で、道路も木の桟橋風である。露天ではないが露天風の食べ物屋がどこまでも続いていた。39番埠頭はトドの飼育場となっていて、無料で見学できる。100頭足らずのトドが巨体を浮体に寝て吼えている。あたりは生臭い。しばらく様子を眺めて、今度は逆方向の電車に乗った。終点はカストロ、かってヒッピーが発生したところ、現在はゲイの町として有名だ。こんな調子で一巡し、中心地のパウエル通りのウエストフイールド・ショッピングセンター地下の食堂でピザを食べてホテルに帰った。フロントには愛想ゼロのオバちゃんがいた。 |
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フイッシャーマンズ・ワーフ |
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ケーブルカー Cable car / San Francisco Municipal Railway ( Muni ) |
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これやこの往くも帰るもケーブルカー
This is the cable car, going up and down the street. |
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本日はインフォーメイションでバスMapを手に入れるため、まず、町の中心地ユニオン・スクエアのチケットコーナーに行ったが、まだ開いていなかったので、東京の銀座通りみたいなマーケット通りで、ケーブルカーの発着点であるパウエル駅地下1階のビジターズ・インフォメーションに行った。相談デスクでは東洋系の年配のおばさんが相談にのってくれた。Bus Map はリーフレットに記載されていること、シニアは月10ドルのパスが買えるのですよと教えてくれた。隣のデスクで各種のチケットを売っている。すっかりいい話を聞いたつもりで、マンスリーパスを買いたいと黒人のオバサンに言うと、そんなものはないとニベない返事、よく聞いてみると、地元のシニアを対象に前売りするのだそうで、今日買って今日から有効というものではないのだ。それにデイパスにはシニア割引はない。なんだかソンした気持ちになった。3日有効の3day passは18ドル、2人で36ドルと安くはない。しかし、ケーブルカーは一度で5ドルだから3日間で4回乗れば元が取れると勘定したのである。なお、バスや電車の料金を料金箱にいれると、運転手は必ず乗換券をくれる。大きくその日の数字が印刷されている。その日は何回でもそれを使って乗れるのであったが、乗換券は違う路線への連絡のときのみ有効かと解釈して、同一路線で帰るときは、「アイム シニア!」と叫んで50セントずつ支払ったのであった。損の上塗りだったのだ! |
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名物のケーブルカー |
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ケーブルカーは、サンフランシスコの代名詞。3路線あり、南北に2本、東西に1本、昔はこれで十分だったんだろうと思う。わが国でも、昔から栄えた天然の良港である小樽、横浜、神戸、長崎は皆坂の町である。海が深いところは陸地も平坦ではないのである。サンフランシスコはフォード社発祥の地で自動車のオートメーション工場としても知られている。町が発展して山まで、そして山を越えるところに住宅地が広がると、自家用車の買えない階層の通勤対策もあってケーブルカーが設置されたのではないかと思う。今でもほんとうに便利である。サンフランシスコのダウンタウンはこじんまりして、歩いて十分用を足せるほどだが、急坂の登りは息が切れる。 |
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ケーブルカーはサンフランシスコ市営鉄道のひとつ |
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観光客の場合は乗ることが目的で、100メートル乗っても5ドルであるが、いつでも満員である。速さは飛び乗り飛び降りできる程度、しかし、ただ乗りはできない、車掌がいて、乗ったらすぐにチェックされる。車の外側が1等席でここから席が埋まる。外側に乗りたい人は次のケーブルカーに乗る列に並ぶのである。ところが外側の席に座れても、その外側に立つ人がいるから、喜ぶのは早いのである。道路の地下を走るケーブルに車体を繋いだり放したりして動く仕組みだ。スキー場のロープ・トーのラインが地下にある仕掛けである。朝から深夜まで、道路の下からはゴウゴウという音が出ている。普通の坂の町では、道路を緩やかな勾配にするため道路は曲がりくねって迂回するものだが、サンフランシスコでは道路は厳密に強情に東西南北に直線的に走っているのである。ひどい道は勾配が30度くらいはある。自転車は使えない町だ。こういう坂にもマイカーが上手に駐車している。道路そのものの左右の高さは同じだ。したがって、ケーブルカーの停留所は、ケーブカーが横切る交差点の中央である。乗客はそこで乗り降りをするのである。こちらは慣れないから、おっかなびっくりで前後左右をキョロキョロみながら下車する。サンフランシスコの道路はロサンゼルスに比較すると極端に幅が狭い。といっても日本の道路よりは広い。 |
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ターンテーブルで方向転換 |
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こういう道の中央に複線のケーブルカーが走っているのである。ケーブカーの運転手は皆大男、車内の中央付近にいて、左右の手に車輪のブレーキとクラッチの大きな鉄の棒を握って立っている。大男なので、頭が天井につっかえるから首を曲げている。昔の人は小さかったのかなと思ったりした。クラッチはケーブルを挟んだり緩めたりして動力をコントロールし、車輪のハンドブレーキで停車させる。大きな声と大きな音をたてる。なおブレーキは車体の後部にもあり車掌が操作する。すべて人力だから力持ちじゃないとできない。 |
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終点では、これまた人力でケーブルカーの向きを180度変える。運転手、車掌ともう一人で押し回すのである。とにかく楽しい乗り物である。昼間だと長蛇の列ができている。5分間隔ぐらいで動いているが、ダンゴになったり、なかなかこなかったりする。パウエル駅から北の終点、フイッシャーマンズ・ワーフまで山を越えて行く。 |
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ゴールデン・ゲート・ブリッジ |
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ゴールデン・ゲート・ブリッジ Golden Gate Bridge |
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サンフランシスコの玄関はゴールデン・ゲート・ブリッジ(金門橋)である。私もいつかは船でここをくぐりたいと思っていたが、こうして見物することができて嬉しかった。後輩たちは練習船で世界一周するときここをくぐるのだろう。霧のサンフランシスコともいわれ、365日霧笛が聞こえる。今日もボーという音が聞こえるが、北海道の襟裳岬の霧笛のように腹の底にしみいるような音ではなかった。それより軽い霧笛だった。太平洋から入港するとき、右側に暗礁があるのだろう。 |
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ワーフから28番のバスが出るフォート・メソンまで2キロ歩いた。バスに乗り橋の袂のフォート・ポイントで降りる。記念碑の一つに、瀬戸大橋と姉妹橋になったとあった。この吊橋の長さは2,737メートル、橋脚の最大高さは227メートルである。自転車や歩行で渡ることもできる。潮風を受けて心地よいこの展望台からはアル・カポネが収容されたことがある監獄島アルカトラズ島が目の前に見える。 |
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ゴールデン・ゲート・ブリッジの夜景 |
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写真:フリー百科事典 Wikipedia |
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サンフランシスコを想う名曲がある。戦地に赴く軍艦は、ゴールデン・ゲート・ブリッジをくぐるとき、答舷礼をしつつ “I left my heart in San Francisco” を合唱するという。愚作2句。 |
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艦上に水兵たちが整列し金門橋に今さしかかる
A warship passing under the Golden Gate Bridge, the sailors standing in line on the deck. |
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「想い出のサンフランシスコ」の歌声が金門橋に湧き上がりけり
A singing voice 'I left my heart in San Francisco' welled up to the Golden Gate Bridge. |
カモにされた話 夕方、ヨセミテ公園までのバスを予約している会社の女性へ電話で確認をしたら、「申し訳ないが、人が集まらずツアーキャンセルします。別の会社のツアーがありますので、そこを紹介しましょうか。ただし、別に40ドルかかります。」と言う。一瞬「はめられた」と感じた。最初から、そうするつもりだったに違いない。しかし、ヨセミテのホテルは予約しているし、お願いせざるを得ない。つまり、もともとツアーなどやっていない会社で、他の会社のツアーへ斡旋して利鞘を稼いでいる連中なのである。英語が堪能であれば自分でツアー会社に電話して解決できるが、どうにもならない。人の弱みに付け込む連中だが、食い詰めてこんなせこい商売をしているのかと思うと気の毒だ。 |
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サンフランシスコの金融街 |
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世界3大夜景 17:00 サンフランシスコの夜景は世界3大夜景のひとつだそうで、カミさんが楽しみにしていた。マーケット大通りの突き当たりの山、ツイン・ピークスからの眺めがコイト・タワーからの眺めより良いと聞き、そこへいくことにした。チンチン電車の「F」ラインで終点のゲイの町カストロに行き、そこから37番バスで山の頂上のすぐ下まで行き、そこから徒歩という段取りにした。これはA4用紙の大きさの City Map San Francisco というマップから情報を得たのである。あいにくビジターセンターで販売している2ドルのマップが品切れで、これしかないのである。幸い、私は裸眼でどんな小さい文字でも読めるので助かった。山といっても丘であるが、開発が進み、頂上近くまで民家が押し寄せている。それでバスもてっぺん近くまで乗り入れているということらしい。人が一人歩けるほどの小道があり、木の階段や坂道を5分も登ると大きな自動車道にでた。そこはもう展望台である。ツインの丘の一つに登った。風が冷たい。そうそうに展望台でなるべく風が当たらないところを選んで日没を待った。ここからの展望はコイト・タワーの比ではない。絶景である。また、JTBもここの夜景のツアーを組んでいる。夜8時からベイ・ブリッジなどにも行くが、35ドルである。カミさんが申し込んだが、満員で参加できなかった。それで一人50セントですんだのである。高校生などがバスで来ては去っていく。 |
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日が落ちるに従いゴールデン・ゲート・ブリッジの南側高地の影が市街地を東に伸びていく。17:30を過ぎると、マーケット大通りの車の尾燈や対岸のリッチモンド市の町明かりが見えてきた。デジカメのISOを800に設定して撮影した。20:30まだ暗くなかったが、寒いので引き返した。こういう暗さでは流石の高感度カメラも3脚なしではぶれる。はるばる日本から持ってきた3脚はアタマとアシが離れて壊れていた。肝腎のとき使えないとはと、身の不運を嘆きたくなる。坂道をおりたら、すぐにバスがきた。カストロでは男たちがここかしこに立っていて、気持ちが悪い。チンチン電車で終点のフィシャーマンズ・ワーフへ。ここでエビとポテトの空揚げを立ち食い。人だかりしているので、覗くとラッカーで絵を描いていた。興味なし。また、チンチン電車でカストロ行きにのり4丁目で降り、22:00
ホテルへ帰った。昼は暑かったが日が落ちたら寒くなった。優しいサンフランシスコとも今晩でお別れ。 |
花の色はうつりにけりなシスコ夏
The color of the flower has changed at San Francisco in summer. |
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ツインピークス から見たダウンタウン |
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くれなずむ だうんたうんの はるのしょく |
The lingering glow in the evening sky, the spring lights of downtown. |
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ツインピークスから見たサンフランシスコの夜景 |
サンフランシスコは世界3大夜景の一つ。ネオンは禁止されているので一切見えない。 |
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