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 感動写真集

2007年8月22日改訂

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♪プールビー・ドゥン(Poorbi Dhun / Shahnai)
インドの民族楽器シャーナイ(ダブルリードの木管楽器)

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2007年8月22日制作

東院に入る観光客たち

                     東院に入る観光客たち(エレファンタ島石窟/インド)

エレファンタ島石窟

瞑想するシヴァ神

カイラース山を揺るがす悪魔のラヴァナ
 これも、ヒンドゥー神話を題材にした浮き彫りです。カイラース山は、チベット西部に実存する霊峰(チベット名 カンリンポチェ)で、高さは6,656mあります。ヒンドゥー教徒、ジャイナ教徒、ボン教徒、チベット仏教徒たちから信仰の対象とされて、ヒンドゥー教徒にとっては、シヴァの住処であると信じられています。このカイラース山を、悪魔のラヴァナが襲い、本来パルヴァティが座る席に陣取り、カイラース山全体を揺さぶっている図です。神話では、シヴァの怒りを買ったラヴァナは1万年もの間、カイラース山の中に閉じ込められることになります。

カイラース山を揺るがす悪魔のラヴァナ

拡大写真(1400x1050)312KB

画像提供:フォトライブラリー

マホヨギ・シヴァ
 ヨガで瞑想するシヴァ神の浮き彫りです。周辺部の神々の彫像はひどく破損していますが、残っている部分から、躍動感のある往時の彫像を想像することが出来ます。瞑想するシヴァと飛天たちとのコントラストが見事だったでしょう。マホヨギは正面左手にあり、対面が、踊るシヴァ神の位置関係です。

瞑想するシヴァ神

瞑想するシヴァ神

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東 院
 サイコロ遊びをするシヴァとパルヴァティの浮き彫りを眺めながら、東の階段を下りると、小広場があり(画面下)、その左側の階段を上がると、そこが東院です。本院のすぐ横にあります。肌色に見える柱6本は、後世に出来た補強柱です。

東 院

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 東院にも小さな神社があり、中央に二匹並んだ獅子の間を通り、祠内に入るとシヴァのリンガ(男根)が飾られています。左右の立像は、ドゥワルパラ(Dwarpala)と呼ばれる守護神です。
 エレファンタ島の遺跡で唯一残念なことは、損傷が激しいことです。ポルトガル人による悪戯射撃での破壊説、あるいは、宗教的破壊説、盗掘説などが文献には見られます。アフガニスタンのバーミヤン仏教遺跡の仏陀立像も、イスラム教徒のタリバンによって爆破破壊されてしまいましたが、異教徒からは顔を破壊されるケースが多いようで、エレファンタ島の場合は、顔を破壊された浮き彫りも多いですが、手足のみを破壊されたものも多く、破壊に関しては、諸説が存在するようです。

東院の祠と守護神ドゥワルパラ

東院の祠と守護神ドゥワルパラ

拡大写真(1600x1067)320KB

 欧米人の観光客が東院の階段を上がっています。洞窟のサイズをイメージして下さい。撮影の間も降ったり止んだりでしたので、水溜りを避けながら、登院しています。

東院に入る観光客たち

東院に入る観光客たち

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西 院
 本院の西にも小窟があり、こちらの浮き彫りも相当に破壊されています。蓮の花に座ったシヴァ神と、右側はパルヴァティ妃だと思われます。

西院の浮き彫り

西院の浮き彫り

その他の石窟院
 本院から向かって左手側がゆるやかな登山道となっており、500mほどの間に、小石窟が6つ並んでいますが、いずれも奥行きも浅く、造りも簡素です。リンガが祭られていたり、何もなかったり、内や外も掘りかけで止められていたりの状態で、第1窟と比べられるレベルではありません。

その他の石窟院 1

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エレファンタ島の由来の象像
 ポルトガル人がこの島の遺跡を発見したのが、1534年。第1窟の洞窟の前にエレファント(象)の巨大な石像があり、この島の名前の由来となったと言われています。ポルトガル後に、ムンバイを支配したイギリス人によって、この象は島で解体され、イギリス本土に持ち帰ろうと試みられますが、その輸送計画は失敗し、現在はムンバイ市内のビクトリア公園内に安置されています。
エレファンタ島の由来の象像

 

画像提供:世界遺産マニアクス

 食事もせず5時間、水だけで撮影しておりましたので、撮影も終わり、帰りの船に乗る直前に食べた1本10ルピー(25円)の焼きトウモロコシが甘かったこと、甘かったこと。

焼きトウモロコシ

焼きトウモロコシ

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プロフィール

拡大写真(800x600)99KB

 
 
撮影・原作 : 
 

丹下誠司たんげせいじ

 

職業:大成建設(株)勤務

住居:東京都国分寺市
趣味:インドの神像収集
  (前任地のインドネシアの絣(イカット)も100枚ほどのコレクションがあります)

あとがき

 初めての洞窟内の撮影で光量も限られていて、使い慣れた愛機イオスがピントすら合わせられず、最初は随分戸惑いました。日帰りの一発勝負でしたので、撮り直しも出来ず、手ぶれの画像も多いのですが、上陸から帰りの船に乗るまでの5時間、腰を据えて洞窟内で撮影に没頭しましたので、若干の手ぶれは、素人撮影ということでお赦し下さい。ムンバイにでも住んでいれば、何度か島に渡り、撮り貯めてより良い画像を選んでから発表出来たのでしょうが、旅行者としては、この許された5時間で一枚でも上手く撮ってみたいの一心で、シャッターを押しましたが、暗さには勝てませんでした。
 
 帰国後あっと言う間に2年が経ち、後輩たちが、今も、インドで、建設工事受注を続けて呉れておりますが、インドの記事が毎日のように新聞を賑わす度に、自分ごとのように、今日も頑張れインド!と思っている自分がいます。巨象といわれるインドのことですから、これからも、ゆっくりとですが確実に発展して行ってくれることと思っています。 < 完 > 2007.8.22

★☆★彡

感動写真集〈 第82集 〉「インド世界遺産・エレファンタ島石窟」

撮影・原作 : 丹下誠司  監修:和田義男

  平成19年(2007)8月22日 作品:第26作 画像:(大33+小7) 頁数:4 ファイル数:87 ファイル容量:14MB
  平成12年(2000)〜平成19年(2007) 作品数:258 頁数:877 ファイル数:28,893 ファイル容量:4,040MB

ヒンドゥー石窟美術の感動
 今やインドのオーソリティ的存在となった丹下誠司さんの第8作目にあたる「エレファンタ島石窟」が完成した。インドのプルリア勤務を終え、帰国前に、単身、取材された丹下さんの行動力に脱帽する。
 今回も貴重な画像が沢山あり、出版社から使用依頼が寄せられることを予測して、精細画像も特別大きなサイズにしたので、インドの人々が尊敬するシヴァ神の凄さがよく分かる。
 BGMにはひと苦労した。図書館で「ヒンドゥーの神々への讃歌 ORISSI DANCE MUSIC 」というCDを見つけ、「踊るシヴァ神」の頁に「パッラヴィ」を流した。また、カヤールという古典声楽やインドの民族楽器シャーナイ(ダブルリードの木管楽器)の哀愁を帯びた音楽も見つけた。
和田義男

 これまで、当サイトの文体は、簡明直截な「である調」に統一してきたが、丹下さんに関しては、原文の「ですます調」のままである。丹下節とでもいうのか、ウィットに富んだ独特の語り口を尊重したためで、他の作者や読者の皆様のご了解をお願い申し上げる。 2007年8月22日 監修 和田義男
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