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ミラノの南方145kmの海洋都市ジェノヴァは、リグーリア州ジェノヴァ県に属する人口約600,000人のイタリア共和国の都市。ジェノヴァ県の県庁所在地であるとともにリグーリア州の州都であり、周辺コムーネを含んだ都会としての人口は約90万人でイタリア有数の大都会のひとつである。英語ではジェノア Genoa となる。 |
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ジェノヴァの位置 |
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画像:Google Earth |
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ジェノヴァは海港を備え、古くからアマルフィ、ヴェネツィア、ピサなどとともに海洋国家として栄え、商工業や金融業にも力を発揮してきた。また、地中海への要衝として、軍港としても重要な拠点だった。 |
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港町ジェノヴァ 15:42 |
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カラフルな住宅 |
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世界文化遺産に登録されているガリバルディ通りは、ジェノヴァの大通りの一つで、商業の中心地に近く、16世紀の邸宅群が並んでいる街区である。また、そこに立ち並ぶ宮殿(パラッツォ)群が建築学上の大きなインパクトを持つ歴史地区の大通りで、スタール夫人*はこの通りを「王たちの通り」(Via dei Re)と呼ぶにふさわしいとした。 |
*スタール夫人(1766
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1817):フランスの批評家、小説家。スイスの政治家・財政家でフランスの蔵相も務めたジャック・ネッケルの娘。文芸評論、政治思想などで才能を発揮。 |
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世界文化遺産のガリバルディ通り 16:35 |
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▲▼ かつては「ストラーダ・ヌオーヴァ(新街路)」と呼ばれたが、1882年にイタリア統一に功があったジュゼッペ・ガリバルディにあやかって「ガリバルディ通り」に改称された。 |
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壁面に窓状の絵が描かれた邸宅 16:37 |
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この屋敷は、トビア・パッラヴィチーノ侯爵の注文を受けて、ジョヴァンイ・バッティスタ・カステッロ Giovanni Battista Castello が設計し、1558年から1561年にかけてバルトロメオ・リッチョ
Bartolomeo Riccio とドメニコ・ソラリ Domenico Solari、アントニオ・ロデリ Antonio
Roderio が手分けして建造した。 |
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トビア・パッラヴィチーノ邸のファサード |
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ジェノバは、ローマ時代には天然の良港という環境を生かし、海運業や軍港として発展してきたが、1100年頃より自治都市となり、その後ジェノヴァ共和国となって、ヴェネツィア、ピサ、アマルフィなどの他の海洋都市国家と競いながら、軍事力、経済力の影響力を増大した。特に商船、軍艦による通商・金融の分野でヨーロッパ全土に権威をふるい、黒海貿易を独占するなどした。 |
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豪華な内装 |
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ジェノヴァ共和国時代には、コルシカ島、カッファなどのクリミア半島南岸諸都市、コンスタンティノポリスの金角湾北部、イスラーム統治下のイベリア半島諸都市などに植民地や商館を築くなど、ヴェネツィアやオスマン帝国と地中海の覇権を争った。 |
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聖母子像 |
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16世紀には金融業で財を成した貴族が多く現れ、繁栄がピークに達した。アンドレア・ドーリア海軍提督の頃はスペイン王に協力し、多くの貴族が金融で富を築いた。その財力により、貴族たちによって建設された王宮や館がガリバルディ通りに軒を連ねており、世界文化遺産として保全されている。 |
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宮殿のような豪華な部屋 |
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宮殿のような豪華なトビア・パッラヴィチーノ邸は、豪商となった貴族の館のひとつに過ぎない。現在、この建物は商工会議所が主催するミーティングや会議、コンベンション、セミナー、展示会のほか、各種のイベントに使用され一般に公開されている。 |
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見事な天井のフレスコ画 |
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夫婦のストリート・ミュージシャン |
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白の宮殿は、16世紀にグリマルディ家のために建造された邸宅。名称は白い外壁に由来する。現在はファン=ダイクやルーベンスなどのフランドル絵画や17世紀から18世紀ころのイタリア絵画を展示する市立美術館となっている。 |
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パラッツォ・ビアンコ(白の宮殿) |
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▼ トゥルスィ宮は、1565年に建てられたニッコロ・グリマルディの屋敷だったところ。Palazzo は、宮殿のほか、邸宅という意味もあることから、トゥルスィ邸と表記する資料もある。後にトゥルスィという町の公爵ジョヴァンニ・アンドレア・ドーリアが息子のために買い取ったので、トゥルスィ宮と呼ばれるようになった。 |
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パラッツォ・トゥルスィ(トゥルスィ宮・現市庁舎)入口から見た内部 17:01 |
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▲▼ 現在はジェノヴァの市庁舎として使われており、一部が美術館となっている。美術館に入るには、白の宮殿からで、目玉は、ジェノヴァ出身のヴァイオリニスト・パガニーニが愛用していた1742年製のヴァイオリン。 |
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フロント・ロビーを飾る騎士の像 |
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アーチの柱を多用した市役所の内部 |
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▼ 赤の宮殿は、17世紀後半、ブリニョーレ=サーレ家の邸宅として建造された。名称はファサードの赤い石材による切石装飾に由来する。現在は、ファン=ダイクやデューラーなどのフランドル絵画を展示する美術館になっている。 |
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パラッツォ・ロッソ(赤の宮殿) |
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近年に復元された噴水で知られるフェッラーリ広場は、ジェノヴァ中心部に位置する広場で、ドゥカーレ宮殿があるほか、旧証券取引所のボルサ館など、多数のオフィスビルが立ち並ぶ。 |
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ボルサ館/旧証券取引所 |
フェッラーリ広場とドゥカーレ宮殿 |
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ドゥカーレ宮殿 |
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ふんすいに よりそうふたり たびのそら |
The sky of journey, a couple sitting close
at a fountain. |
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フェッラーリ広場の噴水 17:57 |
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▼ ドゥカーレ宮殿は「総督の宮殿」を意味し、ベネツィアのサン・マルコ広場のものが有名だが、ジェノヴァのドゥカーレ宮殿は、中世、ジェノヴァの貴族、ドーリア家とフィエスキ家が所有していた建物だったが、1939年、ジェノヴァ共和国最初の総督であるシモン・ボッカネグラによりドゥカーレ宮殿(総督邸)として使われたもの。 |
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噴水とドゥカーレ宮殿 |
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▼ イタリア最大の港湾都市ジェノヴァには、クリストファー・コロンブス(1451頃〜1506)の生家がある。大航海時代に西インド諸島に到達してアメリカ大陸発見の基礎を作ったコロンブスは、1541年、毛織物業を営む家に生まれたとされる。この建物は、18世紀に生家跡に復元されたもの。 |
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クリストファー・コロンブスの生家/ジェノヴァ 18:22 |
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▼ ソプラーナ門は、12世紀、神聖ローマ帝国の攻撃から街を守るために造られたもので、ジェノヴァの新市街と旧市街の境に建つ。コロンブスの父親は、この門番だったという説もある。 |
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新旧市街を分けるソプラーナ門 |
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