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さて、皆さんもご存知の通り、パキスタンは、英領インドが、イギリスから、1947年に独立する中で生まれたイスラム教徒のための国です。インドが1947年8月15日を独立記念日とするのに対し、パキスタンは一日早く8月14日を独立記念日としています。インドをはさんでベンガル湾側にありました東パキスタンは、1971年にバングラデッシュとして、さらに独立しています。 |
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インドとパキスタンは、両国を支配する宗教が、ヒンドゥー教とイスラム教ということで、決して良好な関係ではなく、インドとパキスタン間の戦争は、1948年、1965年、1971年の3度に亘っています。最近では、2001年から2002年に掛けては、カシミールの国境線を巡る紛争で、両国から核兵器が飛び交う戦争になるのではという緊張下、両軍合わせて150万の兵士がカシミールの山岳地帯に対峙する状況に至っています。 |
現在のムシャラフ大統領は軍人出身ですが治世に優れた政治家でもあり、1999年に無血クーデターで政権を奪取後、各民族間の争いも盛んなこの複雑な国を、長期に亘って見事にまとめています。インドとも、緊張緩和政策を展開し、2年ほど前から、両国間の陸路の交通も再開。パキスタンと日本とは、日本からの国際援助も多く、良好な関係が続いていると言えるでしょう。 |
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人口では、パキスタン1億5千万人、インド10億8千万人、バングラデッシュ1億3千万人と言われており、合計すると、旧インド帝国領土内で約14億人。現在65億人と言われる世界人口の実に5分の1以上が、この南アジア地域に集まっており、人、人、人、そしてまた人の、人密度の濃さがこの地域の特徴になっています。このエリアの、国家と民族、そして、宗教のパワーバランスが、今後の世界平和に及ぼす影響は、益々増して来るものと思われます。 |
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また、今回の撮影の一ヶ月後の、昨年10月8日には、北部パキスタンで大地震があり、死者7万3千人、負傷者8万人、被災者は330万人という大きな被害となりましたが、日本始め各国の支援もあり、復旧も着実に進んでいるようです。 |
今回のパキスタン旅行では、タキシラ遺跡と、ラホール城の、2つの世界遺産を訪問することが出来ました。マケドニアのアレキサンドリア大王も、紀元前4世紀のペルシャ東征の際に通過したタキシラ、そして、ムガール帝国の3代皇帝アクバル以下歴代の皇帝によって建設が続けられたラホール城を撮影することが出来ましたので、この訪問記の中で、ご紹介したいと思います。 |
では、私のパキスタン訪問記に、しばし、お付き合い願います。 |
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