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ガンダーラ遺跡コーナーの入り口。カメラの撮影は自由なのが、ほんとにありがたい、パキスタンの博物館の特徴です(インドもですが)。 |
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ガンダーラ遺跡コーナー |
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スタッコ(化粧漆喰)の女性の頭部と解説にあります。中央の像の彩色が千数百年の時を経ても、いまだに見事です。ガンダーラは、西洋と東洋の融合文化と言えばよいのでしょうか。ユーラシア大陸で、東と西が交じり合うとこうなると思うと、こちらも、勇気が沸いて来るような気持ちになれます。 |
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スタッコ(化粧漆喰)の女性の頭部 |
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仏像のレリーフも、柔らかな流線型。ほりが深く、鼻の高い、実にハンサムな仏陀で、穏やかな作風です。 |
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仏像のレリーフ |
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シャバイガーヒ遺跡から出土したこの仏陀像には、金箔が周囲に少し残っています。ガンダーラでは、石像にしても、塑像にしても、着色することが当然だったようです。着色して、初めて仕上がったことになっていたようで、現代に残る数々のガンダーラ仏像も、どんな色使いであったのかを想像すると楽しくなってしまいます。 |
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金箔を押した仏陀の頭部 |
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有名な釈迦苦行像。ガンダーラ美術の頂点とも言われている、断食する仏陀(ファスティング シッダールダ)。旅の最後に、この仏陀像のオリジナルを見れたことが、この旅の収穫でもありました。ガンダーラ平野の東北部のシクリで出土しています。 |
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釈迦苦行像 |
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頭部をアップして写しました。眼窩(がんか)の中がわかるようコントラストを下げた画像です。瞑想しているのが分かります。断食修行中のブッダは、まさに、骨皮筋右衛門(ほねかわすじえもん)ですね。 |
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瞑想する仏陀 |
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ローマ女神ミネルバ像。パキスタン北部で栄えたガンダーラ美術から、陸続きでまだまだ遠いヨーロッパのギリシア、ローマを、非常に近くに感じることが出来ます。 |
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ローマ女神ミネルバ像 |
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ガンダーラ出土のテラコッタ小像(素焼き)群。人が手で作ると、その作った人の気が、千数百年経っても、その当時の気持ちのままで、伝わって来るように思います。 |
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テラコッタ小像(素焼き)群 |
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最後に、モヘンジョ・ダロ遺跡出土の神官王の像。これは、レプリカですが、オリジナルは、カラチ博物館に納められているとのこと。 |
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神官王の像 |
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旅の終わりのラホール空港。近代化された空港で、インドの4大空港はどこも利用していますが、どの空港よりきれいかなとも。豊かな国パキスタンを、印象づける一枚です。 |
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ラホール空港 |
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職業:大成建設(株)勤務
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住居:東京都国分寺市
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趣味:インドの神像収集
(前任地のインドネシアの絣(イカット)も100枚ほどのコレクションがあります) |
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最後に |
もう8年前から、3年連用手帳を愛用していて、今使っている物で3冊目になります。前の年の出来事がわかるので、とても便利です。ちなみに、去年の今頃は、インドでアジャンタ・エローラ遺跡に飛んでいました。今に夢中で、昔を懐かしがる気質でもありませんが、時たま手帳の上の段に目をやると、前の年のことが書かれていますので、一年前の思い出に耽らないでもありません。 |
しかし、1年、365日、ほんと、あっという間です。私が遺跡を好きなのは、想像の世界で、数百年あるいは千年単位で、時空を飛ぶことが出来るからです。今日のこの一日の積み重ねが、数百年あるいは千年以上前の一日に繋がっていく。そういうことを考え始めると、現世での今が、ほんの一瞬にしか過ぎず、自分の悩みなども、全然大したこともなく思えて来るから不思議です。しかし、今、この一瞬こそに、生の喜びがあるので、人間、日々苦悩しながらも、その喜びの瞬間を求めて、満足し、生きる時を刻んでいくのでしょう。 |
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本日は、甲子園の決勝戦、早実と駒大苫小牧の対戦をテレビで手に汗握って見ていました。1対1、15回延長引分け再試合となり、決勝の再試合は、昭和44年の松山商と三沢以来とのこと。娘の母校が早実で、この春卒業したばかりですから、娘と妻は、早朝の新幹線で、甲子園へ。私は、留守番しながら、このパキスタンを書いていました。今年は、西東京大会の決勝戦(日大三高戦)から神宮球場にも足を運び、甲子園2回戦の大阪桐蔭戦は、アルプス席で妻と一緒に応援して来ました。早実という一戦、一戦強くなっていくチームを見て、高校野球観戦という楽しみが、人生の後半に加わったなと思えた四国松山人です。以上、パキスタン、早実に最良の日に脱稿です!(明日勝てばもっと最良の日になるのでしょうが・・・。望み過ぎは、身体に毒かも(笑)。 |
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【参考図書】 |
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パキスタンを知るための60章 明石書店
地球の歩き方 パキスタン 2001〜2002年版
深夜特急4 シルクロード 沢木耕太郎 新潮文庫
ふるさとガンダーラ 平山郁夫 上原和 佐藤和孝 現地で購入 |
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ガンダーラ仏教美術の感動
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インド通信でお馴染みの丹下誠司さんの第7作目にあたる「ガンダーラ仏教美術」が完成し、インドの「世界遺産アジャンタ遺跡(上巻)(下巻)」に続き、パキスタンに残された仏教美術の全貌が明らかになった。また、パキスタンの登場で、Wa☆Daフォトギャラリーも26ヵ国を数えることになった。 |
ギリシャ文明の影響を色濃く受けたかつての仏教美術は、異文化人による積年の破壊により、見る影もなく荒廃してしまったが、つぶさに観察すると、アジャンタとは微妙に違った独自の味わいがある。西洋人の風貌を持つふくよかな彩色像だけでなく、骨と皮になった修行中の仏陀像など、変化に富んだ仏教美術の遺品がロマンと感動を誘う。 |
日本から遠く離れた異国の文化に触れることは至難の業であるが、丹下さんの行動力のお陰で、居ながらにして異文化を味わうことができる喜びを読者と分かち合えることに感謝したい。 |
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これまで、当サイトの文体は、簡明直截な「である調」に統一してきたが、丹下さんに関しては、原文の「ですます調」のままである。丹下節とでもいうのか、ウィットに富んだ独特の語り口を尊重したためで、他の作者や読者の皆様のご了解をお願い申し上げる。 |
今回もBGMに苦労した。滅び去った文明の音楽は存在せず、苦肉の策としてムガール帝国が残してくれたムガール音楽を挿入した。ムガール帝国は、1526年から現在のパキスタンを含むインド北部を支配し、1858年まで存続したイスラム王朝で、その子孫のムガール人たちが1947年に英領インド帝国から独立してつくった国がパキスタンである。 |
BGMでムガール人たちによるイスラム文化の雰囲気を味わいながら、彼らが滅ぼしてしまった仏教文化を鑑賞してもらうという、いささか強引な趣向となってしまったことをお許し願いたい。(^^; |
丹下さんが原稿を完成されたのは、「最後に」にもあるように夏の甲子園大会のときで、発表が今日になったことは、私の怠慢によるもので、弁解の余地がなく、心よりお詫び申し上げたい。 |
最後に、このような仏教美術の至宝を撮影禁止にせず、広く世界に公開されているパキスタン政府の粋な計らいに心より感謝申し上げる。 2006年10月12日 監修 和田義男 |
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