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 感動写真集

2007年1月5日改訂

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昨 日

♪祭囃子メドレー(投げ合い・屋台囃子・神田囃子)

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2007年1月5日制作

片手米俵

片手米俵(深川の力持/東京都江東区)

江戸の伝統芸能

東京都指定無形民俗文化財

深川の力持

深川ふかがわ

力持ちからもち

 江戸時代、大名の藩米を扱っていた浅草蔵前の札差(ふださし)の穀倉が佐賀町の川沿いに立ち並んでいたが、その仲仕(なかし)(荷役(にやく)人夫)たちが、力ひとつで生きてきた仕事の余技に楽しんだ力自慢の曲技が起源。
 種々の力自慢が加わり、芸能として発達した。19世紀初めの文化・文政の頃には、興行として行われるほど盛んになり、長唄「近江のお兼」にも唄われている。

深川の力持会場

深川の力持会場

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 演技には、米俵、臼、小舟、脚立、長柄、小桶、桝などが用いられ、口上師が口上を述べ、砂村囃子が囃す。出し物は1俵(4斗/40升)約60kg の米俵が中心で、どれだけ軽々とあしらうかが腕の見せ所。

桝で俵をあしらう

桝で俵をあしらう

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 演目は、俵の差し分け、用具のあしらい、酒樽の差し分け、餅つき、七福神宝の入船、文字書き、江戸の花五人持、虚無僧の8 種類である。

用具のあしらい

用具のあしらい

砂村囃子すなむらばやし

 江東区指定無形民俗文化財の砂村囃子は、享保年間(1716〜1735)の初めに金町の香取明神社(現在の葛西神社)の神官・能勢環が農民に囃子を教え、それが近隣の農村に広まったものと伝えられている。

脚立の上に米俵を乗せてあしらう(用具のあしらい)

脚立の上に米俵を乗せてあしらう(用具のあしらい)

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 葛西囃子や神田囃子と同じく、江戸近辺の祭り囃子の一つで、大太鼓1、締太鼓2、篠笛1、鉦1の五人囃子。富岡八幡宮を始め、江東区内神社の祭礼や祝儀の場などで演奏される。
 演目は、初伝(屋台、聖殿、鎌倉、四丁目、屋台)、中伝(屋台、鎌倉、聖殿、神田丸、四丁目)、皆伝(屋台、鎌倉、聖殿、間延、麒麟、恰好、亀井戸)。

大桝の五段重ね

大桝の五段重ね

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餅つき

餅つきは仰臥(ぎょうが)した人の上に4俵240kgの米俵を積み上げ、その上に臼(うす)を乗せて餅をつくというもの。

腹の上の餅つき

腹の上の餅つき

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七福神宝しちふくじんたから

入船いりふね

 仰臥(ぎょうが)した人の腹の上に重さ60kg の米俵4表を積み上げ、その上に臼と船を乗せ、船に酒樽と俵を抱えた3人の大人が乗って、合計1トンの重量をかける。3人が米俵を差し上げて船を縦に揺らすという荒業。

資料

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深川力持睦会

 先の戦災で深川一帯は焼け野原と化し、穀倉も無くなり、また、機械化で力自慢の者たちも少なくなって中断されたが、昭和29年(1954)に深川力持睦会(佐賀町力持睦会)が結成されて復活。毎年10月に行われる「江東区民まつり」で「木場の角乗」「木場の木遣」などとともに披露される。昭和31年(1956)に東京都から無形民俗文化財の指定を受けた。

力持の片手米俵

力持の片手米俵

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撮影 ・ 原作 :

 志村清貴 しむらきよたか

 

住居:東京都台東区西浅草

趣味:お祭りを楽しむこと

  昨年の秋、木場公園近くの知人宅にお邪魔しているときに、都立木場公園のメイン会場で行われた「江東区民まつり」を見てきました。民俗芸能プログラムの一つに「木場の角乗」があり、11:00〜12:30まで公園中央部の角乗池で披露されていました。
 午後からは、ふれあい広場北側の会場で、深川の力持ち、木場の木遣、木遣念仏、砂村囃子、獅子舞、富岡八幡の手古舞が披露されました。最後に、力餅の配布があり、長蛇の列ができていました。普段お目にかかれない、江東区の貴重な民俗芸能を近くで見ることができ、その一端をご紹介できて嬉しく思います。このかけがえのない民俗芸能が廃れることなく、未来永劫にわたり受け継がれていって欲しいと思います。
 幸い、東京都は、近代化によって廃れつつある江戸庶民の民俗芸能の支援に力を入れており、中でも江東区の活動は素晴らしいと思います。特に木場の角乗は、専用のプールを用意して、技術の伝承に努めていますが、そうでもしない限り、個人の力では維持が困難でしょう。
 木遣や手古舞などは、祭や祝儀の席などで需要があり、自力でも生き延びてゆけそうですが、無形民俗文化財の指定により、これからも変質せずに品位ある民俗芸能として存続することが保証されましたので、誠に嬉しいことだと思います。
 他にも江戸っ子たちの培ってきた民俗芸能が沢山ありますので、今後もスポットをあてて紹介してゆきたいと思っています。東京都の教育委員会も更に多くの伝統芸能を掘り起こして、無形文化財として認知してあげてほしいと思います。 〈 完 〉

編集後記

 正月にふさわしい話題はないものかと探していたところ、志村さんからお送りいただいていたCDに江東区民まつりの写真があったので、新春第一弾として発表させてもらった。
 木遣には、木場の木遣と鳶の木遣の二種類があることを初めて知った。一般市民が目にするのは鳶木遣で、木場木遣は影が薄い。今回、会員30人ほどの木場木遣保存会の会長宅に電話して取材したが、地道な活動が続けられており、その一端を紹介させて頂いた。
和田義男

★☆★彡

 冬は裸祭りのシーズン。明日から金沢に一泊二日の初旅行を予定しており、加賀鳶のはだか放水を激写してくるつもりで、今から気合いが入っている。週末は天気が悪く、寒波がやってきそうなので、吹雪の中のはだか放水が写せたら最高だが、撮影も大変だ。ともあれ、今年も忙しい年になりそうである。 2007年1月5日 和田義男
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