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 旅紀行日本の裸祭り

2007年12月19日改訂

今 日

昨 日

♪太鼓メドレー

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寒垢離や褌衆の渦となる  北舟

2007年12月17日制作

長良川を目指す裸男たち

長良川を目指す裸男たち(葛懸神社/岐阜市池ノ上町)

 

池ノ上みそぎ祭

厄除褌

 
第一回

みそぎ

 12月8日(土)午後3時から第一回の禊が始まった。紅白の垂れ幕に囲まれた控え室の中を覗くと、御神酒(おみき)を飲み、鉢巻と褌姿になった男たちが出発の合図を待っていた。

出発の合図を待つ裸たち

出発の合図を待つ裸たち

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   最初に公民館から飛び出してきたのは、子供組の裸っ子たち。岐阜地方気象台によると、この日の最高気温は13.6度で平年よりも暖かく、みんな元気で歓声を上げ、スクラム行進を始めた。

公民館を出発する子供たち

公民館を出発する子供たち

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 子供たちの世話をするのは桃色鉢巻に厄除褌を締めた氏子たち。子供の集団を取り囲み、事故のないように気を配っている姿が印象的だった。

神社に向かってスクラム行進する子供グループ

神社に向かってスクラム行進する子供グループ

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 白鉢巻をしている子供たちの集団の中に赤鉢巻をしている少年が見える。彼が子供禰宜で神男(しんおとこ)を務める。葛懸神社の定義によると、神男は「裸群の中心」だという。まさに芯男(しんおとこ)であり、祭りの主役である。

元気に神社になだれ込む子供たち

元気に神社になだれ込む子供たち

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 着ぶくれて裸の渦に巻き込まれ  北舟 

きぶくれて はだかのうずに まきこまれ

元気な裸の子供たち

元気な裸の子供たち

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 本殿の前で、神男の胴上げが始まった。こゝでの胴上は、上げたり下げたりせず、みんなで差し上げたままの状態で練り歩くのが作法。慣れていないせいか、なかなか上手く決まらなかった。

神男少年の胴上げ

神男少年の胴上げ

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   神男(しんおとこ)だけは、赤の鉢巻に赤の水褌(すいこん)(前袋式六尺褌)姿である。途中で裸衆による胴上げがあるので、激しい運動に備えて衣装の乱れの少ない水褌姿になったものと思われる。

赤の水褌を締めた子供グループの神男

赤の水褌を締めた子供グループの神男

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 子供たちの胴上げが終わり、境内の隅に退避すると、堰を切ったように大人グループたちが勢いよく本殿前の広場に雪崩れ込んできた。

神社になだれ込んできた裸男たち

神社になだれ込んできた裸男たち

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   神前で正禰宜を務める奥村悟さん(39歳)が裸たちに胴上げされた。身体を一直線にして握りこぶしの両腕と両足をシッカリと伸ばすことによって、綺麗な胴上げの形が生まれる。計算された美しさである。

正禰宜・神男の胴上げ

正禰宜・神男の胴上げ

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   裸の集団は、神男の胴上げが終わると、神男を中心に渦を形成し、歓声を上げながらスクラム行進に移った。
神男を中心にしてみそぎ場に向かう裸の渦

神男を中心にしてみそぎ場に向かう裸の渦

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 寒垢離や褌衆の渦となる  北舟 

かんごりや ふんどししゅうの うずとなる

 

裸の集団は、石鳥居を出ると、露店が両脇に建ち並んで狭くなった参道を左折して、長良川に向かった。

裸衆のスクラム行進

裸衆のスクラム行進

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長良川を目指す裸男たち

長良川を目指す裸男たち

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 参道が長良川に突き当たると、通行規制された片側一車線の車道に出る。この T 字交差点で、再び神男の胴上げが行われた。

再び神男の胴上げ

再び神男の胴上げ

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神男の胴上げが終わると、裸の一行は T 字交差点を左に進み、長良川の土手を上がる坂道を目指した。

長良川沿いの道路を進む裸の集団

長良川沿いの道路を進む裸の集団

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